家族で選ぶカワイの最新ピアノ|現行モデルと旧Kシリーズ音色比較&価格相場まとめ
はじめに
カワイピアノとは?
カワイ(河合楽器製作所)は、ヤマハと並び日本を代表する二大ピアノメーカーの一つです。創業者の河合小市氏が純国産ピアノのアクション部分を初めて解き明かしたことでも知られ、その高い技術力は世界的に認められています。ショパン国際ピアノコンクールをはじめとする主要なコンクールで公式ピアノとしてSK-EXが採用されるなど、プロのピアニストからも厚い信頼を得ています。カワイピアノは全体的にまろやかで柔らかく、温かみのある音色が特徴で、特に「カワイトーン」と呼ばれる重厚感のある低音は多くのファンを魅了しています。
現行カワイピアノのラインナップと特徴
カワイは、様々なニーズに応えるグランドピアノとアップライトピアノを幅広く提供しています。
グランドピアノ(GXシリーズ・Shigeru Kawai など)
カワイのグランドピアノは、その高い品質と豊かな音色で世界中のピアニストから支持されています。
- Shigeru Kawai(SK)シリーズ
- カワイグランドピアノのフラッグシップモデルであり、世界的なコンクールでも公式ピアノとして採用される最高峰シリーズです。
- 「原器工程」と呼ばれるピアノづくりの原点的な手作業が継承され、一台一台丹念に作り込まれています。
- 新品価格帯はSK-2が約270万円(税込)、SK-3が約288.75万円(税込)からと、高級モデルに位置づけられます。
※2025年10月現在
- GXシリーズ
- 2013年にRXシリーズの後継として登場したモデルで、コンサートグランドピアノに匹敵する高い演奏性能を目指して開発されました。
- 鍵盤長の大幅な延長により軽やかなタッチ感が向上し、ボディ剛性の強化やハイブリッド積層積揚の採用により音質の向上を実現しています。
- 一音一音の粒立ちが良く、立体感のある響きが特徴です。
- 新品価格帯は160万円(税込)から340万円(税込)程度で、一般家庭向けの主力モデルです。
- コンパクトグランドピアノ
- 6畳の部屋にも設置可能な小型グランドピアノで、奥行きわずか150cm程度のモデルもあります。
- コンパクトながらもグランドピアノとしての音楽性・演奏性能を保持しており、一般家庭に人気です。
アップライトピアノ(Kシリーズ・木目シリーズ・NFシリーズほか)
カワイのアップライトピアノは、多様なデザインとグレードで幅広い層に選ばれています。
- Kシリーズ
- 数字の桁数が上がるほど新しいモデルで、現行のKシリーズにはK300、K400、K500、K700などがあります。
- 年式の新しいモデルには、カワイが独自開発した「ウルトラレスポンシブアクションII」が搭載されており、コントロール性、連打性、耐久性が向上しています。
- 音色はソフトでまろやか、特に低音部の重厚な響きが特徴です。
- 新品価格帯はK-200が75.3万円(税込)、K-300が90.2万円(税込)、K-400が102.8万円(税込)、K-500が115.5万円(税込)、K-700が132万円(税込)です。
- 木目シリーズ・ファニチャーピアノ
- 木材加工技術を活かした凝ったデザインが特徴で、木目の色合いや縞目が魅力的なモデルです。
- 猫脚や透かし譜面台など、インテリアとしての美しさも兼ね備え、部屋に優美な雰囲気を演出します。
- イギリス製法の上級ハンマー、『ロイヤルジョージハンマー』等が使用されているカワイ特約店モデルのCシリーズや、インドネシア工場製で製造を担っているLDシリーズ(ラグジュアリーデザイン)と幅広く展開されています。
- 新品価格帯は、KI-650が108.9万円(税込)、C-480Fは99万円(税込)、C-580Fは104.5万円(税込)、C-980は198万円(税込)、LD-200は79.7万円(税込)、NF-15は53.3万円(税込)です。
主要モデルの特徴と価格帯
カワイの現行モデルの新品価格帯は以下の通りです(2025年10月現在)。
- グランドピアノ
- SKシリーズ(Shigeru Kawai):約280万円~620万円(税込)
- GXシリーズ:約160万円~340万円(税込)
- コンパクトグランドピアノ(GLシリーズなど):約110万円(税込)
- アップライトピアノ
- Kシリーズ(K-200~K-700):75.3万円~132万円(税込)
- Cシリーズ(C-480F~C980):99万円~198万円(税込)
- LDシリーズ:53.3万円(税込)
カワイピアノの音色・タッチの魅力
カワイピアノは全体的にまろやかで柔らかく、温かみのある音色が特徴です。特に低音には「カワイトーン」と呼ばれる重厚感があり、その深みのある響きは多くのピアニストに愛されています。タッチは重すぎず軽すぎない弾き心地の良さを追求しており、近年のモデルに採用されている「ウルトラレスポンシブアクション」や鍵盤長の延長により、表現のしやすさが向上しています。
従来Kシリーズと現行モデルの音色比較
カワイのアップライトピアノ「Kシリーズ」は長年愛されてきましたが、現行モデルと従来のモデルでは音色や響きに特徴的な違いがあります。
音色・響きの違い(厚み・明瞭さ・重厚感)
- 現行モデル
- 音に厚みがあり、低音にはより重厚感が感じられます。
- 高音部はまとまりがあり、豊かな響きが特徴です。
- 演奏全体に臨場感のある深い響きを求める方におすすめです。
- 従来のKシリーズ(K70など)
- 現行モデルと比べて明るく、響きが直線的に伸びていくような感触があります。
- 音の明瞭さが際立ち、比較的すっきりとした明るい音色を求める方におすすめです。
演奏体験から感じる現行モデル/旧モデルの特色
現行モデルは「ウルトラレスポンシブアクションII」などの新技術により、タッチ感が軽く改良され、カワイらしい低音の深みや厚みのある音色が演奏者の感覚をよりダイレクトに伝えてくれます。従来のKシリーズは、その明るく明瞭な響きが特徴で、軽快な演奏感を好む方に支持されてきました。
どちらのモデルがおすすめか(利用シーン別)
- 重厚感のある臨場感を求める方:現行モデルがおすすめです。より豊かな表現力と深い響きを追求したい方に最適です。
- 比較的すっきりとした明るさ、音の明瞭さを求める方:従来のKシリーズがおすすめです。ヤマハほど華やかでなくとも、クリアで伸びやかな音色を好む方に適しています。 グランドギャラリー本社には、現行モデルの中古ピアノも従来モデルの中古ピアノもどちらも展示されているため、実際に弾き比べて自分に合った一台を見つけることができます。
カワイピアノとヤマハピアノの違い
日本の二大ピアノメーカーであるカワイとヤマハは、それぞれ独自の音色やタッチ感を持っています。
初心者・家族向けにおすすめの選び方
- カワイ:ソフトでしっとりとしたまろやかな音色を好む方、低音の重厚感を重視する方におすすめです。特に、ピアノを始めたばかりの初心者から電子ピアノからの買い替えを検討しているご家族にとって、安定したタッチと豊かな音色は長く愛用できる魅力となります。
- ヤマハ:明るく華やかな音色、軽快なタッチを好む方におすすめです。音の伸びやクリアな響きを重視する方に適しています。
最終的には、実際に試弾して、ご自身の好みや演奏スタイルに合うピアノを選ぶことが最も重要です。
新品ピアノと中古ピアノの違いと選び方
ピアノの購入を検討する際、新品か中古かという選択は大きなポイントです。それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身のニーズに合った選び方をしましょう。
新品・中古それぞれのメリット・デメリット
- 新品ピアノのメリット
- 音色を育てる楽しみ:前のオーナーの癖がついていないまっさらな状態なので、弾き込むことで自分らしい音色へと育っていく過程を楽しめます。
- 長い寿命と維持のしやすさ:外装や内部部品の劣化がなく、中古に比べて長持ちし、メンテナンス費用も抑えられます。
- 長期メーカー保証:購入後の不具合に対して、1年程度のメーカー保証が適用されるため安心です。
- 新品ピアノのデメリット
- 価格が高い:中古ピアノに比べて1割から2割ほど価格が高くなる傾向があります。
- 弾き込みが必要:最初のうちは音が柔らかく、ピアノ本来の深みのある豊かな音色になるまで1〜3年程度の弾き込みが必要です。
- 中古ピアノのメリット
- 低価格で購入可能:新品よりも安価に購入できるため、予算を抑えたい方や、新品では手が届かない上位グレードのピアノを入手できる可能性があります。
- 高品質な材料のモデルに出会える:1970年代から1980年代のピアノメーカー全盛期に製造された高品質なモデルが、中古市場で手に入ることもあります。
- 音色が安定している:前オーナーの方がピアノ全体の部品が馴染むまで弾いてくださっているため、新品ピアノがはじめ2,3年ほどは頻繁に調律が必要になるのに対し、中古ピアノは1年に1回ほどの調律でお楽しみいただけます。
- 中古ピアノのデメリット
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部品の損傷・劣化リスク:目に見えない内部部品の劣化や損傷が進んでいることがあり、楽器店によっては購入後に高額な修理費用がかかる可能性があります。
- グランドギャラリーでは自社に構えている工房で整備を行い、消耗部品の消耗度合いによってはパーツ交換を行っているため、安心してお楽しみいただけます。
カワイの中古ピアノ事情と購入時の注意点
カワイの中古ピアノは市場に多く流通しており、リーズナブルな価格で手に入るチャンスもあります。しかし、以下の点に注意が必要です。
- 状態の確認:大手メーカーのピアノでも、前の所有者の扱い方や販売店のメンテナンスが不十分な場合、寿命が短くなることがあります。外観だけでなく、内部に破損がないか、鍵盤の動きがスムーズかなどを確認しましょう。
- 製造時期:カワイに限らず、ピアノメーカーの全盛期は1970年代から1980年代と言われています。この時期に製造された中古ピアノは、現在の製品よりも質の良いものが見つかる可能性があります。
現行モデル・旧Kシリーズの中古市場価格と特徴
- 現行モデルの中古ピアノ:比較的新しい年式の中古ピアノは、新品に近い性能を持ちつつ、価格が抑えられているため、コストパフォーマンスが高い選択肢となります。新品より大幅に安く購入できる例もあるため、詳しくは是非ピアノ一覧ページからピアノをご確認くださいませ。
- 旧Kシリーズの中古ピアノ:Kシリーズは長年販売されているため、中古市場には多くのモデルが出回っています。特にK-70などの2桁の従来のモデルは、明るく明瞭な音色を求める方に人気があります。中古価格は年式や状態によって大きく異なりますが、比較的安価で手に入ることが多いです。
選び方のコツ
家族で満足できるカワイピアノを選ぶためには、いくつかの重要なポイントがあります。
試弾のすすめと在庫の充実度
- 複数のモデルを比較する:現行モデルと旧Kシリーズ、グランドピアノとアップライトピアノなど、気になるモデルはできるだけ多く試弾し、比較検討することが大切です。
- 在庫が充実している店舗を選ぶ:多くのピアノが展示されている店舗では、様々なモデルを一度に試弾できるため、比較検討がしやすくなります。グランドギャラリーのように、現行モデルから旧Kシリーズまで豊富に在庫している店舗では、音色の違いを実際に体験できます。
まとめ
理想のカワイピアノ選びに向けて
カワイピアノは、その温かくまろやかな音色と優れたタッチで、初心者から上級者まで幅広い層のピアニストに愛されています。理想の一台を見つけるためには、現行モデルと旧Kシリーズの音色の違いを理解し、新品と中古それぞれのメリット・デメリットを踏まえた上で、実際に試弾することが不可欠です。
ご家族のピアノライフを豊かにするためにも、ぜひ本記事で得た情報を参考に、納得のいく一台と出会ってください。
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