【徹底解説】YAMAHA UXシリーズの魅力と選び方~X支柱が生む極上の響き~
はじめに
YAMAHA(ヤマハ)のアップライトピアノの中でも、「名器」として今なお高い人気を誇るUXシリーズ。
すでに生産は終了しているにもかかわらず、中古市場では根強い需要があり、「一度は弾いてみたい」「探してでも手に入れたい」と言われる特別なシリーズです。
その理由は、ヤマハ独自のX型支柱(以下X支柱)構造をはじめ、当時の技術とコストを惜しみなく投入した設計思想にあります。
本記事では、UXシリーズの特徴やモデルごとの違い、中古ピアノとして選ぶ際のポイントまで、初めての方にもわかりやすく解説します。
UXシリーズをご検討中の方が、ご自身に合った一台を見つけるための参考になれば幸いです。
YAMAHA UXシリーズとは
UXシリーズは、1975年〜1997年に製造されたヤマハの高級アップライトピアノです。
最大の特徴は、ピアノ背面に採用されたX支柱。これは通常の縦支柱とは異なり、支柱を交差させることで構造的な強度を大幅に高めています。
アップライトピアノには、弦全体で約20トンもの張力がかかっています。
UXシリーズはこの強大な力をX支柱でしっかり支えることで、以下の特長を実現しています。
音量の豊かさ
響きの安定感
長期使用に耐える耐久性
を高い次元で実現しました。
現在ではコスト面の理由から、この構造を採用したピアノは製造されておらず、UXシリーズは現行品にはない特別な存在となっています。
UXシリーズ各モデルの紹介
UXシリーズには製造年代やグレードによって複数のモデルが存在します。
数字は主に高さやグレードの目安となっています。
それぞれのスペックと特徴
-
UX (初代UX)
- 製造:1975年〜1980年
- 高さ:131cm
- 重厚で深みのある音色
- 「名器中の名器」と称されるモデル
-
UX10A / UX10Bl
- 高さ:約120cmのコンパクトモデル
- トーンエスケープ機構搭載
- UX10Aは90年代製で大型譜面台付き
- 小型ながら響きの良さが魅力
-
UX30A / UX30Bl
- 高さ:131cm
- X支柱を採用
- 芯のあるクリアな音色
- 表現力と音量のバランスに優れる
-
UX50A / UX50Bl
- UXシリーズ上位モデル
- アグラフ・ソステヌートペダル搭載機種あり
- グランドピアノに近い設計思想
- 重厚感と迫力ある響きが特徴
-
UX300 / UX500
- UXシリーズ末期のモデル
- 改良されたX支柱と充実装備
- UX500は特に高グレード
- 木目仕様(UX300Wn)など外観の選択肢も豊富
X支柱がもたらす音と耐久性
X支柱の最大のメリットは、構造の安定性です。
- 弦の振動を効率よく響板へ伝える
- 音の輪郭がはっきりし、伸びのある音に
- 経年による歪みや音質劣化を抑制
一般的なアップライトピアノと比べると、
UXシリーズは音量・響き・安定感のすべてがワンランク上と感じられることが多いです。
UXシリーズの音色の特徴
UXシリーズは、X支柱以外にも音づくりへの工夫が随所に見られます。
- オールアンダーフェルト入りハンマー
→ 強弱による音色変化が豊か - トーンエスケープ機構
→ 演奏者に音が直接届きやすい - アグラフ・アリコート方式(一部機種)
→ 音の粒立ちと倍音が美しい
その結果、
やわらかさと力強さを兼ね備えた、表現力の高い音色が生まれます。
中古ピアノとしての価値
UXシリーズは製造から30〜40年以上経過しているものも多いですが、
- X支柱による高い耐久性
- 良質な素材と製造精度
- 部品供給・メンテナンス体制
により、適切に整備されていれば今後も長く使用可能です。
また、中古市場での人気が高く、
将来的に手放す際もリセールバリューが期待できる点は大きな魅力です。
UXシリーズの選び方ポイント
- モデルごとの音色傾向・サイズ
- 製造年代による仕様の違い
- 整備内容・消耗部品の状態
- 保証・アフターサービスの有無
年式よりも「現在の状態」と「整備の質」が最重要です。
まとめ
YAMAHA UXシリーズとは?
- 現行品にはないX支柱
- 豊かで伸びのある音色
- 高い耐久性と資産価値
を兼ね備えた、まさにヤマハの名作アップライトピアノです。
本格的な演奏を楽しみたい方はもちろん、
お子様のレッスン用としても「本物の音」に触れさせたい方におすすめできるシリーズです。
中古ピアノ選びで迷われている方は、UXシリーズの響きを実際に体感してみてください。
その魅力を実感していただけるはずです。
UXシリーズは、ピアノを長く愛し、音楽と共に歩んでいきたいと願うすべての方にとって、最高のパートナーとなり得るピアノです。ぜひ一度、その極上の響きを体感し、ご自身のピアノライフを豊かにする一台を見つけてください。



