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2025.12.13

カワイとヤマハ徹底比較!あなたに合うピアノはどっち?

はじめに

日本のピアノメーカーとして圧倒的な知名度と信頼を誇るヤマハとカワイ。国内外の多くのプロから初心者まで幅広い層に愛用されており、ピアノを選ぶ際にこの2社の製品で迷う人は少なくありません。見た目は似ていても、それぞれのブランドが持つ音色やタッチ、デザインには明確な違いがあります。ご自身の演奏レベルや使用目的、予算に合わせて、ヤマハとカワイのどっちが合ってるか、一緒に見ていきましょう。

各ピアノタイプごとの比較

アップライトピアノ

  • 背の高さ113cmクラス

    • ヤマハb113: 丸みのある粒立った音色が特徴で、しっとりとしたタッチ感。主にインドネシア工場で製造されています。
    • カワイK-114SN: 反応が良くはっきりとした音色で、バウンド感のあるタッチ。インドネシア工場製で、ウルトラレスポンシブアクションを搭載しています。
  • 背の高さ121cmクラス

    • ヤマハb121: b113より背が高く、音に奥行きがあり、明るく伸びやかな音。オールアンダーフェルトハンマーを採用し、インドネシア工場で製造。
    • カワイK-114SX: 小さいサイズながら、ロイヤルジョージ・フェルト・ハンマーによる深みのある音が特徴。ウルトラレスポンシブアクションIIを搭載し、インドネシア工場で製造。
  • 背の高さ121-122cmクラス

    • ヤマハYU11: 音へのこだわりが込められ、軽快でスムーズな弾き心地と明るい音。ヤマハ掛川工場製で、オールアンダーフェルトハンマーを採用。
    • カワイK-300: 澄んだ美しい音とレスポンスの良い軽やかなタッチ。ウルトラ・レスポンシブ・アクションIIを搭載し、竜洋工場またはインドネシア工場で製造。
  • 背の高さ130-131cmクラス

    • ヤマハYUS5: 手にフィットするタッチ感と多彩で美しい音質、高い表現力。CFXと同等のハンマーフェルトやSU7同等のミュージックワイヤーを採用。
    • カワイK-700: ナチュラルな感触でコントロール性に優れ、より明るくきらびやかで豊かな音。アリコート(共鳴弦)方式を採用。

グランドピアノ

  • コンパクトなモデル

    • ヤマハC1X: 奥行き161cmのコンパクトなモデル。ヤマハのフルコンサートピアノ「CFX」を受け継ぐバランスと柔らかく響きのある音。
    • カワイGL-10: 奥行き153cmのコンパクトグランド。アクリル白鍵とフェノール黒鍵を採用し、ウルトラ・レスポンシブ・アクションIIを搭載。
    • カワイGX-1: 奥行き166cmで、鍵盤の長さを延長し、奥を弾いた際も軽やかな感触。ダイナミックレンジも広く華やかな音。
  • 表現力にこだわり

    • ヤマハC2X: 奥行き173cm。響板面積が広く弦も長くなることで演奏表現の幅が広がる。クリアな粒立ちと深みのある音。
    • カワイGX-2: 奥行き180cm。ボディ剛性を向上させ、音の粒立ちと立体感のある音が特徴。
  • より豊かな音

    • ヤマハC3X: 奥行き186cm。CFXと同様の製法で作られた響板を採用し、豊かで力強い響き。自宅での練習に最適なサイズ。
    • カワイGX-3: 奥行き188cm。汎用性の高いサイズで、豊かで重厚な響きとコントロール性に優れたタッチが魅力。

主要なシリーズ・型番の特徴

  • ヤマハ CXシリーズ: フルコンサートピアノ「CFX」の設計思想を受け継ぎ、豊かな響きと高い表現力が特徴。C1XからC7Xまで奥行きの異なるモデルがあり、番号が大きいほど弦長が長く、より豊かな音色を奏でます。
  • カワイ GXシリーズ: グランドピアノに近いタッチ感と音色を追求したシリーズ。ウルトラ・レスポンシブ・アクションIIを搭載し、繊細な演奏表現が可能です。

音色・タッチの違い

ヤマハの音色・タッチの特徴

ヤマハのピアノは、一般的に「明るく、クリアで華やかな音色」が特徴とされます。音の輪郭がはっきりしており、一音一音が明瞭に聞こえるため、速いパッセージや和音の動きが多い曲でも音が濁りにくい傾向があります。

タッチは「軽快で反応が良い」のが特徴です。軽やかな指使いでもしっかり音が出るため、初心者からプロまで幅広く扱いやすい設計です。繊細なニュアンスを出しやすく、幅広いジャンルの演奏に適していると言えるでしょう。

カワイの音色・タッチの特徴

カワイのピアノは、「柔らかく、まろやかで深みのある音色」が特徴で、「カワイトーン」と呼ばれる独自の響きを持っています。温かみがあり、音の立ち上がりが穏やかで、全体として丸みのある印象を与えます。特に中低音域に深みがあり、歌うような旋律を弾く際にその良さが際立ちます。

使用目的別おすすめの選び方

自宅練習用・趣味の大人向け

自宅練習用や趣味でピアノを楽しむ大人の方には、以下のポイントを参考にしてください。

  • 音色とタッチの好み: ヤマハの明るく軽快な音色とタッチか、カワイのまろやかで重厚な音色とやや重めのタッチか、ご自身の好みに合う方を選びましょう。これは演奏のモチベーションにも直結する重要な要素です。
  • 予算: 新品のエントリークラスから、状態の良い中古ピアノまで幅広い選択肢があります。
  • 見た目: 猫脚や木目調のピアノ、ホワイトピアノも可愛らしくて人気です。

子ども・初級者向け

お子様がピアノを始める場合や、初級者の方には、以下のポイントがおすすめです。

  • 弾きやすさ: ヤマハのピアノは軽めのタッチが多いため、まだ指の力が弱いお子様や初心者でも弾きやすいと感じるかもしれません。カワイのやや重めのタッチは、指先の筋力を鍛えるのにも役立ちます。
  • 耐久性と安定性: 長く使い続けることを考えると、ヤマハやカワイのような品質の安定したメーカーを選ぶことが重要です。
  • 消音機能: マンションなどでの練習で音量が気になる場合は、消音ユニット付きのアップライトピアノも検討できます。

試弾・購入時のチェックポイント

ピアノは一台一台、音色やタッチに個性があります。購入前に必ず店頭で試弾し、ご自身の感覚で確認することが非常に重要です。

  • 椅子に座って試弾する: 立ったままでは正確なタッチ感を確認できません。椅子の高さや前後位置を自分に合わせて、リラックスして弾きましょう。
  • 音の強弱を確認する: 小さい音から大きい音まで、さまざまな音量で弾いてみましょう。どちらの音もピアノの個性が表れます。
  • 低音から高音まで弾いてみる: ピアノ全体の響きや音色の変化を確かめましょう。
  • 気になる点はスタッフに質問する: 不明な点や疑問があれば、遠慮なくお店のスタッフや調律師にご相談ください。音に違和感がある場合、不良品ではなく調律や調整で改善されることもあります。

まとめ

どちらが一概に「優れている」と言えるものではなく、最終的には演奏する方の好みや使用目的によって、最適な選択は変わってきます。
また中古ピアノの場合は、前のオーナー様の使用状況や保管環境によって、同じ機種でも音色やタッチにそれぞれ個性が出てきます。

だからこそ、ブランドにとらわれすぎず、ぜひ“ブランドの枠を越えて”実際に試弾してみてください。
ご自身の耳と指で感じたフィーリングが、いちばん納得できる1台につながります。

ピアノは長く付き合う楽器です。焦らず、時間をかけてご自身の好みや目的に合った一台を見つけることが、充実したピアノライフを送るための鍵となるでしょう。

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お客様の声

                   

我が家に新しい響きをもたらしてくれました。

留学時代の恩師も、来日の際に弾きにいらして下さり、お墨付きを頂きました。グランドギャラリーでの出会いを大切にしていきたいです。

                       

東京都 スタインウェイ B211

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