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【違い・特徴】ニューヨークスタインウェイとハンブルグスタインウェイ《音色・音づくり》(ピアノトーク28)

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【違い・特徴】ニューヨークスタインウェイとハンブルグスタインウェイ《音色・音づくり》(ピアノトーク28)

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この記事では、ニューヨークスタインウェイとハンブルグスタインウェイの《音色・音づくり》の違いについて、調律師のTakeさん・ピアニストのHanakoさんによるトークをご紹介します。

これからスタインウェイピアノを買いたい方・スタインウェイに興味がある方、ピアノが好きな方…きっと皆さんのお役に立てる情報が満載ですので、最後までお楽しみください!

皆さんこんにちは。ピアノ調律師のTakeです。今日はニューヨークスタインウェイとハンブルグスタインウェイの違いの第2弾【音色の違い】についてお話します。

Takeさん、今日は音色の違いのお話ですけれども、ニューヨークスタインウェイとハンブルグスタインウェイと比べて、すごく違いを感じます。

人によって「全然違う」っていう方と、「あ!似ているところがある!」という方など、いろんな方がいるんですよね。

じゃあ…まずここに、ニューヨークスタインウェイ・ハンブルグスタインウェイの、一番大きなフルコンモデルを用意してありますので、弾いていますか?

はい。弾いてみたいと思います。

ニューヨークスタインウェイ・ハンブルグスタインウェイ 弾き比べ・音の感じ方の違い

Takeさん、やっぱり全然違いました。 ニューヨークスタインウェイの方は、音の輪郭がくっきりしたというか…ブリリアントなというか…すごく音の粒がはっきりとした感じがしました。

ああそうですか。

ハンブルグの方は、倍音がたくさん聞こえてくるような…包み込むような感じといったらいいんでしょうか。すごくクラシックとかに向いてるかなと思いました。

よく私がお客様から聞かれるのは、音の違いについて聞かれますけど、「どっちらの方が良いですか?」っとダイレクトと聞く人が多いです。どちらかに決められないから聞いてくるのはないかと思いますが、どっちが良い、悪いっていうのではなくて、必ずどちらが好きかというのがあるんですね。

そうですね。

今Hanakoさんが言ったみたいにニューヨークの方がちょっとしっかり芯があってブリリアントだっと言うのはよく聞く表現です。
それに比べてハンブルグは、ブリリアント性がないという事ではあませんが、ウェッティーなしっとり感があったりします。そして、そのいろんな倍音は、鳴らしている音のサウンド感としてまとまって聞こえる、といった言葉は確かに聞きます。

ただ、こういう形容詞の言葉って、みんな人によってイメージが違うので、いくらでも「こんな音・あんな音」っていうのは言い合えますよね。
そして「あの人はこう言った。この人はこう言った」になります。
今日、私が音の違いを話しましょうって言ったのは、ハンブルグとニューヨークで音がなぜ違ってきたのか?
その「音のつくり方」の考え方が違ってきた…ということをお話ししたいんです。

スタインウェイのニューヨーク製とハンブルグ製 音づくりの考え方の違い

スタインウェイは、どこの国のピアノですか?って聞いた場合、Hanakoさんはどこかわかりますか?

私はたくさん弾かせていただいて、ニューヨーク(アメリカ)だとわかったんですけれど、 多くの方がやっぱりドイツの楽器だと言いますよね?

日本にいる方は特に「ドイツの会社」という方が多いですね。

スタインウェイという名前は、ドイツ人の名前ですよね?

そうですね。シュタイン(STEIN)は、ドイツ語の「石」という意味です。

アインシュタインのシュタイン(STEIN)?

そうです。ドイツ語のシュタイン(STEIN)。もし、これが英語ならストーン(STONE)です。

そうですね、はい。

ところが後の、WAY&SONSっというのは英語ですよね?

…あ!そういえば、そうですね!!

この名前もあるんですけども、この歴史的なことも非常に面白いんです。それはまた次の機会に置いておくとして・・・。スタインウェイさんは、確かにドイツ人なんです。ドイツで生まれてドイツでピアノを作っていました。それは、スタインウェイ社ができ上がる前です。

ですから、個人商店みたいなものですね。
実はスタインウェイさん、ドイツではなんと482台のピアノを作ったんです。ところが子供たちが大きくなって、ちゃんとした会社を作ろうと思った時に、ドイツは「平和産業」であるピアノを作るのに、経済状況があまり安定していなかった時期だったんです。

それでスタインウェイさんは一家でニューヨークに渡って、ニューヨークで会社を起こしたんです。
ですから実際はアメリカの会社というのが正確です。スタインウェイさんはドイツ人だけれども、会社はアメリカの会社。

あ~、そこがちょっと混乱しがちなところですね。

アメリカで始めて、どんどんスタインウェイは改良して、段々と少し有名になってきました。そうするとヨーロッパの方からもスタインウェイを買いたいという人がどんどん現れたんですね。
だから全部輸出をしていたわけです。

アメリカから輸出するので、輸送コストが非常にかかって、ものすごく高価なピアノになってしまいます。 ただ需要が多いので、いっそのことヨーロッパに工場を作っちゃったらどうだ!ってなって、ハンブルグ(ドイツ)に工場ができたんです。でも、そこでハンブルグ製を作った訳ではないんです。

違うんですね~。

ニューヨークのパーツをハンブルグの工場に輸出して、パーツの組み合わせ、組み立て工場としてピアノを作っていたんです。ですから最初はハンブルグ工場の製品も、ニューヨーク工場の製品も、全く同じでした。

同じものを別々の場所で作っていた?

そうです!同じスタインウェイ社の、同じピアノですよね。ところがその後、ハンブルグのスタインウェイをハンブルクで独自に作りたいっとなったんですね。
なぜかというと、ヨーロッパの音楽は、その頃はまだ「クラシック」というのが非常に伝統的な音楽でした。

そうですね。

そういうお客さんから「もっとこういう音にならないのか」という声もあったんですね。
ところが、本社はアメリカですから。アメリカの道理を変える気はないわけでして…。逆にアメリカの方は、色んな多民族が集まって、アメリカの独自のジャズなんかも生まれましたよね。

アメリカのように多くの音楽のジャンルがあるところでは、(ピアノとして)十分だったわけですが、ハンブルクのヨーロッパのお客様はもっとクラシックに向くようなっていう…。
クラシックに向くのがどういうことか、当時の演奏家たちが色々助言したんでしょうね。
それでハンブルグでも独自に作ろうという風に切り替わっていったんです。

なるほど。

それで、ニューヨーク製のスタインウェイ、ハンブルグ製のスタインウェイ、っていうのが微妙に音作りを変えていってしまいました。

ああ~!じゃあ私のさっきの感想は、結構当たっていますね。

そうなんです。だからメーカーとしてどんどん変えようというよりも変えた方が、お客さんのニーズに応えられる。ハンブルク工場も大きくなって、パーツを送らなくても、原木から全部作れるようになった。だったら、ヨーロッパで求められるピアノを作った方が良いのではないかとなりました。

そうですね。

そして、ニューヨーク製とハンブルグ製の音の作り方が、音楽文化、それからユーザーの求める音に合わせていって、変わっていったってことですね。

だから、前回の動画でもやりました外観なんかも…その文化によって変わっていったんですね。

そうです。文化によって「美しい・綺麗だ・格好いい」みたいなところが、微妙に変わっていったので、そういう形態も少し変わっていきました。

そうなんですね。

ですから、さっきみたいに「ブリリアントだ」とか「キラキラしている」とか、「しっとりしてる」など形容詞はいっぱい使えますけれど、要するに音楽のニーズ。それによってこう変えていって、うまく顧客のニーズに合わせたってことですね。

センチ(cm)とインチ(inch)について

それと微妙な事なんですけど、もう一つ大事なことがあります。音作りを変えていった事もあるのですが、スタインウェイ社はもともと基本の設計図はニューヨーク製もハンブルグ製も一緒です。

基本の設計図は一緒⁉。

もちろん時代によって開発したり、特許を取ったり、変えていきましたけど、ハンブルグとニューヨークは別々の設計図でやっているわけではないですよね。図面は同じですけれども、作るときに、アメリカは「インチ(inch)・ヤード(yd)」という寸法が基準です。ゴルフなんかでも使いますね。

ゴルフは、ヤード…

ところが、ドイツという国はセンチメートル(cm)が基準です。昔はいろんな基準の「ジグ」というのを、木だったり、金属でやったんです。その後は正確に、定規で作るようになってからはニューヨークでは「インチ・ヤード」で作っています。一方のハンブルグ製は「センチメートル」で作っています。 そうすると微妙な誤差は出るわけですよね。

そうですね…。

ですから、計算はできるのですが、サイズ的に微妙に違っていることが起きているんですね。

誤差が出ちゃうんですね⁉

これは私だけが思っているんですけれども、それによって音の違いが出るということがあるんではないかと思います。

あ、きっとありますね‼

もちろん、ピアノは金属を使ったりしますが、やっぱり主材は木材ですよね。そうするとその細かい違いが、音にも表れるのではないかと。この定規というのは日本では、古くは「尺」とか。1尺2尺という寸法でしたよね。今は日本でもセンチメートルですけれども。

ですから、(国ごとに)単位が違うから、そこで(音色も)違ってくるっという事があるのかなって私は思っています。

ありそうですね。

もう一度クラシカルな感じで弾き比べ

音色の違い、面白い理由が結構あったんですね。じゃあもう一度、ちょっとクラシカルな感じで弾いてみていいですか?

はい、お願いします!

Takeさん、やっぱりはっきりと違いがわかりました!
今度はハンブルグの方がしっくり来ました。

はい、弾く曲によってはやっぱりこっちが素敵、とかあるんでしょうね。

表現がしやすいというか、それぞれありますね。

贅沢なことを言うと、私もいろいろな演奏家と接してきましたけど、曲によってメーカーを変えたりするピアニストもいます。
このスタインウェイのハンブルグとニューヨークを同じところに置いてあるホールって少ないんですけれども。

あったらすごく贅沢ですね。

でも日本に数カ所あるんです。

あるんですか!

とあるホールでこういうエピソードがありました。
前半はこっちを後半はこっちをということで、ニューヨークとハンブルクを弾き分けた演奏家もいるんですね。

それはお客様もすごく贅沢な!

そうですね。
だから、曲調によってこっちの方が自分の表現ができるっていう感じたんでしょうね。

楽しいですね!
これ自分の部屋に2台置いてあったらもっと贅沢ですね‼

まとめ

それでは今日のおさらいです。
ニューヨークスタインウェイ、ハンブルグスタインウェイの音色の違いと特徴は【人によって感じ方が違う】。

・ニューヨークとハンブルグをすごく違うと感じる人や共通点が多いと感じる人など、色々な感じ方がされているようです。

【それぞれの文化に合わせて作られている】
・基本的な設計理論は同じなんですが、国民性やニーズに合わせた音色を作るため、材質・アクションなど細かい違いがあります。

これらのことを参考にして、音楽ジャンルに関わらず表現が楽しめる・好みに合ったピアノに、ぜひ出会っていただければと思います。

今回はニューヨークスタインウェイとハンブルグスタインウェイの違いの第2弾として、音色の違いをTakeさんに教えてもらいました。

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夢に見た 「ビロードのような音色」のピアノは、「多彩な色を持つ、ピアニッシモが限りなく美しい、ビロードの上の真珠のような音色」のピアノでした。我が家の居間に意外とすっきり収まり、音が出せる週末が待ち遠しいです。

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