1.ヤマハピアノ(YAMAHA)

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2025.11.03

「こんなはずじゃなかった」中古ピアノ後悔あるある&後悔しない選び方

 

はじめに

なぜ今中古ピアノが選ばれているのか

中古ピアノは、新品に比べて手頃な価格で購入できる点が大きな魅力です。特に、ピアノを習い始めるお子様や、趣味でピアノを楽しみたい大人の方にとって、手の届きやすい価格は大きなメリットとなります。また、中古市場には質の良い年代のモデルや希少価値の高いピアノも多く出回っており、適切なメンテナンスが施されていれば、高い性能を発揮し、長く楽しめる一台を見つけることも可能です。

中古ピアノでよくある後悔エピソード

想像と違った音色だった

中古ピアノの購入でよくある後悔の一つが、「想像と違った音色だった」というケースです。ピアノは一台ごとに音色やタッチが異なり、前オーナーの使用状況や保管環境によっても状態が大きく変わります。インターネット通販などで試弾せずに購入すると、届いてから「弾きたかった曲の仕上がりが全然変わってしまった」「響きが悪く、ハンマーが劣化しているのかもしれない」といった後悔に繋がることがあります。ピアノは木材を多く使用しているため、年数を経ることで音の響きが安定するというメリットもありますが、整音がされていない劣化が進んだ場合は音色が硬くなることもあります。

設置スペースが合わなかった

「設置スペースが合わなかった」という後悔も少なくありません。特にアップライトピアノの場合、高さ121cm、幅150cm、奥行き60cm程度のものが一般的ですが、グランドピアノとなると奥行きが1.5m以上になることもあります。購入前に設置場所だけでなく、玄関やエレベーター、廊下などの搬入経路を事前に確認することが非常に重要です。「気に入ったピアノを見つけたのに、入らずもう一度選び直しになった!」といったトラブルを避けるためにも、事前にサイズを測っておきましょう。

またグランドギャラリーではご契約者様は通常3,300円(※地域により変動がございます。予めご了承ください。)のお下見料が無料でお下見可能となりますので、まずはお気軽にご相談ください。

維持費・メンテナンス費用が思ったよりかかった

中古ピアノは購入費用を抑えられる一方で、「維持費やメンテナンス費用が思ったよりかかった」という声も聞かれます。中古ピアノは消耗部品が劣化している可能性があり、購入後にハンマーや弦、フェルトなどの交換や修理が必要になることがあります。これらの修理費用は高額になることもあり、「購入費用を抑えたはずがかえって割高になった」と後悔するケースもあります。また、ピアノはデリケートな楽器のため、年に一度の調律も欠かせません。

グランドギャラリーでは、併設している工房にて基準値以下の消耗品パーツについては交換を行い、状態のいいパーツについては丁寧に整備・調整を行うことで皆様にご安心いただける品質を保っております。

消耗品パーツの基準値については下記をご覧ください。

すぐに壊れてしまった・保証に不満があった

中古ピアノの購入で「すぐに壊れてしまった」「保証に不満があった」という失敗談もあります。特にネットオークションやフリマアプリで購入した場合、保証やアフターサービスがついていないことが多く、トラブルに巻き込まれるリスクが高まります。ピアノは専門知識が必要な楽器であり、適切なメンテナンスがされていない状態で販売されていることもあります。購入後に故障が見つかっても、保証がないために高額な修理費用を自己負担しなければならない事態も起こり得ます。

安心して選べる中古ピアノ店選びを心掛けることでこのリスクを大幅に減らせるため、きちんと相談できる中古ピアノ店を選びましょう。

中古ピアノ選びのチェックポイント

気に入る音色かを確認する

中古ピアノを選ぶ上で最も大切なのは、自分が気に入る音色かどうかを実際に確認することです。同じ機種のピアノでも一台ごとに音色やタッチが異なるため、必ず試弾をして、様々な雰囲気の曲を弾いてみましょう。強い打鍵と繊細な打鍵を比べて、音の伸びや響き、雑音の有無などを確認してください。

サイズ・設置場所・搬入経路を事前にチェック

ピアノの購入を決める前に、設置場所と搬入経路を事前に確認しましょう。設置場所のスペースを測り、搬入経路(玄関、廊下、エレベーターなど)の幅も確認し、ピアノのサイズが問題なく搬入できるかシミュレーションしておくと安心です。

試弾のコツ(曲やタッチのバリエーションで確かめる)

試弾をする際は、単音だけでなく和音や、様々な雰囲気の曲を弾いてみることが重要です。フォルテッシモ(ff)とピアニッシモ(pp)の限界で弾いたときの反応や、鍵盤のタッチが重すぎないか、連打がスムーズにできるかなども確認しましょう。これにより、ピアノの表現力や弾き心地を総合的に評価できます。

メンテナンス性確認

購入後のトラブルを避けるためにも、メンテナンス、保証が充実している販売店を選ぶことが大切です。

またメンテナンスのしやすさで選ぶ場合は、国産ピアノの方がおすすめです。国産ピアノと輸入ピアノでは、部品の取り寄せや適している湿温度などの扱いやすさが異なるため、メンテナンスの仕方についても確認しておきましょう。
ただし輸入ピアノはこだわって作られたハンドクラフトモデルが多いため、上質で豊かな響きや音色を奏でるピアノが多く存在します。お好みの音色やタッチなどと相談して検討してみてください。

お好みの音色・タッチがどのピアノかを踏まえたうえで、お迎え後のイメージもしておくと安心です。

価格とコストのリアル

安さだけで選ぶリスク

安すぎる中古ピアノには注意が必要です。あまりに安価なピアノは、内部の調整や消耗部品の交換が省略されている可能性が高く、購入後に思わぬ不具合や高額な修理費用が発生することがあります。例えば、製造から50年以上経過したピアノは、状態によっては大きな修理が必要になることもあります。価格の安さだけで判断せず、そのピアノの状態やメンテナンス履歴を含めた総合的な価値で安心できるピアノなのかどうか検討しましょう。

メンテナンスや調律など、継続費用の注意点

ピアノは購入後も定期的なメンテナンスが必要です。調律は年に一度が目安とされており、費用がかかります。また、湿度や温度の変化に敏感な楽器のため、適切な環境管理も重要です。エアコンの風が直接当たったり、床暖房のある場所は避け、夏は35~65%、冬は40~70%の湿度を保つことが理想です。これらの継続費用や環境管理の手間も考慮し、長期的な視点でコストを把握しておくことが重要です。

良い中古ピアノ販売店の選び方

専門スタッフがいる店舗を選ぼう

中古ピアノ販売店を選ぶ際は、ピアノの専門知識を持ったスタッフが常駐している店舗を選びましょう。特に、修理ができる職人や経験豊富な調律師がいる店舗は信頼できます。彼らはピアノの中身をすべて把握しており、良いピアノと悪いピアノを正しく判断してくれます。ピアノの状態や修理内容、今後のメンテナンスについて疑問があれば、遠慮なく質問し、納得のいく説明が得られるかを確認しましょう。

試弾・弾き比べができるショールームが安心

多くのピアノを実際に試弾し、弾き比べができるショールームがある店舗がおすすめです。中古ピアノは一台ごとに個性があるため、実際に触れて音色やタッチの違いを確認することが非常に重要です。たとえピアノが弾けなくても、スタッフに弾いてもらい、音色の違いを聞き比べることで、好みのピアノを見つけやすくなります。展示台数が100台以上あるような店舗であれば、豊富な選択肢の中から自分に合った一台を探せるでしょう。

失敗しない!中古ピアノの選び方実践ガイド

外装・内部の状態、製造番号・整備履歴の確認方法

購入するピアノの外装に大きな傷や凹み、塗装の剥がれがないか、多角的に確認しましょう。内部については、蓋を開けて響板にひび割れや駒の沈下がないか、ガタつきがないか、ペダルに違和感がないかなどをチェックします。弦や金属部分のサビ、フェルトやクロスの摩耗・虫食いなども確認し、疑問点があれば必ず販売店のスタッフに質問しましょう。

具体的な購入ステップとポイント

  1. 販売店選び: 専門スタッフがいて試弾・弾き比べができるショールームがある、信頼できる販売店をいくつか選びます。
  2. 実物確認と試弾: 実際に店舗へ足を運び、複数のピアノを試弾して音色やタッチを比較します。この際、外装・内部の状態、製造番号等、気になる点は全て質問しましょう。
  3. アフターサービスの確認: 保証期間、調律や修理などのアフターサービスの内容、対応範囲(出張費など)を明確に確認します。
  4. 契約・購入: 納得できる一台が見つかったら、契約内容を十分に理解した上で購入します。

実際の体験談・ケーススタディ

後悔しないためのリアルな失敗談とその対策

  • 失敗談1: 見た目だけで選んだら内部が劣化していた「外装が綺麗だったので内部も問題ないだろうと思い購入。しかし、後で調律師に見てもらうとフェルトが薄く鍵盤の重さがバラバラで、修理に高額な費用がかかった。」

    • 対策: 外見だけでなく、内部の状態を詳しく説明してくれる販売店を選び、必要であれば分解して確認させてもらいましょう。修理・調整の専門技術があるかどうかも重要です。

  • 失敗談2: 設置場所に合わず搬入に苦労した「ピアノのサイズを測ったものの、搬入経路の幅を考慮していなかったため、クレーンで搬入ができず、ピアノの選び直しになった。」

    • 対策:  ピアノ本体のサイズだけでなく、設置予定の部屋までの玄関、廊下、階段、エレベーターなどの搬入経路の幅や高さを事前に正確に測定し、販売店にも相談しましょう。
  • 失敗談3: 維持費が予想以上にかかった「中古ピアノは安く買えたが、年間の調律費用や突然の修理費用が予想以上にかかり、結局新品と変わらないくらいの出費になった。」

    • 対策:  購入前に維持費やメンテナンスの頻度、おおよその費用について販売店に確認しましょう。長期保証や初回調律無料などのアフターサービスが充実度合や、購入時のピアノの状態が保証できるような中古ピアノの修理工房が充実している店舗を選ぶことも重要です。

成功例に学ぶ、理想の一台と出会うコツ

  • 成功例1: 時間をかけて試弾し、運命の一台に出会った「ブランド・価格帯など様々な条件のピアノをたくさん弾き比べた。予算は少しオーバーしたが、心から気に入った音色とタッチのピアノに出会え、毎日の練習が楽しい。」

    • コツ:  焦らず時間をかけて多くのピアノを試弾し、自分の好みやフィーリングに合う一台を探すことが大切です。多少予算オーバーでも、長期的に見て満足できるかどうかが重要です。
  • 成功例2: 専門家のアドバイスを受け、安心して購入できた「ピアノの知識がなかったので、信頼できるピアノ販売スタッフがいる販売店を選び、徹底的に相談した。内部の状態やメンテナンス計画、保証内容まで詳しく説明してくれたので、安心して購入できた。」

    • コツ: 専門知識を持ったスタッフがいる販売店を選び、疑問点は全て解消するまで質問しましょう。購入後のサポート体制も重視することで、長く安心してピアノを楽しめます。

まとめ

よくある後悔を防ぐために覚えておきたいこと

中古ピアノの購入で後悔しないためには、以下のポイントを心に留めておきましょう。

  • 試弾は必須: 実際に弾いて音色やタッチを確認することが何よりも重要です。
  • サイズと搬入経路の確認: 設置場所だけでなく、家の中への搬入経路を事前に測っておきましょう。
  • 品質とメンテナンス履歴の確認: 外見だけでなく、内部の状態や過去の整備履歴を詳しく確認し、不明な点は専門スタッフに質問しましょう。
  • 保証とアフターサービスの充実: 購入後の調律や修理など、長期的なサポート体制が整っている販売店を選びましょう。
  • 価格だけで判断しない: 安さだけでなく、ピアノの状態を含めた総合的な価値を判断することが重要です。

初心者やお子様がピアノを始めた親御さん、大人こそ「納得の一台」を選ぼう

初心者やお子様がピアノを始めた親御さん、趣味目的でピアノを始める大人の方にとって、中古ピアノは魅力的な選択肢です。しかし、新品とは異なるリスクも存在します。だからこそ、価格だけでなく、気に入った音色、設置場所の適合性、そして購入後のメンテナンスのしやすさを重視し、「納得の一台」を選ぶことが大切です。信頼できる販売店と出会い、十分な情報収集と確認を行うことで、後悔のない素晴らしいピアノライフを送ることができるでしょう。

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お客様の声

                   

我が家に新しい響きをもたらしてくれました。

留学時代の恩師も、来日の際に弾きにいらして下さり、お墨付きを頂きました。グランドギャラリーでの出会いを大切にしていきたいです。

                       

東京都 スタインウェイ B211

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