PLEYEL(プレイエル)
キャッチフレーズ
ショパンが愛奏したフランスの老舗名門ブランド
創業者
イグナツ・プレイエル
創業年
1807年
本社所在地・製造拠点
パリ(フランス)
特徴
・“シンギングトーン”といわれるブリリアントで余韻の深い響き
・明るい響きを生み出す軽やかなタッチ
・現代では入手困難な“幻の名器”
主要モデル
【アップライトピアノ】
Romantika、P118、P115 Chippendale
【グランドピアノ】
P170、P190
歴史(略歴)
ハイドンに学んだ優れた音楽家であったイグナツ・プレイエルは、1789年から始まったフランス革命などにより音楽家としての活動が困難となり、1807年にプレイエル社を設立しピアノ制作を始めました。
1813年には優れたピアニストであった息子カミーユに経営権を譲り、ダンパーペダルの発明やグランドピアノに金属フレームを採用するなどピアノ製造史上に大きく貢献するとともに、ロマン主義時代の作曲家の要望に応える豊かな音色を持つピアノを世に送り出しました。
なかでも、「ピアノの詩人」フレデリック・ショパンの良き理解者であったカミーユはパリでの音楽活動を全面的に支援し、1832年のサル・プレイエル(プレイエル社所有のコンサートホール)におけるパリでのデビューコンサートをきっかけに、世界のヴィルトゥオーゾとして躍進を遂げていきました。
その後もショパンのリクエストをヒントにピアノを改良し西洋音楽史に刻まれる究極の名器を創り上げ、コルトー、グリーグ、ストラヴィンスキーなど多くの音楽家がプレイエルを愛用しました。
1961年、経営難となったプレイエルはフランスのもう一つの老舗ピアノメーカーであるエラールと合併して存続し、1995年にはフランス人に経営権が移り南フランスのアレスに移転してフランス唯一のピアノメーカーとして再生するも、2013年11月にはついにピアノ製造の中止が発表され、現在ではピアノの修理のみが行われています。