ⅱ.中古ピアノ

ピアノの情報ブログの使命は、あらゆるピアノの情報を共有し、皆様の素晴らしいピアノライフを応援することです。

 

はじめに

本記事の目的

ピアノの購入を検討している方の中には、価格を理由に中古ピアノを視野に入れているものの、その品質や寿命に対して不安を感じている方も少なくありません。本記事では、30年前のヤマハやカワイの中古ピアノが現在でも使用可能であるか、そして「長持ちするピアノ」を見極めるための条件について、専門家の視点から詳しく解説します。中古ピアノ購入における心理的なハードルを下げ、安心して長く使える一台を見つけるための情報を提供することを目的としています。

30年前のヤマハ&カワイ中古ピアノの“寿命”と特徴

アップライトピアノ/グランドピアノとは


ピアノには大きく分けて、壁際に設置する縦型の「アップライトピアノ」と、弦が水平に張られた「グランドピアノ」の2種類があります。アップライトピアノは省スペースで設置しやすく、一般家庭で広く普及しています。一方、グランドピアノは弦が長く響板も広いため、より豊かな音量と多彩な表現力を持ち、コンサートホールや専門家によく選ばれます。

ピアノの寿命を左右する主な要素

ピアノの寿命は、一般的に30年から100年以上とされており、「半永久的に使える楽器」とも言われます。しかし、これは適切なメンテナンスと良好な使用環境が保たれている場合です。ピアノの寿命を左右する主な要素は以下の通りです。

    • 製造メーカーと品質: 信頼できる大手メーカー製であるか、使用されている材料の品質が高いか。

 

    • 使用環境: 湿度や温度の変化が激しい場所、直射日光が当たる場所は木材の劣化や金属のサビを引き起こし、寿命を縮める原因となります。

 

    • 使用頻度: 毎日長時間演奏するピアノと、年に数回しか弾かないピアノでは、部品の消耗度が大きく異なります。

 

    • メンテナンス状況: 定期的な調律や修理、部品交換が行われているかどうかは、ピアノの寿命を大きく左右します。

 

ヤマハ・カワイ中古ピアノの特徴

ヤマハとカワイは、日本が世界に誇る2大ピアノメーカーであり、どちらも高い品質を誇ります。

    • ヤマハピアノ: 全般的に明るく煌びやかな音色と軽快なタッチが特徴です。特に昭和30年代から50年代のアップライトピアノは、現行の新品よりも良い音やタッチを持つものが多いと評価されています。

    • カワイピアノ: 落ち着いたまろやかな音色と重めのタッチが特徴です。早くからアクションにプラスチック素材を取り入れていますが、スティック(アクションの動きが悪くなる症状)の発生には湿度管理が重要になります。

 

30年前のヤマハ・カワイのピアノも、適切な手入れがされていれば現役で十分使えるものが多いのが実情です。

使用状況と置かれていた環境がもたらす影響

使用頻度による消耗度の違い


ピアノの部品は使用すればするほど消耗します。特にハンマーやフェルト、弦といった部分は、演奏頻度と強さに比例して劣化が進みます。

例:小学生が1日1時間練習した場合

例えば、小学生が1日1時間程度ピアノを練習するような家庭での使用頻度であれば、消耗の度合いは比較的緩やかです。しかし、同じ1年でも音大生が毎日数時間、高度な練習で激しく弾き込む場合とは、部品の消耗度が大きく異なります。調律師によれば、毎日5時間練習を5年間続ければ、何らかの不具合が出てくる可能性があるとのことです。長期間使用する中で、ハンマーのフェルトが硬くなったり、弦に溝が深く入ったりすることで音色が悪くなることがあります。その際は調律師へご相談いただき、部品の調整や交換を行っていただきます。

設置環境(湿度・温度・直射日光など)の重要性

ピアノは木材、フェルト、金属など多様な天然素材で構成されているため、湿度や温度の変化に非常に敏感な楽器です。

    • 湿度: 理想的な湿度は40〜60%程度。湿気が高すぎると木材やフェルトが膨張し、鍵盤の動きが悪くなったり、金属部分にサビが発生したりします。カビの発生原因にもなります。逆に乾燥しすぎると、木材が収縮してひび割れや部品のゆるみが生じ、雑音の原因となることがあります。

 

    • 温度: 理想的な温度は15〜25℃程度。急激な温度変化はピアノに大きな負担をかけ、音程の狂いや部品の劣化につながります。

 

    • 直射日光: 直射日光が当たる場所に設置すると、外装の変色や木材の反り、ひび割れの原因となります。

 

    • 空調の風: エアコンや暖房器具の風が直接当たる場所も、乾燥や結露の原因となるため避けるべきです。

 

人が快適と感じる環境が、ピアノにとっても最適な環境と言えるでしょう。設置場所は直射日光が当たらず、風通しが良く、湿度・温度が一定に保たれる場所を選ぶことが重要です。

中古ピアノの「長持ち」の条件

長持ちするピアノ選びのポイント

長持ちする中古ピアノを選ぶためには、いくつかの重要なポイントがあります。

    • 信頼できる販売店を選ぶ: 中古ピアノは個体差が大きいため、しっかりとしたメンテナンスを行う技術者が在籍し、アフターフォローが充実している販売店を選ぶことが最も重要です。修理工房を併設している店舗であれば、より安心です。

 

    • 響板とフレームのチェック: 音を響かせる重要な「響板」にひび割れや駒の沈下がないか、また「フレーム(金属プレート)」に折れやひび割れがないかは、楽器として致命的な欠陥となるため、必ず確認しましょう。

 

    • 鍵盤のチェック: 鍵盤の高さが揃っているか、横揺れがないか、スムーズに動くかを確かめます。

 

    • ペダルのチェック: ペダルを踏んだ時にガタつきがないか、適切に機能するかを確認します。

 

    • 音色とタッチ感の確認: 実際に試弾してみて、自分好みの音色と弾き心地であるかを確認することが大切です。弾けない場合はスタッフに弾いてもらいましょう。

 

調律・オーバーホール・部品交換の実例

ピアノは適切に手入れをすれば100年以上使えると言われる丈夫な楽器です。しかし、ハンマーや弦、フェルト類などの消耗部品は耐用年数がくれば交換が必要です。

    • 調律: ピアノの弦は約230本あり、それぞれ約90kgの張力で張られています。この張力は時間とともに緩むため、少なくとも年に1回は調律が必要です。調律は音程を合わせるだけでなく、ピアノの健康診断としての役割も果たします。

 

    • 部品交換: ヤマハのアップライトピアノでは、フレンジコードやブライドルテープといった部品が経年劣化で切れたりひび割れたりすることがあります。カワイのアップライトピアノでは、バットスキンやキャッチャースキンといった人工皮革部品が劣化しやすく、質の良い本革への交換が推奨されます。これらの部品は、交換することでタッチ感や音色を改善し、演奏性を高めます。

 

    • オーバーホール: ピン(弦を巻く部品)が緩んで調律不能になった場合や、ハンマーの劣化が著しい場合などには、ピンや弦、ハンマー、フェルト類などの主要部品を全て交換するオーバーホールが必要になります。これにより、新品に近い状態に回復させることが可能です。費用はアップライトピアノで50万円から60万円以上が目安となります。

 

メンテナンスの実際と専門家現場のこだわり

1年に1回の調律や消耗パーツ交換の必要性


ピアノを最適な状態で維持するためには、1年に1回の調律が基本です。演奏頻度が高い場合や、湿度・温度の変化が激しい環境では、年2回以上の調律が推奨されます。調律は、単に音程を合わせるだけでなく、「整調(アクションメカニズムの調整)」と「整音(ハンマーの音色調整)」という、ピアノの性能を最大限に引き出すための重要な作業を含んでいます。これらの作業を怠ると、音色やタッチが悪くなり、演奏の質が低下するだけでなく、部品の劣化を早めることにもつながります。消耗パーツは、基準値に満たないものは交換することで、快適な演奏性を保てます。

グランドギャラリーの整備基準について


グランドギャラリーでは、すべての中古ピアノを自社工房でメーカー品質のメンテナンスを行っています。厳しい基準のもと検品を行い、状態の良いピアノを選別し、修理・調整・展示しています。基準値以下の部品は交換し、基準に満ちているものはオリジナルパーツを大切に使用することで、ピアノ本来の個性や魅力を引き出すことにこだわっています。

調律師や修理現場のエピソード

多くの調律師は、昔の日本のピアノ、特に昭和時代に製造されたヤマハやカワイのアップライトピアノは、現在の新品よりも良い音やタッチを持つものが多いと感じています。当時は良質な木材が使われており、熟練工による手作業の要素が大きかったため、ピアノそのものの作りがしっかりしているという見方があります。しかし、経年による部品の劣化は避けられないため、適切な修理と調整が不可欠です。

例えば、ヤマハの古いアップライトピアノに特有のフレンジコードの劣化は、多くの調律師が交換を推奨する箇所です。また、カワイのプラスチックアクションにおけるスティック現象は、湿度管理が不十分な環境で発生しやすい問題です。調律師は、これらの個々のピアノが抱える問題点を見極め、それぞれのピアノのポテンシャルを最大限に引き出すために日々努力しています。

中古ピアノ購入前に知っておきたい注意点と安心材料

新品・中古の比較と選び方

  • 新品ピアノのメリット・デメリット:
      • メリット: 部品が全て新しいため故障のリスクが低く、長持ちします。メーカー保証がつき、購入後の安心感があります。デザインのバリエーションも豊富です。また、弾き込むことで自分好みの音色に育てる楽しみがあります。

     

      • デメリット: 中古に比べて価格が高くなります。音質が安定するまでに1〜3年程度の弾き込みが必要な場合があります。

     

  • 中古ピアノのメリット・デメリット:
      • メリット: 新品より低価格で購入できるため、予算を抑えられます。高品質な材料を使った年代のモデルや希少価値の高いピアノに出会える可能性があります。すでに木材が熟成され、安定した音色を楽しめることが多いです。

     

      • デメリット: 部品が損傷・劣化している可能性があり、購入後に高額な修理費用がかかるリスクがあります。購入前にきちんとピアノの状態をみて確認しておきましょう。また前のオーナーの弾き癖が残っていることがあります。

     

どちらを選ぶかは、予算、重視するポイント(音色、タッチ、デザイン、保証など)、そして何よりも「実際に弾いてみて、自分にしっくりくるかどうか」で判断することが大切です。

買い替え判断や修理費用の目安

    • 修理の判断基準: 音が出ない、鍵盤の戻りが悪い、異音がするなどの不具合がある場合、調整・修理が必要です。特に、響板やフレームに致命的な欠陥がない限り、どんなに古いピアノでも修理不能なケースはほとんどありません。

 

    • 修理費用の目安:
        • 軽度な修理・調律: 毎日弾いているピアノの調律費用は年間1万円以上が目安です。長期間放置されていたピアノの調律は、放置年数に応じて基本料金が設定され、部品交換などが必要な場合は追加費用がかかります。

       

        • オーバーホール: 弦やハンマー、フェルト類など主要部品の全交換を含む大規模な修理は、数十万円(アップライトで50〜60万円以上、グランドで120万円以上)かかることがあります。

       

        • 部分的な修理: 例えば、ヤマハのフレンジコードやカワイの人工皮革部品の交換など、特定の消耗部品の交換であれば、数万円から十数万円程度で済むことが多いです。

       

    • 買い替えのタイミング: 電子ピアノと異なり、アコースティックピアノは適切にメンテナンスすれば長く使えるため、「何年で買い替えるべき」という明確な基準はありません。しかし、大幅な修理費用がかかる場合や、現在のピアノの状態に不満がある場合は、買い替えを検討する良い機会となるでしょう。

 

中古でも安心できる理由

    • 専門家による整備: 信頼できる中古ピアノ販売店では、ピアノの専門家(修理職人やベテラン調律師)が1台1台丁寧に点検し、必要な修理や調整を行ってから販売しています。これにより、見た目はもちろん、内部の状態も安心できるレベルに引き上げられています。

 

    • メンテナンス履歴の開示: 整備の履歴を明確に提示している販売店であれば、どのような作業が行われたかを知ることができ、透明性が高いです。

 

    • 充実したアフターサービス: 購入後の保証期間や調律、修理への対応など、アフターサービスが充実している販売店を選ぶことで、長期的に安心してピアノを使用できます。

 

まとめ・安心して中古ピアノを選ぶために

専門家からのアドバイス

30年前のヤマハやカワイの中古ピアノでも、適切なメンテナンスが施されていれば十分に長く使える「良いピアノ」です。特に、昭和の時代に作られた国産ピアノは、良質な木材が使われており、楽器としてのポテンシャルが高いものが多いと評価されています。

中古ピアノ選びで最も大切なのは、「信頼できる販売店」を選ぶことです。豊富な在庫の中から、経験豊富な技術者が丁寧に整備・調整したピアノを選び、購入後のアフターサービスまで含めて相談できる場所を見つけることが成功の鍵となります。

読者へのメッセージ

中古ピアノの購入は、新品にはない「熟成された音色」や「コストパフォーマンスの高さ」といった魅力があります。不安を感じるかもしれませんが、本記事で解説した「長持ちするピアノの条件」や「チェックポイント」を参考に、ご自身の耳と感性を信じて、じっくりと納得のいく一台を探してみてください。

ピアノは、弾き込むほどに自分だけの音色を奏で、愛着が湧いてくる特別な楽器です。適切な手入れをすれば、あなただけでなく、次世代へと受け継ぐこともできるでしょう。中古ピアノでも安心して、素晴らしいピアノライフを送ってください。

 

はじめに

アップライトピアノを家庭用で選ぶ理由


アップライトピアノは、そのコンパクトさから家庭での設置に適しており、電子ピアノでは得られない豊かな音色と繊細なタッチが魅力です。ご家庭で演奏を楽しむ上で、生きた音の響きと伸びを実感できるのがアップライトピアノの大きな利点です。日常の中で美しい音色を奏でたいと考える方に特に最適です。

ヤマハU/UXシリーズの魅力とは

ヤマハのUシリーズとUXシリーズは、中古ピアノ市場で非常に高い人気を誇るアップライトピアノです。これらのシリーズは、その優れた音質、安定した品質、そしてコストパフォーマンスの良さから、多くのピアノ愛好家や専門家から支持されています。特に、後述する設計上の特徴が、その豊かな響きと耐久性を生み出しています。

ヤマハUシリーズ・UXシリーズの基本と設計の違い

Uシリーズ概要と設計の特徴

Uシリーズは、1954年から1997年までの長きにわたり製造され、ヤマハのアップライトピアノの中で最も売れたシリーズの一つと言われています。U3Hといった3型では高さが131cmと大型であり、その大きな響鳴板と長い弦によって、低音部の豊かな伸びと重厚な響きに定評があります。また、アンダーフェルト入りハンマーを搭載しているモデルが多く、小さな音から大きな音まで表現豊かな演奏が可能です。

アルファベットによる年代・モデルの違い

U3シリーズの機種名には、U3H、U3M、U3Aのように、数字の後にアルファベットが続く規則性があります。このアルファベットは製造年代を示しており、初期のモデルからU3a、U3B、U3C、U3D、U3E、U3F、U3G、U3H、U3M、そして後期のU3A、U30Bl、U30A、U300と変遷していきました。特にU3Aは初期と後期で2回登場しており、初期のU3aは2本ペダル、後期のU3Aは3本ペダルで区別できます。

UXシリーズ概要と設計の特徴

UXシリーズは、1975年から1997年にかけて製造されたヤマハの高級アップライトピアノです。このシリーズの最大の特徴は、U3A、U30Bl、U30A、U300背面構造に採用されたX型の支柱「X支柱」です。X支柱は、ピアノの弦が張る約20トンもの張力を強固に支え、ピアノ全体の安定性を高めることで、輝きのある音色を長く維持することを可能にしています。

X支柱構造がもたらす効果

X支柱は、通常の縦方向に張られた4〜5本の支柱とは異なり、交差するように設計されています。これにより、弦の張力と響板のクラウン(響板の反り)をより強力に支え、ピアノの耐久性を向上させます。結果として、無理のない艶やかな音色が生まれ、音量が大きくなり、安定した豊かな響きを実現します。

代表的なUXシリーズ機種・年代・バリエーション

UXシリーズも年代によって様々なモデルが存在します。

UXシリーズは、UX30や3といった数字が3の機種は高さが131㎝、UX10やUX1といった数字が1の機種は高さが120㎝と分類されます。

またUX50やUX5といった5の数字の機種は、そのシリーズの中で最も高グレードで、主にソステヌートペダルや総アグラフ仕様が追加されていることが多いです。

今回は特に中古市場に登場するピアノをピックアップして紹介します。

    • UX3:UXの後継モデルとして登場し、X支柱による安定性と豊かな響きが特徴です。

 

    • UX30Bl:1988年代に製造されたモデルで、高さ131cmと小柄ながらダイナミックな音量を奏で、繊細な表現力も持ち合わせています。

 

    • UX30A:1990年から製造されたモデルで、このシリーズから「交叉状X支柱」という、従来のX支柱に縦支柱も追加された支柱が採用されるようになり、より芯のあるクリアな音色が実現されました。

 

    • UX300:UXシリーズの末期(1990年代後半)のモデルで、アグラフやオーバーハング式長駒、大型譜面台などを継承し、伸びのある美しい音色を約束します。UX300Wnのような木目調のバリエーションも存在しました。

 

 

音質の違いと「音の伸び」に注目

響きの重厚感や明るさの違い

U3シリーズは、その大きな響板と長い弦からくる、低音の重厚な響きと全体的な明るい音色が特徴です。一方、UXシリーズは、X支柱による高い安定性が、倍音豊かな深みのある響きと輝かしい音色をもたらします。X支柱は音の広がり感にも寄与し、より重厚感のある響きを感じられるでしょう。

家庭用で楽しむ「音の伸び」と響き

ご家庭でピアノを演奏する上で重要な「音の伸び」において、U3シリーズは131cmの高さと広い響板により、自然で豊かな響きと持続性を実現します。UXシリーズはX支柱による安定性と、トーンエスケープ機構(上前板の隙間から音が抜ける仕組み)などにより、演奏者にとって音がクリアに聞こえ、より伸びやかでまとまりのある音色を楽しむことができます。これは、限られた家庭の空間で最高の演奏体験を求める方に適しています。

一般的な演奏用途での優劣比較

一般的な家庭での演奏やレッスン用途であれば、U3シリーズ、UXシリーズともに十分な性能を持っています。U3シリーズはバランスの取れた音色とタッチで、初心者から上級者まで幅広く対応できる「ど定番」のモデルで、比較的安価にお求めいただけます。UXシリーズは、X支柱やトーンエスケープ、上位機種ではアグラフやソステヌートペダルといったグランドピアノに近い仕様が採用されており、より表現力豊かな演奏を求める方に特におすすめです。

中古U3・UXシリーズ選びのポイント

状態・年代による違い

中古ピアノを選ぶ上で、最も重要なのはピアノの状態です。製造年代が古いほど部品の劣化が進んでいる可能性があるため、信頼できる販売店でしっかりと整備されたものを選ぶことが肝要です。U3HやUXシリーズは製造年代が古いものが多いですが、適切なメンテナンスが施されていれば長く愛用できます。

アグラフやソステヌートペダルなど上位機種の特徴

UXシリーズの一部機種(UX5、UX50BL、UX30A、UX50A、WX3A、UX300、UX500など)には、グランドピアノに採用されるアグラフが中低音部に搭載されており、弦の振動を効率良く伝え、音の粒立ちを均一にする効果があります。また、UX5、UX50BL、UX50A、WX5、UX500には、グランドピアノと同じソステヌートペダルが搭載されており、特定の音だけを長く伸ばす表現が可能です。これらの特徴は、より高度な演奏表現を求める方にとって魅力的なポイントとなるでしょう。

メンテナンス性・耐久性と設置場所の注意点

X支柱を持つUXシリーズは、その堅牢な構造により耐久性が高いと評価されています。しかし、どんなピアノも定期的な調律とメンテナンスは不可欠です。設置場所については、直射日光が当たる場所や極端な温度・湿度の変化がある場所は避け、ピアノのコンディションを保つことが大切です。特に木目調のピアノは日焼けしやすいので注意が必要です。

U3・UXで選ぶおすすめ人気モデル紹介

U3シリーズオススメモデル

U3シリーズは長期間にわたり製造されてきたため、多岐にわたるモデルが存在しますが、その中でも後期に登場したU3Hが特におすすめです。

U3H

    • 1972年〜1980年まで製造されたロングセラーモデルで、低音から高音までバランスの取れた響きと優れたコストパフォーマンスで非常に人気があります。

 

 

UXシリーズのオススメモデル

UXシリーズはX支柱による高い品質で知られています。木材を多く使用する複雑な仕様のため、当時から人気を博し、惜しまれつつもなくなったシリーズの一つです。

グランドピアノを目指した高グレードのピアノまで登場しており、スペース的にグランドピアノが置けない方にもオススメできるモデルです。

UX30Bl、UX50A・UX300等

    • UX30Bl:高さ131㎝、大型譜面台、トーンエスケープ付きと、申し分ない響きを出してくれます。この仕組みが採用されてすぐのモデルのため、このグレードながらも中古市場では比較的お手軽にお求めいただけることも魅力の一つです。

 

 

    • UX50A:1990年代にベストセラーとなった当時のハイグレードモデルです。特にグランドピアノを目指したモデルで、大型譜面台、ソステヌートペダルや総アグラフ仕様などが追加されることでより重厚感あふれる響きを実現しました。

 

 

    • UX300:UXシリーズ末期のモデルで「交叉状X支柱」も最終形態に改良されているモデルです。音の響きやクリアで伸びの良い音色は今でも高い人気を誇っています。またUX300Wnのような木目調モデルも登場しており、インテリアにも合わせやすいラインナップのピアノです。

 

 

特におすすめの中古モデル例とその理由

家庭用として、初めてのピアノ購入やレッスン用にとお考えの方に特におすすめなのは、U3HとUX3です。

    • U3H:長年の製造実績と安定した品質、バランスの取れた音色、そして中古市場での比較的手頃な価格から、幅広い層に支持されています。また現在展示されているのはホワイト塗装が施されているため、インテリアにもあわせやすい1台となっています。

 

    • UX3:X支柱による優れた耐久性と重厚で伸びやかな音色、トーンエスケープ機構によるクリアな響きは、長くピアノを楽しむ上で満足度の高い選択肢となるでしょう。

 

 

購入ガイド&サポート体制

納得できる購入相談・リモート試弾サービス

ピアノは実際に音を聴いて、触れて選ぶのが理想的です。多くの販売店では、ピアノ専門のスタッフがお客様のニーズに合わせた購入相談に応じています。遠方の方や来店が難しい方のために、リモートでの試弾サービスやビデオ通話を通じたピアノの状態確認なども提供されている場合があります。ご不明な点は遠慮なく相談し、納得のいく一台を見つけましょう。

保証・配送・メンテナンスの充実

中古ピアノは、購入後の保証やメンテナンス体制が重要です。信頼できる販売店では、1年程度の品質保証を設け、調律や修理などのアフターサービスも充実しています。配送はピアノ専門の運送業者が担当し、設置場所に応じた費用やクレーン作業の有無なども事前に確認しておくことが大切です。また、初回調律サービスや定期的な調律案内など、長く安心してピアノを使うためのサポートが提供されています。

お客様の声・Q&A

実際に購入されたお客様の声や、よくある質問(Q&A)も参考にしましょう。ご購入された方がピアノ選びの際に気になったことや懸念点、お気に入りポイントなどをお話しされているため、事前に目を通しておくことで実際のご試弾やピアノのお迎えがイメージしやすくなります。また、電子ピアノとアコースティックピアノの違いや、お子様への影響など、購入前に知っておきたい情報もブログに掲載されているため、合わせてお読みいただくとご安心いただけます。

まとめ

ピアノ教室の生徒さん・ご家族・にも安心しておすすめできる理由

これらのシリーズは、初めてピアノに触れるお子さんから、日々のレッスンに励む生徒さんまで、あらゆるレベルの弾き手に満足いただける品質を持っています。安定した音色とタッチは上達をサポートし、豊かな響きは音楽的な感性を育むことでしょう。信頼できる販売店による丁寧なメンテナンスと充実したサポート体制が、購入後の安心を約束します。

お問い合わせ・ご試弾はこちら

U3シリーズやUXシリーズの中古ピアノにご興味をお持ちいただけた方は、ぜひ一度、グランドギャラリーへお問い合わせください。実際にピアノを試弾し、その音色とタッチを体験することで、ご自身にぴったりの一台を見つけることができるはずです。専任のスタッフが、お客様一人ひとりに合わせた最適なピアノ選びをサポートいたします。

 

はじめに

ショパンコンクールとカワイピアノの関係


ショパン国際ピアノコンクールは、世界中の若きピアニストがその技を競い合う、最も権威ある音楽コンクールの一つです。この舞台でピアニストが選ぶピアノは、彼らの音楽表現を最大限に引き出すための重要なパートナーとなります。近年、カワイのグランドピアノ、特にShigeru Kawai『SK-EX』がこの国際舞台で注目を集めています。SK-EXに搭載されている『ウルトラレスポンシブアクションⅡ』は、その卓越した技術力でピアニストたちの繊細な表現に応え、多くのファイナリストや入賞者に選ばれる理由となっています。

今回はそんな『ウルトラレスポンシブアクションⅡ』の魅力に迫っていきます。

ショパン国際ピアノコンクールと使用ピアノの選択

コンクールでの公式使用ピアノの内訳


ショパン国際ピアノコンクールのような国際的な舞台では、出場ピアニストが使用するピアノは限られたメーカーの中から選ばれます。カワイのShigeru Kawaiグランドピアノは、その優れた品質と表現力により、数多くの国際ピアノコンクールで公式ピアノとして採用され、多くのコンテスタントに選ばれています。

特に今回の2025年ショパンコンクールでは、3次予選通過率の一番高かったピアノとなり、その通過率はなんと驚異の”54%”だったのです!

スタインウェイすらも凌ぐ結果となっており、様々なピアニストからも高い関心が寄せられていることは間違いありません。

調律師・ピアニストが選ぶ理由

ピアニストたちは、ピアノのタッチ、音色、そして自身の音楽表現をどれだけ忠実に再現できるかを基準にピアノを選びます。Shigeru Kawaiのピアノは、繊細で伸びやかなピアニシモから力強く輪郭のはっきりした響きまで、幅広い表現力を持つと評価されています。あるピアニストはShigeru Kawaiについて「信頼できるピアノであり、その音色の甘美さが自分の性格や演奏にマッチしている」と語っています。また、調律師の丁寧な調整と整音によって、ピアノの性能が大幅に向上することも、選ばれる大きな理由となっています。

Shigeru Kawai『SK-EX』がもたらす音楽表現

SK-EXの特徴とコンクール進出の背景


Shigeru Kawai『SK-EX』は、カワイが「世界一のピアノづくり」を目指して2001年に発表したフルコンサートピアノのフラッグシップモデルです。厳選された響板材料と伝統的な手作り工程に加え、革新的な『ウルトラレスポンシブアクションⅡ』が採用されており、高い連打性と安定したタッチ感を提供します。その優れた表現力と品質が国際的な評価を得て、数多くのコンクールで選ばれるようになりました。

実際の演奏傾向と評価

SK-EXは、ピアニストに「多彩な音色が出せるピアノ」「自分の表現の引き出しが増える、表現の幅が広がる感覚を得られるピアノ」と評されています。繊細なピアニシモから力強いフォルテシモまで、幅広いダイナミクスをコントロールできるため、ロマン派の情感豊かな作品から近現代の技巧的な作品まで、多様なレパートリーに対応できることが、演奏家からの高い評価に繋がっています。

ウルトラレスポンシブアクションⅡの技術力

メカニズムと他社ピアノとの違い

カワイの現行モデルに採用されている『ウルトラレスポンシブアクションⅡ』の最大の特徴は、その素材にあります。従来、ピアノのアクションには木材とフェルトが一般的に使用されていましたが、カワイは何年もの研究を経て、音色に干渉しない部分に「ABS樹脂」という新素材を採用しました。さらに、このABS樹脂には航空機にも使用される「炭素繊維」が追加され、軽量化と高剛性を両立しています。これにより、高い連打性と安定したタッチ感が実現されています。

タッチや音色に現れる技術的優位性


この革新的な素材の採用により、『ウルトラレスポンシブアクションⅡ』は、以下の技術的優位性をピアニストに提供します。

  • 軽量化による軽いタッチ感: 演奏時の負担を軽減し、長時間の演奏でも疲労を感じにくい。
  • 木製では得られない精度、強度、耐久性、均質性: 部品の安定性が向上し、常に高いパフォーマンスを維持。
  • 高い連打性と弱音コントロール性の向上: ピアニストの意図を正確に音に変換し、繊細な表現を可能にする。
  • ダイナミックレンジの拡大: ピアニシモからフォルテシモまで、幅広い音量での表現が可能になる。

これらの特性は、ピアニストが思い描く多様な音色や表現を、より忠実にピアノから引き出すことを可能にしています。

専門家・ユーザーの声

『ウルトラレスポンシブアクションⅡ』は、専門家からもユーザーからも高い評価を受けています。「鍵盤の軽さがとても弾きやすい」「ホールで演奏したときの響きが素晴らしい」といった具体的な声が寄せられており、特に、演奏者がピアノの表現力の可能性を最大限に引き出せる点が強調されています。あるピアニストは、カワイのピアノについて「演奏者の頭や心に描いているものを、そのまま表現し、形にしてくれる」と語り、その色彩豊かな音色とわずかなニュアンスも逃さず表現する能力を絶賛しています。

他社との比較から見るカワイの独自性

スタインウェイ、ヤマハ、ファツィオリとの対比

世界三大ピアノメーカーとして知られるスタインウェイ、ベーゼンドルファー、ベヒシュタイン、そして国産のヤマハとカワイは、それぞれ異なる音色と特徴を持っています。スタインウェイは明るく華やかな音色と圧倒的な音量、ヤマハは安定した品質と幅広い表現力、ベーゼンドルファーは高貴で深みのある音色、ファツィオリは艶やかでふくよかな音色を持ちます。

カワイのピアノは、かつて「行儀が良く、丸い音」と評されることが多かったですが、近年では「少しずつ輝かしさも備えてきている」と評価されており、その音色はヤマハやスタインウェイと対をなす独自の魅力を確立しています。特にShigeru Kawaiシリーズは、繊細で優しく、清流のように澄み切った音色が特徴で、タッチも浅く軽やかであると評されています。

コンクールにおけるメーカーごとの傾向と選ばれ方

国際ピアノコンクールでは、各メーカーのピアノが持つ独自の特性がピアニストの演奏スタイルや課題曲との相性によって選ばれます。スタインウェイは多くのコンサートホールでスタンダードとして使われ、その圧倒的な表現力で知られています。ヤマハは安定した品質と幅広い表現力で支持を集め、カワイは繊細で美しい音色と、ピアニストの細やかなニュアンスを捉えるアクションが評価され、特にショパンの作品など、歌心と繊細な表現が求められる場面で選ばれる傾向が見られます。コンクールによっては、特定のメーカーのピアノのみが使用されることもあり、Shigeru Kawai国際ピアノコンクールのように、自社ブランドのピアノを前面に押し出すことで、その技術力と品質をアピールする場ともなっています。

ショパンコンクールを支える人・技術

MPA(マスターピアノアーティザン)の存在


Shigeru Kawaiのピアノは、高度な技術と感性を求められる熟練技術者、MPA(Master Piano Artisan)と呼ばれる特別な調律技術者の手によって、その音の美意識が与えられ、魂を吹き込まれます。彼らは一台のShigeru Kawaiピアノを専任として責任を持って見守り続け、高品質をより永く保つための「かかりつけの名医」のような存在です。

舞台裏の調律・メンテナンスのドラマ

国際コンクールの舞台裏では、MPAのような調律師たちがピアニストの最高のパフォーマンスを支えるため、細心の注意を払ってピアノの調整とメンテナンスを行っています。コンサート前の調律だけでなく、年に一度数日かけて調整作業を行うことで、ピアノの性能は格段に向上します。このような舞台裏の努力が、ピアニールが最高の音色とタッチで演奏できる環境を整えています。

ピアノメーカーとしての情熱とブランド哲学

カワイは、「世界一のピアノづくり」という究極の目標に向けて、創業以来97年間受け継がれてきた「カワイイズム」を胸に、常に高い理想に挑戦し続けています。Shigeru Kawaiグランドピアノは、二代目社長である故・河合滋氏がピアノ作りの集大成として、カワイが持てる最高の素材、技術、感性を投入して完成させたプレスティージ・モデルであり、その背景には「ピアノは本来、一台一台丹念に作り込んでゆくもの。人の心に響く音は人の手でしかつくれない」という強い信念があります。この伝統と革新の融合こそが、カワイのブランド哲学であり、多くのピアニストに愛される理由となっています。

カワイ現行モデルの魅力と選び方

ウルトラレスポンシブアクションⅡ搭載機種の一覧と特長


現在、カワイの多くのグランドピアノモデルに『ウルトラレスポンシブアクションⅡ』が搭載されています。これにより、幅広い価格帯のモデルで、その優れたタッチ感と表現力を体験することが可能です。例えば、Shigeru Kawaiシリーズのフルコンサートピアノ『SK-EX』はもちろん、それ以外のグランドピアノシリーズでも、この革新的なアクションが演奏の喜びを深めてくれます。

SKを含むハイグレードモデルの魅力

Shigeru Kawaiのハイグレードモデル、特にSK-EXは、そのハイグレードの名に見合う最高の音楽体験を提供します。熟練技術者による手作り工程、厳選された素材、そして『ウルトラレスポンシブアクションⅡ』の組み合わせが、繊細かつ力強い、他に類を見ない音色を生み出します。SK-2からSK-7までのコンパクトなモデルも、同様の哲学と技術が注ぎ込まれており、家庭環境でも最高の響きを楽しむことができます。

実際に触れて知る価値 – 試弾・購入/相談のご案内

ピアノは、実際にその音色とタッチに触れることで、その真価を理解できる楽器です。カワイのピアノ、特に『ウルトラレスポンシブアクションⅡ』搭載機種の魅力を最大限に感じるためには、ぜひショールームでのご試弾をおすすめします。展示されているピアノの中には、『ウルトラレスポンシブアクションⅡ』のアクション模型もございますので、その精密なメカニズムを間近でご覧いただけます。

ご自身の演奏スタイルや求める音色に合う一台を見つけるためにも、専門スタッフにご相談いただき、じっくりとピアノを選んでみてはいかがでしょうか。グランドギャラリーをはじめ、お近くのカワイピアノ取扱店にて、皆様のご来店を心よりお待ちしております。

まとめ

ショパンコンクールとカワイピアノの未来


カワイのピアノ、特にShigeru Kawai『SK-EX』とその核心技術である『ウルトラレスポンシブアクションⅡ』は、ショパン国際ピアノコンクールをはじめとする国際舞台でその存在感を確立しています。ピアニストの繊細な音楽表現に応える技術力と、それを支える職人たちの情熱が、カワイピアノの未来を切り開いています。

ピアノ選びへのヒントとおすすめアクション

ピアノ選びは、一生ものとなる大切な選択です。カワイの『ウルトラレスポンシブアクションⅡ』は、軽いタッチ感、高い連打性、そして幅広い表現力を提供し、カワイのピアノを検討する上で非常に魅力的な要素となるでしょう。新品ピアノや高年式ピアノ、あるいはShigeru Kawaiのような高グレードモデルをお探しの方には、ぜひこの革新的なアクションを搭載したカワイのピアノを試弾し、ご自身の感性でその価値を確かめてみてください。

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親子で満足・一生モノのピアノ選び ヤマハS400B・S400Eという選択肢

親世代にとって、お子様のピアノ選びは大きなイベントではないでしょうか❓

お子様がピアノの練習をされる中で、良いピアノを選んであげたいというお気持ちは当然のことです。
しかし、新品のピアノは費用が高く、なかなか手が出しにくいのも事実です。
そこで注目したいのが、中古の上位モデルピアノという選択肢です。

親世代が「一生モノ」を選ぶ理由

ピアノは単なる楽器ではなく、お子様の成長を支え、家族の思い出を紡ぐ「 一生モノ」の存在です。

特にグランドピアノは、その豊かな響きと表現力で、お子様の音楽性を大きく育むことができます。

  • 🎼
    高難易度の楽曲に挑戦したい方
  • 🎹
    繊細なタッチやペダリングを極めたい方

  • 最高の環境でピアノと向き合いたい方

このようなお子様の願いを叶えるためにも、長く愛用できる上質なピアノを選ぶことは、親としての大切な選択と言えるでしょう。

 

中古高級グランドピアノ魅力と可能性

中古市場には、新品のスタンダードモデルと同価格帯でありながら、ワンランク上の演奏体験を叶える高級グランドピアノが流通しています。
特にヤマハの「Sシリーズ」に代表される銘器は、その高い品質と演奏性から、今なお多くのピアノ愛好家を魅了しています。

中古ピアノは、新品では手の届かないようなモデルを現実的な価格で手に入れるチャンスに出会うことができます。

ヤマハSシリーズとは
― 名機S400B・S400Eの系譜

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ヤマハSシリーズ誕生の背景と設計思想
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ヤマハSシリーズは、CF(フルコンサートグランドピアノ)をご家庭に、という構想のもと開発がスタートしました。

開発チームは、CFと同じ素材を使用しながらも、単純な小型化ではCFのような美しい響きは得られないという課題に直面します。
小さくなることで生じる振動特性の変化や新たな欠点に対し、様々な改良と解析を重ね、1年2ヶ月余りの間に73台もの試作品が作られました。

S400B・S400Eは、その豊かな倍音を含んだ音色が最大の特徴です。

低音域から高音域までバランスの取れた響きは、繊細なピアニッシモから力強いフォルテッシモまで、演奏者の感情を余すことなく表現します。
特に、広がりのある低音と澄み切った高音は、聴く人の心にも深く響き渡り、クラシックから現代音楽まで、あらゆるジャンルの音楽でその表現力を存分に発揮します。

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演奏者を魅了するタッチ
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S400B・S400Eの演奏性を語る上で欠かせないのが、その卓越したタッチです。

開発時に特に注力された「適度な抵抗感」を持つ専用ハンマーは、従来のヤマハピアノにありがちだった、弾きやすさの反面「軽すぎる」という印象を払拭しました。

これにより、演奏者は鍵盤に触れる指先の微妙なニュアンスを音色に反映させることができ、より高度な音楽表現を可能にします。

🎹 フレームの改良 CFの鋳造方法を一部改良し、音の伸びを向上させ、演奏時の断線を軽減。
🎵 響板・響棒・駒 CFと同じ素材を使用しつつ、スケールサイズに合わせた新しい設計。
🔨 ハンマー 従来の堅めのものから弾力性を持たせた専用ハンマーを開発。
✨ タッチへのこだわり 「ヤマハのピアノは弾きやすいが軽すぎる」という声に応え、適度な抵抗感のあるタッチを実現。

 

サイズ・スペック概要

S400B・S400Eは、家庭での設置も考慮された奥行き190cmというサイズながら、フルコンサートグランドピアノの設計思想が随所に活かされています。

項目 仕様
高さ 101cm
148cm
奥行き 190cm
重量 338kg
ペダル 3本ペダル(ソステヌートペダル付)
黒/艶出し塗装

 

S400BとS400E
– 発売時期

S400Bは1982年7月から生産されたモデルであり、ヤマハ黄金期のフラッグシップモデルとして設計思想の原点に忠実な作りが特徴です。
豊かで膨らみのある極上の響きは、この時代のヤマハピアノの音色を象徴しています。

S400EはS400Bの後継機種として1990年から生産され、Sシリーズの2世代目にあたります。
初代S400Bで培われた技術と、さらに進化した設計思想が投入され、S400Bの魅力を引き継ぎつつ、新たな進化を遂げた一台として登場しました。
奥行き190cmのボディからは「華麗、上質で透明度の高い響き」が得られると評されています。

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製造年代による仕様の差
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🌟S400B (1982年~):ヤマハ黄金期の設計思想が色濃く反映されており、力強く深みのある音色が特徴です。黒鍵には黒檀が使用され、当時の最高級モデルとしてのこだわりが感じられます。

🌟S400E (1990年~):S400Bで培われた技術をベースに、さらに音の透明度や響きの質を高める改良が加えられています。

実際のユーザー・調律師の声・エピソード

家族に届ける「新しい響き」:ユーザー体験談
S400BやS400Eを購入されたご家族からは、喜びの声が多数寄せられています。

.我が家に新しい響きをもたらしてくれました。子供の練習の音が以前と格段に変わり、毎日の練習がより一層楽しくなったようです。 .
.恩師が来日された際に、我が家のS400Bを弾いてくださり、『素晴らしいピアノに出会った。小型ながらコンサートにも立派に使える』とお墨付きを頂きました。 .

まとめ
―親子で叶える、納得のピアノ選び

お子様の成長を支え、家族の音楽のある暮らしを豊かにする「一生モノ」のピアノ選び。

ヤマハS400B・S400Eは、その音質、演奏性、そして中古ならではのコストパフォーマンスにおいて、親世代にとって最良の選択肢の一つとなり得ます。


  • 購入後のサポート体制

    購入後の定期的な調律やメンテナンスは、ピアノを良い状態で長く使うために不可欠です。

  • 専門家への相談

    ピアノコンシェルジュや専門店のスタッフに、ピアノ選びの悩みや疑問を積極的に相談しましょう。

その深みのある豊かな音色と、演奏者の意図を忠実に表現するタッチは、お子様の感性を刺激し、日々の練習をより充実したものにします。

そして、その音色は、親から子へ、世代を超えて受け継がれ、家族の歴史とともに美しいハーモニーを奏で続けます。
賢い中古選びを通じて、親子で満足できる「一生モノ」のピアノを見つけ、豊かな音楽のある未来を築きましょう。


国内最大級のピアノショールーム「グランドギャラリー岡崎」では「合計140台以上」のピアノを展示しています♪
初めてのピアノにもオススメなアップライトピアノ“約80台”!
より繊細な表現を叶えてくれるグランドピアノ“約60台”!
ヤマハ・カワイなどの国産ピアノをはじめ、輸入ブランドまで幅広く取り揃えており、あなたのお好みの1台をご紹介いたします!

当社は20年以上の実績、累計150,000台以上の販売実績を誇り、年間10,000台以上の買取・販売(国内外)を行っております。
総在庫は4,000台を超えており、そのうち2,000台は自社管理の在庫として保有しています。

ピアノショールームにて、選び抜かれたピアノを全国のお客様にご提案しています。
ぜひ、圧巻のショールームで「あなただけの1台」をお選びください♪

 

本記事の目的


ピアノの購入を検討している方にとって、ヤマハの現行モデルの中から新品と現行中古のどちらを選ぶべきかという疑問はつきものです。本記事では、ヤマハのアップライトピアノとグランドピアノに焦点を当て、それぞれの特徴や新品・中古のメリットを比較します。特に、タッチ、響き、表現力といった演奏に関わる重要な違いや、各モデルの具体的な特徴を詳しく解説し、お客様一人ひとりに最適な一台を見つけるための情報を提供します。

ヤマハ現行モデルにフォーカスする理由

ヤマハは日本国内でトップシェアを誇り、世界中のピアニストから支持される大手メーカーです。その高い品質と安定した供給体制から、初めてピアノを購入する方からプロフェッショナルまで、幅広い層に選ばれています。現行モデルに焦点を当てることで、最新の技術やデザインを取り入れたピアノの魅力を深く掘り下げ、現在の市場で入手可能な選択肢を明確に提示します。

アップライト&グランドピアノの基礎知識

アップライトとグランドの構造・用途の違い

ピアノには大きく分けてアップライトピアノとグランドピアノの2種類があります。アップライトピアノは弦が垂直に張られており、省スペースで設置できるため、一般家庭でのレッスンや趣味の演奏に適しています。一方、グランドピアノは弦が水平に張られており、豊かな響きと幅広いダイナミクス、繊細な表現力を特徴とします。構造上、ハンマーが重力を利用して元の位置に戻るため、速い連打が可能で、プロの演奏家や音大生など本格的な演奏を求める方に向いています。

タッチ・響き・表現力の違いについて

    • タッチ:
        • アップライトピアノとグランドピアノでアクションの構造が異なるため、連打回数に違いが生まれます。
          アップライトピアノは床と垂直方向にハンマーが弦をたたくため、打弦後戻るのにばねなどの補助処置が必要になります。

       

        • 対してグランドピアノは、床と水平方向にハンマーが弦をたたくため、打弦後は自重で戻ることができることで完全に戻りきる前に再打弦が可能です。
          この違いにより、アップライトピアノは1秒間に7回の打弦、グランドピアノは1秒間に14回の打弦や、打弦する直前まで奏者のタッチによるハンマーコントロールが可能になっています。

       

        • 響き:
            • グランドピアノは水平に広がる大きな響板と長い弦により、音に豊かな広がりと奥行きが生まれます。特に低音域の響きは圧巻です。アップライトピアノは響板が垂直なため、音の広がりは限定的ですが、それでも生ピアノならではの深みのある響きを楽しめます。

           

            • 表現力:
                • グランドピアノは広い音域とダイナミックレンジの広さ、そして繊細な調整が可能なアクション機構により、演奏者の感情を余すことなく表現できます。アップライトピアノも十分な表現力を持っていますが、本格的な音楽表現を追求する上ではグランドピアノに軍配が上がります。

               

              ヤマハ現行アップライトピアノ:新品と現行中古の比較

              新品・中古それぞれのメリット

              • 新品のメリット:
                  • 最新の技術とデザイン:ヤマハの最新モデルは、改良されたハンマーや響板、鍵盤素材などにより、より美しい音色と高い表現力を実現しています。

                 

                  • 完全な状態での保証:新品であるため、初期不良の心配が少なく、メーカー保証がしっかりと付帯します。

                 

                  • 安心感:購入後のメンテナンスや部品供給においても長期的な安心感があります。

                 

              • 現行中古のメリット:
                  • お得に手に入れられる:新品に比べて価格が手頃であるため、予算を抑えつつ良質なピアノを手に入れることができます。

                 

                  • 音色の安定性:新品ピアノははじめ1,2年ほどは部品が馴染むまで弾きこまないと音色や鳴り、調律が安定しませんが、中古ピアノは既に安定している状態のため、お気に入り頂いた音色をご購入後から長くお楽しみいただけます。

                 

              人気のアップライト現行モデル紹介

              bシリーズ

              ヤマハbシリーズは、コンパクトなサイズとコストパフォーマンスに優れたモデルです。高さ113cmの「b113」と121cmの「b121」があり、初めてのレッスン用ピアノとして最適です。黒艶出し塗装の他、チッペンデールデザインのダークマホガニーやナチュラルホワイトのカラーバリエーションもあります。

              YUシリーズ

              YUシリーズは、ヤマハの伝統を受け継ぐスタンダードモデルです。高さ121cmの「YU11」と131cmの「YU33」があり、スッキリとした外観に、ヤマハピアノならではの音のこだわりが感じられます。

              YUSシリーズ

              YUSシリーズは、ヤマハアップライトピアノの上位モデルです。コンサートグランドピアノ「CFX」と同等のハンマーフェルトやミュージックワイヤーを採用し、明るく明瞭で豊かな音色、そして高い表現力を実現しています。譜面台はグランドピアノに近い目線で見られる大型で、YUS5モデルではグランドピアノと同様のソステヌートペダルも搭載されています。

              YFシリーズ

              YFシリーズは「音を奏でるインテリア」をコンセプトにしたデザイン性の高い小型モデルです。美しい木目を活かした天然木化粧板の仕上げで、猫脚が優雅なアクセントになっています。高さ114cmとコンパクトで、お部屋に馴染みやすいのが特徴です。

          ヤマハ現行グランドピアノ:新品と現行中古の比較

          ピアノ経験者・音大生・プロ志向層向けのポイント

          ピアノ経験者や音大生、プロを目指す方にとって、グランドピアノは演奏技術をさらに向上させるための不可欠な存在です。特に重要なのは、繊細なタッチへの反応性、幅広いダイナミクス、そして豊かな音色による表現の自由度です。グランドピアノは、鍵盤を押す力が直接ハンマーに伝わる構造により、奏者の細やかな意図を音に反映させやすく、表現の幅を大きく広げます。また、素早い連打や複雑なペダルワークに対応できる高い演奏性能も求められます。中古を選ぶ際には、消耗部品の状態や劣化度合いを特に注意深く確認し、耐久性の高いモデルを選ぶことが長期的な演奏活動において重要となります。

          新品・中古それぞれのメリット

              • 新品のメリット:
                  • 長期的な安心感:メーカー保証に加え、新品ならではの品質の安定性があり、長期にわたる使用を見据えられます。

                 

                  • 自己成長への投資:プロを目指す方にとって、新品のグランドピアノは自己の音楽性を最大限に引き出すための重要な投資となります。

                 

              • 現行中古のメリット:
                  • 予算内でグレードアップ:新品では手が届きにくい上位モデルや、年式の新しいモデルを予算内で手に入れるチャンスがあります。

                 

                  • 熟成された音色:長年弾き込まれることで、木材が熟成し、新品にはない深みのある音色を持つピアノに出会えることがあります。

                 

                • 厳選された一台:販売店でしっかりと整備・調整された現行中古ピアノは、安心して選べる信頼性があります。

          人気のグランド現行モデル紹介

          GB1K

          ヤマハGB1Kは、奥行き151cmのコンパクトなグランドピアノです。限られたスペースでもグランドピアノの響きを楽しみたい方におすすめです。

          C Traditional シリーズ

          C Traditional シリーズは、伝統的なデザインと優れた基本性能を兼ね備えたグランドピアノです。C1TD(奥行き161cm)とC3TD(奥行き186cm)があり、多くのピアニストに選ばれてきたCシリーズの良さを踏襲しています。

          CXシリーズ

          CXシリーズは、ヤマハ創業125周年を機に誕生した新モデルで、ヤマハの理想の音を追求したグランドピアノです。切れの良い音の立ち上がりと煌びやかな音色を特徴とし、ヨーロッパ製のミュージックワイヤーやCFXと同等のハンマーフェルトを採用しています。C1X(奥行き161cm)からC7X(奥行き227cm)まで幅広いラインナップがあり、サイズが大きくなるほど豊かな響きを奏でます。

          SXシリーズ

          SXシリーズは、ヤマハのコンサートグランドピアノのノウハウを活かして設計された上位モデルです。高品質な素材と精密な設計により、低音部の厚みある音質と優れた表現力を実現しています。

          CFシリーズ

          CFシリーズは、ヤマハの最高峰であるコンサートグランドピアノです。CFX(奥行き275cm、)をはじめ、CF6(奥行き212cm)、CF4(奥行き191cm)があります。世界の主要なコンクールでも採用されるなど、最高の音色と表現力を求めるプロフェッショナルに選ばれています。

      新品・現行中古を比較するポイント

      音色・タッチ・表現力

      ピアノを選ぶ上で最も重要なのが、音色、タッチ、表現力です。新品ピアノは最新の技術で設計されており、ヤマハならではの明るく華やかな音色と軽快なタッチが特徴です。中古ピアノは個体差が大きいため、試弾を通じて一台一台の音色やタッチをじっくりと確認することが不可欠です。

      耐久性・メンテナンス性

      ヤマハのピアノは、響板・フレーム・アクションといった主要なパーツを自社で一貫して製造しており、高い品質と耐久性を誇ります。メンテナンスが必要になった際も、高品質なサービスパーツが安定供給されるため安心です。中古ピアノを選ぶ際は、製造年や使用状況、これまでのメンテナンス履歴を確認し、消耗部品の劣化度合いが低いものを選ぶことが長期使用の鍵となります。

      消音ユニット・製造国の違いについて

          • 消音ユニット:アコースティックピアノでありながらヘッドホンを使って消音で練習できるサイレントピアノなど、音の問題が気になる環境で練習する方に非常に便利です。新品ではこれらが搭載されたモデルを選ぶことができます。中古でも後付けで消音ユニットを取り付けられることが可能です。

       

          • 製造国の違い:ヤマハのピアノは、日本の掛川工場やインドネシア工場などで生産されています。例えば、bシリーズやGB1Kはインドネシア工場で生産されており、コストを抑えつつヤマハの品質基準を満たしています。

       

      現行中古ピアノの魅力と選び方

      お得に手に入れるために

      現行中古ピアノは、新品に比べて手頃な価格で手に入れられるのが最大の魅力です。特に、年式が新しく、状態の良い現行中古モデルであれば、新品と変わらない品質で、お得にピアノライフを始められます。予算を抑えたい方や、憧れのモデルを手の届く価格で手に入れたい方におすすめです。

      ヤマハ人気モデル・おすすめモデル一覧

        • アップライトピアノ:
            • bシリーズ:コンパクトで初心者や子ども向け。手頃な価格でヤマハ品質を体験できます。

           

            • YUシリーズ、YUSシリーズ:スタンダードから上位モデルまで、安定した品質と豊かな表現力を持ち、長く愛用できるモデルです。

           

            • UXシリーズ(中古のみ):X支柱という特徴的な構造を持ち、音の伸びと安定性に優れています。現在製造されていないため希少価値があります。

           

 

  • グランドピアノ:
      • GB1K:コンパクトながらグランドピアノの響きを楽しめます。

     

      • CXシリーズ:ヤマハ現行グランドピアノで、従来のCシリーズと比べると柔らかで豊かな倍音を感じられるのが特徴です。中古市場にも多く出回っているため、様々な方にオススメです。

     

      • Cシリーズ(特にC3):ヤマハグランドピアノの定番であり、豊富な中古モデルが出回っています。トータルバランスに優れ、クリアで伸びのある音色が特徴です。

     

読者層別(初心者、経験者、子ども、音大生など)おすすめモデル

    • 初心者・子ども向け:

        • アップライトピアノ bシリーズ:コンパクトで価格も手頃。ピアノに触れる第一歩として最適です。

       

        • アップライトピアノ YU11:スタンダードなモデルで、長く使える安定した品質が魅力です。鍵盤蓋のソフトランディング機構も安心です。

       

 

  • ピアノ経験者・趣味で楽しむ方:

      • アップライトピアノ YUSシリーズ:より豊かな音色と表現力を求める方におすすめです。トーンエスケープ機能で、よりクリアな響きを感じられます。

     

      • グランドピアノ GB1K:自宅でグランドピアノのタッチと響きを楽しみたい方に適したコンパクトモデルです。

     

  • 音大生・プロ志向層:

      • グランドピアノ CXシリーズ、SXシリーズ:ヤマハの最新技術やコンサートグランドのノウハウが投入されたモデルで、高度な表現力と演奏性を提供します。消耗部品の状態が良い中古品を選べば、長く活躍してくれます。

     

試弾・相談はグランドギャラリーで

店舗・オンライン相談の活用法


グランドギャラリーでは、全国どこからでもヤマハのピアノを検討できるよう、店舗での試弾に加え、オンラインでのリモート相談も実施しています。LINEビデオ通話、Zoom、FaceTimeなど様々なツールを活用し、自宅にいながらピアノの状態や音色を映像と音で確認できます。気になるピアノを複数ピックアップし、オンラインで比較検討するのもおすすめです。

専門スタッフによるサポート

グランドギャラリーには、ピアノに関する深い知識を持つ専門スタッフが常駐しています。お客様の演奏経験、目的、設置環境、予算などを詳しくヒアリングし、一人ひとりに最適なピアノ選びをサポートします。また、購入後の調律やメンテナンス、アフターサービスも充実しており、安心してピアノライフを送ることができます。

ぴったりな一台と出会うために

グランドギャラリーは、20年以上の実績と年間10,000台以上の買取・販売実績を誇り、常時4,000台以上の豊富な在庫を保有しています。ヤマハやカワイといった国産ブランドから、スタインウェイやベヒシュタインなどの輸入ピアノまで、幅広い150台以上の展示ラインナップの中から、お客様にぴったりの一台と出会うことができます。

まとめ

あなたに最適なヤマハピアノの選び方

ヤマハの新品ピアノは最新の技術と確かな品質、手厚いメーカー保証が魅力です。一方、現行中古ピアノは、予算を抑えつつ良質なピアノを手に入れられるチャンスがあります。特にグランドギャラリーのような信頼できる専門店の中古ピアノであれば、品質面でも安心いただけるかと思います。

まずは現物・音を体験しよう

最終的に最適な一台を選ぶためには、実際にピアノを「見て、触って、聴いて」その音色やタッチを体験することが何よりも重要です。グランドギャラリーでは、豊富なラインナップのピアノを試弾できるだけでなく、専門スタッフがお客様の疑問や不安に寄り添い、最適な一台との出会いをサポートします。ぜひ一度、グランドギャラリーの店舗やオンライン相談を活用し、あなたにとって最高のヤマハピアノを見つけてください。

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木目スタインウェイA3との出会い

ウォルナット調の外観美と存在感


今回ご紹介するスタインウェイA3(1921年製)は、木目模様がはっきりと浮かび上がるウォルナット調のグランドピアノです。その美しい外観は、単なる楽器という枠を超え、空間に豊かな存在感と上質な雰囲気をもたらします。歴史を刻んだ木目の風合いは、現代のピアノにはない独特の魅力を放ち、見る人を惹きつけます。

インテリアとしての魅力


ウォルナット調の木目は、様々なインテリアスタイルに調和し、空間に温かみと落ち着きを与えます。ピアノが置かれる場所をより魅力的に演出し、音楽を奏でる喜びとともに、日々の生活に彩りを加えることでしょう。

スタインウェイA3(1921年製)の歴史的背景

黄金期スタインウェイとは

1921年製造のこのスタインウェイA3は、まさにスタインウェイの「黄金期」に制作された一台です。スタインウェイは1853年にニューヨークで創業し、1880年にはドイツ・ハンブルクにも生産拠点を設けました。この時期は、スタインウェイが数々の革新的な技術特許を取得し、現代ピアノの基礎を築き上げた時代と重なります。世界中のコンサートホールでスタインウェイが圧倒的な支持を得るようになったのも、この頃からと言えるでしょう。

1920年代製造モデルの特徴

A3モデルは、A型をベースに改良が加えられ、1913年から製造が始まった「幻のスタインウェイピアノ」とも称されるモデルです。ニューヨーク工場で1945年までの32年間に約4,500台しか製造されなかった希少性の高いピアノで、奥行き194.3cmというサイズから「Long A」や「Stretch A」とも呼ばれています。この年代のスタインウェイは、熟成された深みを持つことが特徴ですが、このA3は、同年代の他のスタインウェイと比較しても、まろやかさの中にクリアではっきりとした響きを持つという印象を感じました。

リビルドピアノとしての価値


このピアノはリビルド(再生)されており、ピン、弦、ハンマーはスタインウェイ純正に準ずるもの(レンナーハンマー、アベルダンパーフェルトなど)に交換されています。これにより、長く安心してご愛用いただける状態に整備されています。適切に修復された中古スタインウェイは、新品に劣らない魅力を持つだけでなく、その個体が持つ音の個性や歴史的価値によって、さらに高い評価を受けることがあります。

音色と演奏性の詳細

低音域から高音域までのバランス

このスタインウェイA3は、低音域から高音域までバランスの取れた音色を奏でてくれます。煌びやかで透明感のある高音と、重厚感のある豊かな中低音域が特徴です。

ダイナミックレンジと表現力


全体的にダイナミックレンジが広く、演奏者の意図を忠実に表現する圧倒的な性能を持っています。どんなジャンルの音楽にも対応できる柔軟性は、多くの音楽家から支持される理由の一つです。

フォルティシモとピアニッシモの響き比較

高音域では、フォルティシモ(非常に強く)で演奏した際にはっきりと輝きのある音が響き渡ります。一方、ピアニッシモ(非常に弱く)では、音が空気にすっと溶け込むかのような繊細で美しい響きを魅せ、その豊かな表現力は聴く人を魅了します。

購入・試弾できる場所

グランドギャラリー岡崎本社ショールーム


この美麗なウォルナット調のスタインウェイA3(1921年製)は、グランドギャラリー岡崎本社ショールームにて展示されています。グランドギャラリー本社は愛知県岡崎市大平町榎田10に位置し、世界最大級のピアノ販売モールとして、150台以上のピアノを展示しています。

  • 住所:〒444-0007 愛知県岡崎市大平町字榎田10
  • 電話番号:0120-25-9939
  • 営業時間:月・火・木・金・土・日 10:00 – 18:00(水曜定休)
  • アクセス:東名高速道路 岡崎インターチェンジ下車すぐ、または名鉄男川駅より徒歩15分

試弾・見学の流れ/予約方法


グランドギャラリーのショールームでは、豊富な展示の中から選び抜かれた最高のピアノたちと巡り合うことができます。試弾や見学は予約制で、専任スペシャリストによるサポートのもと、音響に最適な非日常的な空間で贅沢な時間を過ごすことができます。オンラインでのリモート相談やライブでのピアノの音色と映像の確認も可能です。

プロ奏者・ピアノ愛好家を中心としたターゲット層

スタインウェイのピアノは、その比類なき響きと演奏性から、プロのピアニストや音楽大学の学生、そして深い知識を持つピアノ愛好家を中心に高い需要があります。このA3モデルも、そのような方々にとって理想的な一台となるでしょう。

流通・新品市場と価格傾向

スタインウェイ新品ピアノの価格相場


スタインウェイの新品グランドピアノは、最小モデルS-155でも1,700万円以上、コンサートグランドの最高峰D-274では4,000万円を超えるなど、非常に高額です。アップライトピアノのK-132も1,000万円を超え、一般的な国産ピアノとは一線を画する価格帯となっています(2025年2月時点)。スタインウェイは、廉価モデルが存在せず、全てのモデルが最高級機種という位置付けです。

希少価値の高い理由


スタインウェイのピアノが高価である理由は、厳選された最高品質の素材と、熟練の職人による手作業にあります。1台のグランドピアノが完成するまでには約1年もの歳月が費やされ、その部品点数は約12,000点にも及びます。さらに、年間生産台数は約1,500台程度に抑えられており、需要に対して供給が限られるため、高い希少価値を維持しています。また、1853年の創業以来、現代ピアノの基礎を築いた100件以上の特許技術と、世界中の著名なピアニストに愛用され続けてきた歴史とブランド力も、その価値を大きく支えています。中古市場においても、スタインウェイは高い資産価値を保ち、年々価格が上昇する傾向にあります。

まとめ

スタインウェイA3(1921年製)が提供する豊かな音楽体験

スタインウェイA3(1921年製)のウォルナット調グランドピアノは、スタインウェイの黄金期に生み出された希少なモデルです。美しい木目調の外観はインテリアとしての魅力を放ち、リビルドによって現代に蘇ったその音色は、低音から高音までバランスの取れた、ダイナミックで表現力豊かな響きを提供します。フォルティシモでは力強く、ピアニッシモでは繊細に空気に溶け込むような音は、プロの奏者やピアノ愛好家を深く魅了することでしょう。

購入検討に際してのポイント

この歴史的なピアノは、グランドギャラリー岡崎本社ショールームで試弾・購入が可能です。スタインウェイのピアノは高額ですが、その背景には徹底した品質へのこだわり、希少性、そして170年以上にわたるブランドの威信があります。中古ピアノとしての価値も高く、適切に整備された本機は、長く豊かな音楽体験をもたらしてくれるでしょう。購入を検討する際は、ぜひ一度ショールームでその響きと美しさを直接ご体感ください。


国内最大級のピアノショールーム「グランドギャラリー岡崎」では「合計150台以上」のピアノを展示しています♪
初めてのピアノにもオススメなアップライトピアノ“約80台”!
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当社は20年以上の実績、累計150,000台以上の販売実績を誇り、年間10,000台以上の買取・販売(国内外)を行っております。
総在庫は4,000台を超えており、そのうち2,000台は自社管理の在庫として保有しています。

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ピアノの種類と設置空間の基本知識

グランドピアノ・アップライトピアノの違い


ピアノには大きく分けて、グランドピアノ、アップライトピアノの2種類があります。それぞれの特徴を理解し、自宅の環境やライフスタイルに合ったものを選ぶことが重要です。

  • グランドピアノ
      • 水平に弦が張られた、最も本格的なピアノです。音の響きが豊かで表現力に優れており、コンサートホールなどで使用されます。

     

  • アップライトピアノ
      • グランドピアノを縦型にしてコンパクトにしたものです。壁際に設置しやすく、一般的な家庭で最も多く普及しています。音の響きやタッチはグランドピアノに及ばないものの、本格的な演奏が楽しめます。

     

リビング、ピアノ室、子供部屋、狭小スペースなど設置場所別のポイント

ピアノを設置する場所によって、その選び方やコーディネートのポイントは異なります。

  • リビング
      • 家族が集まるリビングに置くことで、自然とピアノに触れる機会が増え、家族みんなで音楽を楽しむことができます。

     

  • ピアノ室
      • 専用のピアノ室を設ける場合、音漏れを気にせず集中して演奏できるのが最大のメリットです。防音対策をしっかり行い、照明や家具にもこだわって、最高の音楽空間を作り上げましょう。

     

  • 子供部屋
      • お子様のプライベートな空間で集中して練習したい場合に適しています。安全性を考慮した配置や、学習スペースとの両立を意識したレイアウトが大切です。

     

ピアノの色別コーディネート実例

ピアノの色は、部屋の印象を大きく左右します。ここでは、黒、白、木目という代表的な3つの色別に、おすすめのインテリアスタイルとコーディネート例を紹介します。

黒いピアノ × モダン/クラシックスタイル


黒いピアノは、その重厚感と光沢のある鏡面仕上げが特徴で、どんなインテリアにもマッチしやすい不動の人気色です。

  • モダン
      • 白やグレーを基調としたシンプルな空間に黒いピアノを置くことで、洗練されたモダンな印象が生まれます。モノトーンで統一された家具と組み合わせると、よりスタイリッシュな空間を演出できます。

     

  • クラシック
      • アンティーク調の家具や深みのある色合いの壁紙と合わせると、落ち着いたクラシックな雰囲気が漂います。シャンデリアや絵画などの装飾品を取り入れることで、まるでヨーロッパのサロンのような空間になります。

     

白いピアノ × 北欧/ナチュラル/シンプルモダン


白いピアノは、明るく清潔感のある印象を与え、空間に広がりを感じさせます。

  • 北欧
      • 白い壁や明るい木目の床、シンプルなデザインの家具と組み合わせることで、温かみのある北欧スタイルにぴったりです。ファブリックや小物でアクセントカラーを加えるのもおすすめです。

     

  • ナチュラル
      • 自然素材を活かしたインテリアには、白いピアノが溶け込みます。観葉植物を置いたり、木製の椅子やテーブルと合わせることで、心地よいナチュラルな空間が生まれます。

     

  • シンプルモダン
      • 白いピアノは、無駄をそぎ落としたシンプルモダンな部屋にもよく合います。光を反射する白い空間に溶け込み、清潔感と開放感を強調します。

     

木目ピアノ × ナチュラル/ヴィンテージ/和モダン


木目調のピアノは、温かみと落ち着きがあり、部屋にぬくもりを加えます。ライトオークやウォルナット、マホガニーなど、木材の種類によって異なる表情を楽しめます。

  • ナチュラル
      • 木のぬくもりを感じるインテリアと木目調のピアノは最高の組み合わせです。木製のフローリングや家具と調和し、リラックスできる空間を作り出します。

     

  • ヴィンテージ
      • シックな色合いの壁やアンティーク調の家具と合わせることで、レトロで味わい深いヴィンテージスタイルが完成します。グリーンや木の枝を飾ると、より雰囲気が出ます。

     

  • 和モダン
      • 和室に木目調のピアノを置くことで、和の趣とスタイリッシュな要素が融合した和モダンな空間を楽しめます。日本の伝統的な美意識と現代的なデザインが調和します。

     

ピアノの色を既存インテリアへなじませるテクニック


既存のインテリアにピアノをなじませるためには、いくつかの工夫があります。

  • 統一感を出す
      • ピアノと同じ色の家具や小物を取り入れると、空間に統一感が生まれます。例えば、黒いピアノなら黒いサイドテーブルや額縁、白いピアノなら白いチェアなどを合わせると良いでしょう。

     

  • グリーンを取り入れる
      • 観葉植物は、ピアノの硬い印象を和らげ、空間に生命感を与えます。特に大きなグリーンの植物は、黒いピアノの存在感をやわらげる効果も期待できます。

     

  • ウォールアートで彩る
      • ピアノの背後の壁に絵画や写真を飾ることで、空間に深みと個性を加えることができます。ピアノの雰囲気と合ったアートを選ぶと、よりおしゃれな印象になります。

     

ピアノ周辺の家具・アイテム選びとコーデの工夫

ピアノをより快適に、そしておしゃれに使いこなすためには、周辺の家具やアイテム選びにも工夫が必要です。

サイドテーブル、椅子、ウォールシェルフ、収納など

  • サイドテーブル
      • 楽譜や飲み物、小さな小物を置くのに便利です。ピアノの雰囲気と合ったデザインを選びましょう。

     

  • 椅子
      • ピアノの演奏に集中できる、高さ調整可能な椅子を選びましょう。デザイン性も考慮し、インテリアに調和するものを選びます。イームズチェアのようなモダンな椅子も、意外と黒いピアノと相性が良い場合があります。

     

  • ウォールシェルフ
      • 楽譜や音楽関連の小物、お気に入りの雑貨などをディスプレイしながら収納できます。壁面を有効活用し、空間をすっきりと見せる効果があります。

     

  • 収納
      • 楽譜やメンテナンス用品などを整理整頓できる収納は必須です。壁面収納や、ピアノのサイズに合わせて造り付けの収納を検討すると、デッドスペースを有効活用できます。電子ピアノの下にキャスター付きの収納ボックスを置くのもおすすめです。

     

照明・アートで空間を彩る

  • 照明
      • 演奏時の手元を明るく照らす譜面台用ライトや、部屋全体の雰囲気を高める間接照明を取り入れましょう。夜間の演奏時にリラックスできる空間を作り出します。

     

  • アート
      • ピアノの背後の壁に絵画や写真を飾ることで、空間に深みと個性を加えることができます。ピアノの雰囲気と合ったアートを選ぶと、よりおしゃれな印象になります。

     

防音・吸音・除湿など快適さ優先のアイテム

  • 防音マット・インシュレーター
      • ピアノの打鍵音やペダル音などの振動音を軽減し、階下への音漏れを防ぐために必須のアイテムです。特に集合住宅では、防音カーペットやインシュレーターをピアノの足元に設置しましょう。

     

  • 吸音材・防音パネル
      • ピアノの音の反響を抑え、隣室への音漏れを軽減する効果があります。アップライトピアノの背面に防音パネルを設置したり、部屋の壁に吸音材を貼るのも有効です。

     

  • 除湿器・湿度計
      • ピアノは湿度変化に敏感な楽器です。適切な湿度(50~70%)を保つために、湿度計で管理し、必要に応じて除湿器を活用しましょう。

     

ピアノ部屋や限られたスペースに置く工夫

狭い部屋や限られたスペースでも、工夫次第でピアノを快適に配置し、おしゃれに見せることが可能です。

通路確保や動線確保の工夫

    • ピアノを置く際に、通路や生活動線を妨げないよう、配置を事前にシミュレーションしましょう。

 

    • 鍵盤から後退するスペースや椅子やペダルを操作するスペースなど、演奏に必要な余白を確保することが大切です。

 

家具の“引き算”と兼用アイテム活用法

    • リビングとダイニングの機能を兼ねるダイニングソファを活用することで、ソファとダイニングチェアの双方を置く必要がなくなり、スペースを有効活用できます。

 

    • ピアノの隣に本棚や収納を一体化した家具を設置することで、収納スペースを確保しつつ、ピアノ周りをすっきりと見せることができます。

 

ピアノの音と暮らす生活のヒント

防音対策・床保護・メンテナンスポイント

  • 防音対策
      • マンションなどの集合住宅では、近隣への音漏れ対策が必須です。ピアノの種類によって音の伝わり方が異なるため、適切な防音対策を選びましょう。
      • アップライトピアノは背面に、グランドピアノは下面に音が響きやすいため、それぞれ防音パネルや防振マットを設置するのが効果的です。
      • 窓からの音漏れ対策には防音カーテンが、壁対策には防音パネルや吸音材が有効です。
      • 演奏時間帯を考慮し、サイレントピアノのようなヘッドホンを積極的に活用しましょう。

     

  • 床保護
      • ピアノは非常に重いため、床を傷つけないよう保護が必要です。ピアノ用のマットやインシュレーターを設置して、荷重を分散させましょう。

     

  • メンテナンス
      • アコースティックピアノは定期的な調律が必要です。中古ピアノの場合、1年に1回ほど行えるとよいでしょう。
      • 鍵盤や本体は柔らかい布で定期的に拭き、清潔に保ちましょう。
      • 湿度変化に弱いため、直射日光やエアコンの風が直接当たる場所は避け、適切な温湿度を保つことが重要です。

     

ピアノとインテリアの調和から生まれる豊かな時間


ピアノは単なる楽器ではなく、生活を豊かに彩るインテリアの一部です。お気に入りの色やデザインのピアノを、部屋の雰囲気と調和させながら配置することで、より愛着がわき、演奏へのモチベーションも高まります。美しい音色と視覚的な調和が生まれることで、日々の暮らしに豊かな時間がもたらされるでしょう。

家族や子どもの成長とともに楽しむピアノ空間

リビングにピアノを置くことで、家族が自然と音楽に触れる機会が増え、親子のコミュニケーションも深まります。お子様の成長に合わせて、一人で集中して練習できる環境を整えたり、家族みんなでセッションを楽しめるような空間にしたりと、柔軟にレイアウトを変えていくことも大切です。

まとめ

ピアノの色選びとインテリアコーディネートで広がる可能性


ピアノの色は、部屋の印象を大きく左右する重要な要素です。見た目も黒、白、木目と、選択肢は無限に広がっています。自分のライフスタイルや部屋の雰囲気に合ったピアノの色を選び、それに合わせたインテリアコーディネートを工夫することで、ピアノは単なる楽器としてだけでなく、空間を彩るおしゃれなアイテムとして、その魅力を最大限に発揮します。

今日から始めるピアノのあるおしゃれな暮らし

本記事で紹介したコーディネート実例や配置のヒントを参考に、ぜひ今日からあなたの理想のピアノ空間づくりを始めてみてください。防音対策やスペースの工夫など、実用的な面も考慮しながら、ピアノとインテリアが調和した、豊かで快適な暮らしを実現しましょう。


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はじめに

木目ピアノの魅力とお手入れの重要性

ピアノは美しい音色を奏でるだけでなく、その外装もまたインテリアとして空間を彩る魅力を持っています。特に木目ピアノは、天然木の温かみや独特の風合いがお部屋に優雅さをもたらし、多くの方に愛されています。しかし、ピアノは非常にデリケートな楽器であり、特に木目部分は湿度や温度の変化、直射日光などに弱いため、適切なお手入れが不可欠です。日頃の丁寧なケアは、ピアノの美しい見た目を保つだけでなく、音質の維持や寿命を延ばすことにも繋がります。

艶有・艶消しの違いとは


木目ピアノには大きく分けて「艶消し(マット)タイプ」「艶有(グロス)タイプ」の2種類があります。

  • 艶有タイプ:鏡面仕上げとも呼ばれ、表面がピカピカと光沢があり、ものが映り込むほどの美しい輝きが特徴です。主に硬めのポリエステル塗料が使われることが多く、傷がつきにくいとされています。
  • 艶消しタイプ:マット仕上げとも呼ばれ、光沢が抑えられた落ち着いた質感が特徴です。木目の風合いがより自然に感じられ、指紋や汚れが目立ちにくいという利点があります。一般的に柔らかめの塗料が使われる傾向にあります。

ご家庭用のピアノでも、それぞれのタイプに適したお手入れをすることで、長く美しさを保つことができます。

木目ピアノの基本構造と特徴

木目ピアノとは


木目ピアノは、その名の通り、木材の美しい木目を活かした外装が特徴のピアノです。節や割れのない厳選された木材を使用し、熟練の木工技術によって作られています。そのため、黒いピアノと比較して価格が高くなる傾向がありますが、その分、温かみのあるおしゃれなインテリアとして高い人気を誇ります。

艶有タイプ・艶消しタイプの特徴

  • 艶有タイプ(鏡面仕上げ):
    • 表面が鏡のように輝き、高級感があります。傷が入った場合でも、塗料への傷であれば修理が比較的容易です。
  • 艶消しタイプ(マット仕上げ):
    • 光沢が抑えられた落ち着いた質感で、指紋や汚れが目立ちにくいです。ただし、傷が入った際に塗料を通り越して木材本体にダメージが及ぶことがあり、完全に元の状態に戻すのが難しい場合もあります。

違いによる見た目とメンテナンス性

艶有タイプは華やかで存在感がありますが、指紋やホコリが目立ちやすい傾向があります。静電気でホコリが溜まりやすいため、こまめな拭き掃除が必要です。一方、艶消しタイプは落ち着いた雰囲気で、指紋や汚れが目立ちにくいというメリットがありますが、力を入れて磨きすぎると艶が出てしまう可能性があるため注意が必要です。また、特に艶消しの木目ピアノは日焼けによる色の変化にも気を配る必要があります。

ピアノ外装のタイプ別お手入れ方法

艶有(グロス)タイプのお手入れ

日常の手入れ方法

  • ホコリを優しく払う:表面についたホコリは、ピアノ用の毛ばたきや柔らかいネル生地のクロスで軽く払います。ホコリが砂粒を含んでいる場合があるため、強い力で拭くと細かな傷の原因になります。
  • 手垢・汚れの拭き取り:手垢や汚れが目立つ部分は、水を含ませて固く絞った柔らかい布で優しく拭き取ります。水拭き後は、水分が残らないように別の乾いた柔らかいクロスで乾拭きして仕上げます。

艶出しや傷防止のコツ

  • ピアノクリーナーの使用:艶出し塗装の光沢を保つためには、鏡面艶出し塗装専用のピアノユニコン(ピアノ用ワックス)を使用するのがおすすめです。クロスに少量含ませて薄く伸ばすように塗布し、優しく磨き上げます。一度にたくさんつけすぎるとムラになる可能性があるため、少量ずつ使うのがポイントです。
  • 研磨剤の使用:落ちにくい頑固な汚れや、塗装面の浅い擦り傷には、ピアノコンパウンド(研磨剤入りのクリーム)の使用も可能です。ただし、劣化の度合いによっては使用が難しい場合や、半艶タイプには使用できないものもあるため、事前に確認が必要です。

適したクリーナーやクロスの選び方

  • クリーナー:鏡面艶出し塗装専用のユニコンを選びましょう。除菌効果も期待できるクリーンエースのような製品もあります。
  • クロス:柔らかいネル生地やマイクロファイバークロスが適しています。ホコリ除去用と仕上げ磨き用の2枚を用意しておくと便利です。市販の化学ぞうきんや家具用ワックスは、ピアノの塗装に不向きな成分が含まれている場合があるため、使用を避けるべきです。

艶消し(マット)タイプのお手入れ

日常の手入れ方法

  • ホコリを優しく払う:艶有タイプと同様に、ピアノ用の毛ばたきや柔らかい布で軽くホコリを払います。
  • 手垢・汚れの拭き取り:半乾き状態のしっとりした柔らかいタオルで、食卓テーブルを拭く程度の軽い力で拭き上げます。ホコリの量に応じて毎日から数日おきに繰り返すのが理想的です。
  • 落ちにくい汚れには、中性洗剤を薄めて固く絞った布で拭き上げる。
  • それでも落ちない場合は、弱アルカリ性洗剤を薄めて固く絞った布で拭き上げる。
  • さらに頑固な汚れには、弱アルカリ性洗剤を濃い目にするか、ペイント薄め液、ガラスクリーナー、ベンジンと段階的に洗浄液を強くしていきます。ただし、必ず目立たない場所で試してから使用し、塗装に負担をかけるため、日常的には避けるべきです。

光沢復活の注意点と手順

艶消しタイプのピアノに艶出し用のワックスを使用したり、強く擦りすぎたりすると、艶が出てしまい質感が変わる可能性があるため、注意が必要です。艶消し仕上げ専用のクリーナーを使用し、優しく汚れを拭き取るようにしましょう。

艶消し特有の傷・日焼け対策

  •  日焼け対策:特に艶消しの木目ピアノは日焼けによる色の変化が生じやすいです。直射日光が片側だけに当たらないように設置場所を工夫したり、厚手の遮光カーテンを利用したりすることが重要です。ピアノカバーを使用する場合も、カバーがかかっている部分とそうでない部分で色の差が出ないように、定期的にカバーを外して通気を良くするなどの配慮が必要です。
  •  傷対策:傷が入った場合、塗料を通り越して木材本体にダメージが及ぶことが多いため、修復が難しい場合があります。日常的に硬いものでぶつけないように注意し、万が一傷がついてしまった場合は調律師に相談しましょう。

ピアノ全体のお手入れポイント

鍵盤やペダルの掃除方法

  •  鍵盤:
    •  日常的なお手入れ:演奏後は、塗装面を拭いたものとは別の柔らかい乾いた布で、白鍵だけでなく黒鍵や鍵盤の側面も丁寧に拭きましょう。
    •  落ちにくい汚れ:水を含ませて固く絞った布で水拭きした後、乾拭きします。汚れがひどい場合は、鍵盤専用クリーナー(キークリーナー)を使用します。ただし、象牙鍵盤や人工象牙鍵盤、黒檀調天然木には使用できないものもあるため、鍵盤の素材を確認しましょう。
    •  注意点:アルコール類(除菌シートなども含む)やベンジンはひび割れの原因になるため絶対に使用しないでください。
  • ペダル:
    •  日常的なお手入れ:柔らかい布で汚れを拭い取ります。ペダルは真鍮製で、湿気や足から出る汗によって変色やサビが生じやすいです。
    • サビ・変色:変色やサビがひどい場合は、ピアノコンパウンド(研磨剤)を布に少量取って根気よく磨きます。研磨で布が黒くなるため、古いクロスを使用するのがおすすめです。

ホコリ・手垢・サビの防止策

  •  ホコリ:ピアノ用の毛ばたきや柔らかいクロスでこまめにホコリを払い落としましょう。ピアノカバーを使用することも有効ですが、通気性の良いものを選び、湿気がこもらないよう定期的に外すことが大切です。
  •  手垢:演奏前には必ず手を洗い、清潔な状態でピアノを弾く習慣をつけましょう。これにより、鍵盤や外装への手垢の付着を大幅に減らすことができます。
  •  サビ:ピアノ内部の金属部分は湿気に弱くサビやすいです。ピアノ用の除湿剤や防錆剤を内部に入れておくことで、サビの発生を抑制できます。

定期お手入れの頻度と習慣化

ピアノの外装や鍵盤の拭き上げは、練習頻度にもよりますが、1〜2週間に一度がおすすめです。クリーナーを使った本格的な掃除は、月に1回程度でも十分でしょう。毎日演奏後に軽く拭く習慣をつけることで、汚れが蓄積するのを防ぎ、大掛かりな掃除の手間を減らすことができます。

木目ピアノの設置・環境管理

快適な温度・湿度の目安と管理方法


ピアノは木材や金属部品が多く使われているため、温度や湿度の変化に非常にデリケートです。

  • 快適な温度:15℃~25℃(理想は20℃)
  • 快適な湿度:40%~70%(理想は50%~60%) 極端な温度・湿度変化は、木材のひび割れや反り、金属部分のサビ、音の狂い、鍵盤の動作不良などの原因となります。

管理方法:

  • 除湿・加湿:湿度が高い時期は除湿機やピアノ専用の除湿剤(ダンプチェイサー、ピアノスカットなど)を使用し、乾燥する時期は加湿器を利用して適切な湿度を保ちましょう。
  • 換気:晴れた湿度の低い日には窓を開けて部屋の空気を入れ替え、ピアノの蓋も開けて通気性を良くしましょう。雨の日や夜間は窓を閉めて湿気が室内に入り込むのを防ぎます。

カビやサビ、反り防止のための注意点

  • 湿気対策:ピアノ内部に湿気がこもらないように、除湿剤や防虫防錆剤を併用するのが効果的です。特にフルカバーを使用する場合は、湿気がこもりやすくなるため、定期的に外してピアノを「深呼吸」させてあげましょう。
  • 温度変化:エアコンの風やストーブの熱が直接ピアノに当たらないように、配置場所を調整し、1.5m程度の距離を保ちましょう。床暖房の上への設置を余儀なくされた際は、断熱効果のあるピアノボードを敷くことで、下からの熱の影響を緩和できます。
  • 定期的な演奏:ピアノは弾かずに放置しておくと、金属部分がサビやすくなります。定期的に演奏することで、鍵盤やアクションが動き、内部の空気が循環しやすくなるため、サビやカビの防止にも繋がります。

直射日光や設置場所の工夫

  • 直射日光を避ける:直射日光は木材のひび割れや反り、外装の色あせ、特に木目部分の日焼けの原因となります。窓際に置かざるを得ない場合は、厚手の遮光カーテンを利用するなどの対策が必要です。
  • 水回りを避ける:キッチンや浴室など、湯気や水気の多い場所は湿気がこもりやすく、ピアノにとって非常に良くありません。油汚れが付着するリスクもあるため、これらの場所からは距離を置いて設置しましょう。

日常で気をつけたいこととトラブル対策

艶消しピアノの日焼け防止

艶消しタイプの木目ピアノは特に日焼けによる色の変化が顕著に現れることがあります。

  • 直射日光を避ける:ピアノを設置する際は、直射日光が当たる場所を避けることが最も重要です。
  • カバーの利用と注意:ピアノカバーは日焼け防止に役立ちますが、カバーをかけっぱなしにするとカバーの跡がついてしまったり、湿気がこもったりする可能性があります。定期的にカバーを外し、ピアノ全体を均一に日焼けさせる(目立たなくする)ような配慮も有効です。

汚れや傷・凹みがついたときの対応

  • 軽い汚れ:日常のお手入れで紹介した方法で拭き取ります。
  • 頑固な汚れ:専用クリーナーや薄めた中性洗剤などで対処しますが、塗装の種類に合わないものや、強い溶剤の使用は避けましょう。
  • 傷・凹み:木目ピアノの傷や凹みは、元の木目や色調に合わせるのが非常に難しいため、自分で無理に修復しようとせず、プロのピアノ技術者や工房に相談することをおすすめします。

プロによるメンテナンスのすすめ

ピアノは多数の精密部品からなる繊細な楽器です。日頃のお手入れでは届かない内部の掃除や、調律、整調、整音といった専門的なメンテナンスは、定期的に調律師に依頼することをおすすめします。

  • 調律の頻度:少なくとも1年に1~2回は調律を行いましょう。
  • 内部の掃除:2年〜5年以上経過したピアノは、内部にホコリやカビが蓄積している可能性があります。調律の際に、調律師に内部の掃除も依頼しましょう。
  • 専門的な修理:音のずれや異音、鍵盤の不調、内部の虫食いなど、自分では解決できないトラブルが発生した場合は、すぐに調律師に相談し、適切な処置を受けることが大切です。

まとめ

正しいお手入れで楽器の価値を守ろう

ピアノは高価な楽器であり、適切なお手入れをすることで何十年、あるいは100年以上も使い続けることができます。正しいお手入れ方法を実践し、必要に応じてプロのメンテナンスを受けることで、大切なピアノの音色や見た目を守り、その価値を維持していきましょう。

ピアノのお手入れアイテムを適切に活用し、大切な木目ピアノを長く愛用してください。


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はじめに

カワイピアノとは?


カワイ(河合楽器製作所)は、ヤマハと並び日本を代表する二大ピアノメーカーの一つです。創業者の河合小市氏が純国産ピアノのアクション部分を初めて解き明かしたことでも知られ、その高い技術力は世界的に認められています。ショパン国際ピアノコンクールをはじめとする主要なコンクールで公式ピアノとしてSK-EXが採用されるなど、プロのピアニストからも厚い信頼を得ています。カワイピアノは全体的にまろやかで柔らかく、温かみのある音色が特徴で、特に「カワイトーン」と呼ばれる重厚感のある低音は多くのファンを魅了しています。

現行カワイピアノのラインナップと特徴

カワイは、様々なニーズに応えるグランドピアノとアップライトピアノを幅広く提供しています。

グランドピアノ(GXシリーズ・Shigeru Kawai など)


カワイのグランドピアノは、その高い品質と豊かな音色で世界中のピアニストから支持されています。

  • Shigeru Kawai(SK)シリーズ
    • カワイグランドピアノのフラッグシップモデルであり、世界的なコンクールでも公式ピアノとして採用される最高峰シリーズです。
    • 「原器工程」と呼ばれるピアノづくりの原点的な手作業が継承され、一台一台丹念に作り込まれています。
    • 新品価格帯はSK-2が約270万円(税込)、SK-3が約288.75万円(税込)からと、高級モデルに位置づけられます。
    • ※2025年10月現在

  • GXシリーズ
    • 2013年にRXシリーズの後継として登場したモデルで、コンサートグランドピアノに匹敵する高い演奏性能を目指して開発されました。
    • 鍵盤長の大幅な延長により軽やかなタッチ感が向上し、ボディ剛性の強化やハイブリッド積層積揚の採用により音質の向上を実現しています。
    • 一音一音の粒立ちが良く、立体感のある響きが特徴です。
    • 新品価格帯は160万円(税込)から340万円(税込)程度で、一般家庭向けの主力モデルです。
  • コンパクトグランドピアノ
    • 6畳の部屋にも設置可能な小型グランドピアノで、奥行きわずか150cm程度のモデルもあります。
    • コンパクトながらもグランドピアノとしての音楽性・演奏性能を保持しており、一般家庭に人気です。

アップライトピアノ(Kシリーズ・木目シリーズ・NFシリーズほか)


カワイのアップライトピアノは、多様なデザインとグレードで幅広い層に選ばれています。

  • Kシリーズ
    • 数字の桁数が上がるほど新しいモデルで、現行のKシリーズにはK300、K400、K500、K700などがあります。
    • 年式の新しいモデルには、カワイが独自開発した「ウルトラレスポンシブアクションII」が搭載されており、コントロール性、連打性、耐久性が向上しています。
    • 音色はソフトでまろやか、特に低音部の重厚な響きが特徴です。
    • 新品価格帯はK-200が75.3万円(税込)、K-300が90.2万円(税込)、K-400が102.8万円(税込)、K-500が115.5万円(税込)、K-700が132万円(税込)です。
  • 木目シリーズ・ファニチャーピアノ
    • 木材加工技術を活かした凝ったデザインが特徴で、木目の色合いや縞目が魅力的なモデルです。
    • 猫脚や透かし譜面台など、インテリアとしての美しさも兼ね備え、部屋に優美な雰囲気を演出します。
    • イギリス製法の上級ハンマー、『ロイヤルジョージハンマー』等が使用されているカワイ特約店モデルのCシリーズや、インドネシア工場製で製造を担っているLDシリーズ(ラグジュアリーデザイン)と幅広く展開されています。
    • 新品価格帯は、KI-650が108.9万円(税込)、C-480Fは99万円(税込)、C-580Fは104.5万円(税込)、C-980は198万円(税込)、LD-200は79.7万円(税込)、NF-15は53.3万円(税込)です。

主要モデルの特徴と価格帯

カワイの現行モデルの新品価格帯は以下の通りです(2025年10月現在)。

  • グランドピアノ
    • SKシリーズ(Shigeru Kawai):約280万円~620万円(税込)
    • GXシリーズ:約160万円~340万円(税込)
    • コンパクトグランドピアノ(GLシリーズなど):約110万円(税込)
  • アップライトピアノ
    • Kシリーズ(K-200~K-700):75.3万円~132万円(税込)
    • Cシリーズ(C-480F~C980):99万円~198万円(税込)
    • LDシリーズ:53.3万円(税込)

カワイピアノの音色・タッチの魅力


カワイピアノは全体的にまろやかで柔らかく、温かみのある音色が特徴です。特に低音には「カワイトーン」と呼ばれる重厚感があり、その深みのある響きは多くのピアニストに愛されています。タッチは重すぎず軽すぎない弾き心地の良さを追求しており、近年のモデルに採用されている「ウルトラレスポンシブアクション」や鍵盤長の延長により、表現のしやすさが向上しています。

従来Kシリーズと現行モデルの音色比較

カワイのアップライトピアノ「Kシリーズ」は長年愛されてきましたが、現行モデルと従来のモデルでは音色や響きに特徴的な違いがあります。

音色・響きの違い(厚み・明瞭さ・重厚感)

  • 現行モデル
    • 音に厚みがあり、低音にはより重厚感が感じられます。
    • 高音部はまとまりがあり、豊かな響きが特徴です。
    • 演奏全体に臨場感のある深い響きを求める方におすすめです。
  • 従来のKシリーズ(K70など)
    • 現行モデルと比べて明るく、響きが直線的に伸びていくような感触があります。
    • 音の明瞭さが際立ち、比較的すっきりとした明るい音色を求める方におすすめです。

演奏体験から感じる現行モデル/旧モデルの特色

現行モデルは「ウルトラレスポンシブアクションII」などの新技術により、タッチ感が軽く改良され、カワイらしい低音の深みや厚みのある音色が演奏者の感覚をよりダイレクトに伝えてくれます。従来のKシリーズは、その明るく明瞭な響きが特徴で、軽快な演奏感を好む方に支持されてきました。

どちらのモデルがおすすめか(利用シーン別)

  • 重厚感のある臨場感を求める方:現行モデルがおすすめです。より豊かな表現力と深い響きを追求したい方に最適です。
  • 比較的すっきりとした明るさ、音の明瞭さを求める方:従来のKシリーズがおすすめです。ヤマハほど華やかでなくとも、クリアで伸びやかな音色を好む方に適しています。 グランドギャラリー本社には、現行モデルの中古ピアノも従来モデルの中古ピアノもどちらも展示されているため、実際に弾き比べて自分に合った一台を見つけることができます。

カワイピアノとヤマハピアノの違い

日本の二大ピアノメーカーであるカワイとヤマハは、それぞれ独自の音色やタッチ感を持っています。

初心者・家族向けにおすすめの選び方

  • カワイ:ソフトでしっとりとしたまろやかな音色を好む方、低音の重厚感を重視する方におすすめです。特に、ピアノを始めたばかりの初心者から電子ピアノからの買い替えを検討しているご家族にとって、安定したタッチと豊かな音色は長く愛用できる魅力となります。
  • ヤマハ:明るく華やかな音色、軽快なタッチを好む方におすすめです。音の伸びやクリアな響きを重視する方に適しています。

最終的には、実際に試弾して、ご自身の好みや演奏スタイルに合うピアノを選ぶことが最も重要です。

新品ピアノと中古ピアノの違いと選び方


ピアノの購入を検討する際、新品か中古かという選択は大きなポイントです。それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身のニーズに合った選び方をしましょう。

新品・中古それぞれのメリット・デメリット

  • 新品ピアノのメリット
    • 音色を育てる楽しみ:前のオーナーの癖がついていないまっさらな状態なので、弾き込むことで自分らしい音色へと育っていく過程を楽しめます。
    • 長い寿命と維持のしやすさ:外装や内部部品の劣化がなく、中古に比べて長持ちし、メンテナンス費用も抑えられます。
    • 長期メーカー保証:購入後の不具合に対して、1年程度のメーカー保証が適用されるため安心です。
  • 新品ピアノのデメリット
    • 価格が高い:中古ピアノに比べて1割から2割ほど価格が高くなる傾向があります。
    • 弾き込みが必要:最初のうちは音が柔らかく、ピアノ本来の深みのある豊かな音色になるまで1〜3年程度の弾き込みが必要です。
  • 中古ピアノのメリット
    • 低価格で購入可能新品よりも安価に購入できるため、予算を抑えたい方や、新品では手が届かない上位グレードのピアノを入手できる可能性があります。
    • 高品質な材料のモデルに出会える:1970年代から1980年代のピアノメーカー全盛期に製造された高品質なモデルが、中古市場で手に入ることもあります。
    • 音色が安定している:前オーナーの方がピアノ全体の部品が馴染むまで弾いてくださっているため、新品ピアノがはじめ2,3年ほどは頻繁に調律が必要になるのに対し、中古ピアノは1年に1回ほどの調律でお楽しみいただけます。
  • 中古ピアノのデメリット
      部品の損傷・劣化リスク:目に見えない内部部品の劣化や損傷が進んでいることがあり、楽器店によっては購入後に高額な修理費用がかかる可能性があります。

      • グランドギャラリーでは自社に構えている工房で整備を行い、消耗部品の消耗度合いによってはパーツ交換を行っているため、安心してお楽しみいただけます。

    カワイの中古ピアノ事情と購入時の注意点

    カワイの中古ピアノは市場に多く流通しており、リーズナブルな価格で手に入るチャンスもあります。しかし、以下の点に注意が必要です。

    • 状態の確認:大手メーカーのピアノでも、前の所有者の扱い方や販売店のメンテナンスが不十分な場合、寿命が短くなることがあります。外観だけでなく、内部に破損がないか、鍵盤の動きがスムーズかなどを確認しましょう。
    • 製造時期:カワイに限らず、ピアノメーカーの全盛期は1970年代から1980年代と言われています。この時期に製造された中古ピアノは、現在の製品よりも質の良いものが見つかる可能性があります。

    現行モデル・旧Kシリーズの中古市場価格と特徴

    • 現行モデルの中古ピアノ:比較的新しい年式の中古ピアノは、新品に近い性能を持ちつつ、価格が抑えられているため、コストパフォーマンスが高い選択肢となります。新品より大幅に安く購入できる例もあるため、詳しくは是非ピアノ一覧ページからピアノをご確認くださいませ。
    • 旧Kシリーズの中古ピアノ:Kシリーズは長年販売されているため、中古市場には多くのモデルが出回っています。特にK-70などの2桁の従来のモデルは、明るく明瞭な音色を求める方に人気があります。中古価格は年式や状態によって大きく異なりますが、比較的安価で手に入ることが多いです。

    選び方のコツ


    家族で満足できるカワイピアノを選ぶためには、いくつかの重要なポイントがあります。

    試弾のすすめと在庫の充実度

    • 複数のモデルを比較する:現行モデルと旧Kシリーズ、グランドピアノとアップライトピアノなど、気になるモデルはできるだけ多く試弾し、比較検討することが大切です。
    • 在庫が充実している店舗を選ぶ:多くのピアノが展示されている店舗では、様々なモデルを一度に試弾できるため、比較検討がしやすくなります。グランドギャラリーのように、現行モデルから旧Kシリーズまで豊富に在庫している店舗では、音色の違いを実際に体験できます。
  • まとめ

    理想のカワイピアノ選びに向けて


    カワイピアノは、その温かくまろやかな音色と優れたタッチで、初心者から上級者まで幅広い層のピアニストに愛されています。理想の一台を見つけるためには、現行モデルと旧Kシリーズの音色の違いを理解し、新品と中古それぞれのメリット・デメリットを踏まえた上で、実際に試弾することが不可欠です。

    ご家族のピアノライフを豊かにするためにも、ぜひ本記事で得た情報を参考に、納得のいく一台と出会ってください。


国内最大級のピアノショールーム「グランドギャラリー岡崎」では「合計150台以上」のピアノを展示しています♪
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当社は20年以上の実績、累計150,000台以上の販売実績を誇り、年間10,000台以上の買取・販売(国内外)を行っております。
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Shigeru Kawaiとは

Shigeru Kawaiは、株式会社河合楽器製作所が最高の素材、精緻な技術、そして感性を結集して生み出したプレスティージモデルのグランドピアノです。

1999年に二代目社長・河合滋氏は、KAWAI創業者・河合小市氏の「世界一のピアノづくり」という信念を継承しShigeru Kawaiを誕生させました。

河合滋氏は、
「このピアノは私の人生哲学そのものである」と語っています。

 

ブランドの歴史と哲学

Shigeru Kawaiは1999年に誕生し、2024年で25周年を迎えました。

「ピアノは一台一台丹念につくるもの」という河合滋氏の信念のもと、最高の素材と技術を投入。
世界中のピアニストが信頼する品質を追求してきました。

 

竜洋工場と素材へのこだわり

Shigeru Kawaiのピアノは、静岡県磐田市の竜洋工場で一台一台丁寧に製作されています。

1980年に創設されたこの工場は、 「森の中の緑の工房」として、自然との調和を重んじた環境でピアノづくりが行われています。
敷地の約50%が緑地化され、約3万本の木々が育成されています 。

製作工程では、熟練の職人たちが手作業で響板の成形や調整を行い、音の響きを追求しています。
特に、響板の天然乾燥には数年を要し、音響特性の安定を図っています。

さらに、無響室での音響測定や、研究所での革新的な研究開発がShigeru Kawaiの音質向上に貢献しています。

 

ショパン国際コンクール2025での活躍とブランドの勢い

2025年のショパン国際ピアノコンクールでは、ファーストステージで21名ものピアニストに選出され、STEINWAY&SONSに次ぐ人気を誇りました。

歴史あるスタインウェイが100年以上の実績を誇るのに対し、Shigeru Kawaiはわずか25周年でここまで国際舞台での信頼と支持を獲得しています。

プロフェッショナルやコンクール出場者の間で急速に評価を高め、グローバルに影響力を拡大している点は、Shigeru Kawaiブランドの確かな実力を示しています。

 

匠の技と素材美・革新と伝統の融合

Shigeru Kawaiの鍵盤アクションにはカーボンファイバー入りABS樹脂 「ウルトラ・レスポンシブ・アクションII」 を採用。
軽量かつ高剛性で、連打性や弱音表現、ダイナミックレンジを向上。
低音部の弦は手巻き巻線で一本一本丁寧に仕上げられています。

新品価格一覧

以下は2025年10月時点の参考価格です。表示価格は税込表記・参考価格となります。正確な販売価格は各販売店の見積りをご確認ください。

モデル名 サイズ 新品参考価格(税込)
SK2 180cm 3,960,000
SK3 188cm 4,620,000
SK5 200cm 5,720,000
SK6 214cm 7,700,000
SK7 229cm 9,350,000

注:本一覧はあくまで参考価格です。表示金額は税込・概算であり、仕様、地域、付属サービス(調律・配送・設置等)により実際の販売価格は変動します。

正確な金額は購入検討時に必ず販売店のお見積りをご確認ください。

MPSによる最終調整

MPS(マスター・ピアノ・セールスアンドサービス)」とは、
ピアニストとのコミュニケーション能力、音楽そのものへの深い理解、優れた人格、この全てが揃った人のみが所有できる資格です。

Shigeru Kawaiは熟練のMPSを所有した技術者が一台ごとに音色を最終調整。
コンクールで要求される高度な表現力に応えるため、試作・仕上げ・アフターサービスまで一貫してサポートします。

プロピアニストも絶賛の音色

Shigeru Kawaiの音色は、温かく・ふくよかで・バランスが良いと高い評価を受けています。

フルコンサートピアノと同じ高品質なハンマーで、ピアニッシモからフォルテシモまで幅広い表現が可能です。
鍵盤のタッチも演奏者の要求に正確に応え、連打性や弱音コントロールも容易です。

ピアニストの反田恭平氏も「思った通りの音が出る」と評価。
その表現力と信頼性の高さが証明されています。

 

まとめ

Shigeru Kawaiは、素材・技術・職人の手仕事の結晶として、世界の舞台で高く評価されているグランドピアノです。
次世代のピアニストの活躍を支える存在として、Shigeru Kawaiの魅力はこれからも進化し続けます。


国内最大級のピアノショールーム「グランドギャラリー岡崎」では「合計140台以上」のピアノを展示しています♪
初めてのピアノにもオススメなアップライトピアノ“約80台”!
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お客様の声

                   

我が家に新しい響きをもたらしてくれました。

留学時代の恩師も、来日の際に弾きにいらして下さり、お墨付きを頂きました。グランドギャラリーでの出会いを大切にしていきたいです。

                       

東京都 スタインウェイ B211

さらに詳しく

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グランドギャラリーの専任スペシャリストがピアノに関するお悩み事の解決をサポート。カテゴリー別でピアノ選びもカンタン。ご自宅に居ながら、ビデオ通話や動画を通じて、ピアノの状態や音色をご確認頂けます。

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