あるきっかけで、およそ３０年ぶりにピアノを再開して5ヶ月後。

再開する時は、また弾けるようになるかも未知の世界だったけど、思いの外楽しくて、3ヶ月後には家にあるグランドピアノに不満を抱くようになりました。

タッチが重たい、音がキンキン響く。軽くワルツが弾きたいのに弾けないと。

そして、一番沢山のピアノを試弾出来そうなグランドギャラリーさんにお伺いすることにしたのです。

それは私のピアノに対する概念と、調律師さんに対する概念を根底から覆す場所でした。
ピアノは新品を買うものだと思っていたのに、お気に入りの一台を買うならば、中古品の中からお気に入りを選ぶしかないということ。

音色やタッチは調律師さんが作るものであるということ。一台のピアノは、素晴らしい音色にもなれば、酷い音色にもなること。
私は、KAWAIのピアノにに不満を抱いていたからYAMAHAのピアノを買おうと思っていたけれど、結果、マホガニーの猫足仕様のKAWAIのピアノとご縁がありました。とにかく、見た目が美しかった。試しに引いてみたら、ワルツがコロコロと軽やかに弾けて感動。

正直に言えば、購入した時は音色よりタッチ重視でした。

でも、納品されてからは、毎日塩崎さんの創る音に癒されています。

低音はコントラバスのように伸びやかに響き、高音はピーンと抜けるように響き渡ります。
曲目によっては一人でオーケストラ気分さえ味わえます。

納品から４ヶ月。
私は自画自賛ですが、毎日目覚ましい進化を遂げていると感じられるんです。

どんどん練習したくなるから、どんどん上達する。
上達するには、練習あるのみだと、身をもって教えてもらいました。

ピアノに対する「好き」のかけらがないならば、宝の持ち腐れになると思います。
でも、「好き」のかけらがあるならば、素晴らしいピアノと運命の出逢いが待っています。

グランドギャラリーはそんな場所です。