調律師さんにインタビュー

質問① 今回のピアノで意識した音色づくりはどんなものでしたか？
このピアノは、前のオーナーの管理がとても行き届いていて、アクション内部のコンディションが非常に良好でした。
年数は経っていますが、目立った汚れや劣化もなく、製造当時の音の雰囲気がしっかりと残っていました。
その良さをできる限り引き出せるよう、繊細に調整・整音を行いました。

質問② タッチや鍵盤の感触に関して、どのような点に気を配りましたか？
アップライトピアノは、グランドピアノと比べて鍵盤の反応が軽く感じられることがあります。
そのため、演奏中にしっかりと手応えを感じられるよう、タッチバランスを丁寧に整えました。

質問③ このピアノの個性はどういったところでしょうか？
低音から高音まで反応が良く、音に深みと艶やかさが感じられるのがこのピアノの魅力です。
弾いた瞬間の音の立ち上がりが気持ちよく、幅広い表現を楽しめる仕上がりになっています。