ピアノの情報ブログの使命は、あらゆるピアノの情報を共有し、皆様の素晴らしいピアノライフを応援することです。


GRAND GALLERY

SPECIAL TECHNICAL TRAINING

第6回
技術研修会

「目指すは一級の音!」

2026年10月18日(日)10:30〜15:00


SPECIAL ONE DAY TRAINING


🔥 「目指すは一級の音!」
元・検定官から直接学ぶ、特別な1日。 🔥

「もっと耳を鍛えたい」
「検定試験の調律実技のポイントをしっかり押さえたい」

そんな志を持った調律師の皆様へ!

Grand Gallery 主催
「第6回 技術研修会」の募集をスタートしました!

元・国家試験検定官としての経験を持つ講師・塩崎が、
試験合格に必要な極意と、現場で生きる確かな調律技術をお伝えします。


PARTICIPATION FEE

無料


LIMIT

10名限定


LUNCH

昼食つき


PROGRAM


今回の研修内容

実技を中心に、調律・整調・整音を総合的に学びます。


PART 01

狂わない美しい調律編
(午前)

● ユニゾン実技
参加者全員で披露

● 癒しの割振り
4度・5度の配分比率、長3度・6度の速度が生む
「癒しの音階」

● 安定の極意
F33→Ais38からA37→E44へ逆展開する、
美しく安定した模範調律


PART 02

整調編
(13:00〜13:30)


「表現力を最大化するタッチの考察」

● プロが求めるタッチとは?
現場の声を反映したスピードと精度の両立

● ドロップ、バックストップ等
弾きやすさを変える調整のツボ


PART 03

整音編
(13:30〜15:00)

★ お客様が倍増する上品で美しく歌う整音


「塩崎方式:短時間でピアノに最高の発声法を教える」

● 一本針の魔法
会場のピアノを短時間で美しく響かせる実技

● 音色の復元
ノイズや高次の雑音倍音をカットし、
癒しの音色を蘇らせる

● ファイリング実技
理想の打弦面を創る


PART 04

試弾会

今回も、私の実技と皆さんの実技を比較し、

学び合う「参加型」の研修です。


FOR PIANO TECHNICIANS

年齢は問いません。


同じ志を持つ仲間と一緒に、

自分の調律スキルを磨き上げませんか?


LECTURER


講師紹介


CHIEF TECHNICAL OFFICER

塩崎誉征

Grand Gallery 最高技術責任者
1級ピアノ調律技能士
カワイ音楽学園 元学長
MSP資格保持者


EVENT INFORMATION


開催概要

日時 2026年10月18日(日)10:30〜15:00
会場 Grand Gallery 岡崎本社 4F クリスタルホール
講師 塩崎誉征(Grand Gallery 最高技術責任者)
定員 10名
参加費 無料
昼食 準備します
対象 ピアノ調律師の方(調律技能検定1級を目指す方)

※年齢は問いません


EVENT FLYER


開催案内

第6回 技術研修会


ACCESS


会場までのアクセス

カーナビ入力住所

愛知県岡崎市大平町字藪下72番地

※隣の敷地の住所です。ファミマ工場隣り

① 岡崎インターチェンジ
岡崎インターチェンジを降りて国道1号線を豊橋方面に向かいます。

② 白い4階建ての建物
約200m進むと右手に白い建物【4階建】で
【GG】と書いています。

③ 大平町新寺の信号
【大平町新寺】と言う最初の信号を右に迂回します。

※右折ではなく「迂回」です。

信号の左手に【かつや】があります。

④ グランドギャラリー到着
迂回して1号線を約200m進むと左手に目的地到着です。

会社の前に白い音楽の女神が立っています。

ラッパを🎺吹いています。


APPLICATION


お申し込みはこちら

定員10名・参加費無料の少人数制です。
パンフレットのQRコード、または下記のGoogleフォームよりお申し込みください。


Googleフォームから申し込む


DETAIL


詳しいご案内

開催内容や会場MAPなどの詳細は、
下記の専用ページでもご確認いただけます。


第6回 技術研修会 詳細ページはこちら


GRAND GALLERY

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【調律師・技術者向け】
なぜピアノは響くのか?「音」と「響板」の秘密|武内順一氏のピアノトーク

「音はどうやって伝わるのか?」
「なぜピアノはあれほど大きく響くのか?」
音の仕組みを実験で体感し、響板の役割を技術者の視点から学びます。

武内順一氏

武内順一氏について

長年にわたりピアノ技術の第一線で活躍し、
国内外の著名演奏家やコンサートを支えてきた
日本を代表するピアノ技術者の一人です。

「ピアノトーク」シリーズでは、
ピアノの構造や音づくり、整調・整音など、
日々の技術業務にもつながるテーマを
技術者の視点からわかりやすく解説されています。

① 「音は振動」――音を目で見て、骨で聴く「ピアノトーク9」

私たちが普段何気なく「聴いている音」。
しかし、音そのものは目で見ることができません。

調律師・技術者としては、
音の仕組みを理解しているのはもちろんですが、
「音とは何なのか」をお客様やお子様に分かりやすく伝える
ことも、ピアノへの興味を持っていただくうえで大切なポイントです。

武内氏の「ピアノトーク9」では、
そんな目に見えない「音」を、
実験を通して感覚的に理解できる方法が紹介されています。

音を「目で見る」――振動を目で確認する

音は空気の振動です。
普段は目に見えない空気の振動ですが、
実験を使うことで、その存在を視覚的に確認することができます。

例えば、スピーカーの振動板に砂などを置き、
音を鳴らすことで、振動によって砂が動き、
特徴的な模様が現れる様子を観察できます。

「音が鳴っている」というだけではなく、
「音によって実際に物が動いている」
ことを目で確認できるため、
特にお子様にとっては非常に印象に残る体験になります。

また、水面に音の振動を伝えることで、
細かな波紋や水面の変化を観察する方法もあります。

こうした実験は、
ピアノの音を説明する際にも応用できる
「音を体験してもらう」ための方法のひとつです。

「骨で聴く」――音は耳だけから入ってくるわけではない

もうひとつ興味深いのが、
骨伝導を利用した音の体験です。

音は空気の振動として耳に届くだけではありません。
振動そのものが骨を通じて伝わることで、
私たちは音を感じることができます。

音叉などを使って実際に体験してみると、
耳を塞いでいる状態でも音が聴こえるという
不思議な感覚を体験できます。

普段は意識することのない
「音の伝わり方」を身体で体験できるため、
音の仕組みを説明する際の
非常に分かりやすいデモンストレーション
になります。

技術者の知識を「体験」に変える

こうした音の実験は、
調律師・技術者がお客様へ技術的な内容を説明する際にも
参考になるのではないでしょうか。

特にお子様向けのピアノイベントや、
ショールームでの体験会、
調律・ピアノ教室などでの説明では、
「言葉で説明する」だけでなく「実際に体験してもらう」
ことで、音への興味をより深めてもらうことができます。

▲ 武内順一氏「ピアノトーク9」


② 「響板」はピアノの巨大なスピーカー――オルゴールで分かる響板の力「ピアノトーク10」

ピアノの音を語るうえで欠かすことのできない
「響板(サウンドボード)」。

しかし、一般のお客様にとっては、
「響板が重要なのは分かるけれど、実際に何をしているの?」
という疑問を持たれることも少なくありません。

そんな響板の役割を、
非常に分かりやすく体験できるのが
武内氏の「ピアノトーク10」です。

オルゴールを響板に載せると、音が大きくなる?

実験では、オルゴールを使って
響板の持つ「音を広げる力」を確認します。

オルゴール単体では、
耳を近づけなければ聞き取りにくいほどの小さな音。

ところが、そのオルゴールを
ピアノの響板に載せてみると、
音が大きくなり、より豊かに響く
ことが分かります。

これは、響板が振動を広い面積へ伝え、
その振動によって周囲の空気を効率よく動かすためです。

響板は「弦の振動を音に変える」重要な役割を持つ

ピアノでは、弦をハンマーで叩くことで弦が振動します。

しかし、弦そのものだけでは、
部屋全体に十分な音を響かせることはできません。

そこで重要な役割を担うのが響板です。

弦の振動を駒を通じて響板へ伝え、
響板全体を振動させることで、
より広い範囲の空気を動かし、
私たちが「ピアノの音」として感じる大きな響きを生み出します。

つまり響板は、
弦の小さな振動を、空気へ効率よく伝えるための重要な装置
と言えるでしょう。

「響板の状態」がピアノの響きに関係する

こうした響板の役割を理解すると、
なぜピアノの状態を維持することが大切なのかも見えてきます。

響板は木材でできているため、
温度や湿度などの環境の影響を受けます。

また、長い年月の中では、
響板の割れや状態の変化などが起こることもあります。

そのため、ピアノの音を確認する際には、
弦やハンマーだけを見るのではなく、
「響板がどのような状態なのか」
という視点も重要です。

響板の役割を知っているからこそ、
お客様に対しても、
「なぜこのピアノはこのように響くのか」
「なぜ環境管理が大切なのか」
を、より具体的に説明することができます。

技術者の説明に「実験」を取り入れる

響板の重要性を言葉だけで説明するのは、
なかなか難しいものです。

しかし、実際にオルゴールを響板に載せ、
音の変化を体験してもらえば、
「響板が音を広げている」
ということを直感的に理解していただけます。

調律やメンテナンスの説明だけではなく、
ピアノの構造そのものに興味を持っていただくきっかけとしても、
こうした実験は非常に有効ではないでしょうか。

▲ 武内順一氏「ピアノトーク10」

学んだことを、実際のピアノで確認してみませんか?

音の伝わり方や響板の役割は、
実際のグランドピアノを見て、弾いて、聴いてみることで、
より深く理解することができます。

グランドギャラリー岡崎では、
アップライトピアノ・グランドピアノ合わせて
150台以上のピアノを展示しております。

メーカーやモデルによる音色の違いはもちろん、
響板の構造や状態、タッチ、整調・整音による違いなど、
さまざまなピアノを実機で比較していただけます。

調律師・技術者の皆様の視察・技術研究・情報交換を目的としたご来店も歓迎しております。

【調律師・技術者向け】
情報交換・学びのコミュニティ

✔ 調律・整調・整音について学びたい
✔ 技術者同士で情報交換したい
✔ セミナーや勉強会の情報を知りたい
✔ お客様への技術的な提案力を高めたい
✔ ピアノ購入を検討されているお客様がいる

調律師・技術者の皆様に向けて、
技術情報やピアノに関する情報、
勉強会・セミナーなどの情報を配信しています。

技術者同士のつながりを広げたい方、
日々の技術をさらに深めたい方は、
ぜひご参加ください。

※動画は武内順一氏による「ピアノトーク」シリーズをもとにご紹介しています。

🎹 第1回 ピアノ講師向け特別技術セミナー 開催レポート

生徒の「思い通りの音が出ない」は、
本当に演奏技術だけの問題なのでしょうか?

📅 開催日
2026年8月20日

📍 会場
株式会社グランドギャラリー 本社
4F クリスタルホール

第1回ピアノ講師向け特別技術セミナー

▲ グランドギャラリーで初開催となったピアノ講師向け特別技術セミナー

✨ 今回のセミナーポイント

✅ 生徒の「思い通りの音が出ない」原因をピアノの構造から考える

✅ タッチと整音の深い関係を分かりやすく解説

✅ 実際のグランドピアノを使いながら内部構造を公開

✅ 「練習では解決できない問題」について技術者の視点から解説

✅ ピアノ講師の皆様からの質問にも直接お答えする参加型セミナー

🎹 初開催!ピアノ講師の皆様に向けた特別技術セミナー

株式会社グランドギャラリー主催による、

「第1回 ピアノ講師向け特別技術セミナー」

を開催いたしました。

これまでグランドギャラリーでは、調律師・技術者の皆様に向けた技術研修会を開催してまいりましたが、

ピアノ講師・レスナーの皆様を対象としたセミナーは今回が初めて。

今回のテーマは、

「生徒の『思い通りの音が出ない』は
ピアノの限界?」

~熟練技術者が明かす、タッチと整音の深い関係~

普段、生徒の皆様と接するピアノ講師の先生方にとって、

「もっときれいな音を出したい」

「やわらかい音を出したい」

「強く弾いているのに音が飛ばない」

「同じように弾いているのに、ピアノによって音が違う」

といった悩みは、日頃から耳にすることが多いのではないでしょうか。

もちろん、演奏技術やタッチは非常に重要です。

しかしその一方で、

「弾き手の問題ではなく、ピアノ側の状態が音やタッチに影響しているケース」

もあります。

今回はそんな、普段なかなか知る機会のない

ピアノ内部の世界

を、実際のグランドピアノを使いながらご紹介しました。


👨‍🏫 講師紹介

塩崎誉征 講師

▲ 実際のピアノを前に、先生方へ分かりやすく解説する塩崎講師

今回講師を務めたのは、

グランドギャラリー最高技術責任者
塩崎 誉征(しおざき たかゆき)

国家資格1級ピアノ調律技能士、

MPS(Master Piano Sales & Services)

の資格を持ち、

調律歴50年以上という豊富な経験を持つベテラン調律師です。

長年にわたり数多くのピアノと向き合い、

ピアノ本来が持つ音色やタッチを引き出すための技術を追求してきました。

また、

「ピアノの音は心の声」

という信念のもと、

ピアノを弾く方、そしてピアノを教える先生方にも、

「ピアノの状態によって何が変わるのか」

を知っていただくことの大切さをお伝えしています。


🎵 セミナー内容ダイジェスト

① 「思い通りの音が出ない」は、演奏者だけの問題ではない

今回のセミナーで最初にお伝えしたのは、

「音が出ない原因を、演奏者だけに求めない」

ということです。

ピアノ講師の先生方は、生徒の演奏を日々聴きながら、

「もっと腕の重さを使って」

「鍵盤の底までしっかり弾いて」

「指先だけで叩かないように」

など、さまざまなアドバイスをされていると思います。

しかし、

同じように弾いていても、

ピアノの調整状態や整音の状態によって、

音の出方や響き、タッチの感覚は大きく変わります。

ピアノそのものが本来の性能を発揮できていなければ、

演奏者がどれだけ工夫をしても、

「思ったような反応が返ってこない」

ということも起こります。

💡 今回の重要なポイント

「弾き方を変える前に、ピアノがきちんと応えてくれる状態なのかを知ることも大切です。」


② 普段は見ることのできない、グランドピアノの内部を公開

グランドピアノ内部 アクション機構

▲ 実際にアクションを取り出し、ピアノ内部の構造を確認

今回のセミナーでは、

実際のグランドピアノのアクションを取り出し、

鍵盤を押した力が、どのようにハンマーへ伝わり、弦を打つのか。

その仕組みを実際に見ていただきながら解説しました。

普段は外から演奏しているピアノですが、

内部には非常に多くの部品があり、

それぞれが精密に連動しています。

わずかな調整の違いでも、

・鍵盤の重さ

・弾き始めの感触

・連打のしやすさ

・弱音のコントロール

・音の立ち上がり

などに影響を与えることがあります。

実際の構造を目の前で見ながら、

先生方からも多くの質問をいただき、

「こんなふうに動いているとは知らなかった」

という驚きの声も聞かれました。


③ タッチと音色は、どのようにつながっているのか

「タッチを変えると音色が変わる」

これはピアノを弾く方なら誰もが感じていることだと思います。

では、

なぜタッチによって音色が変わるのでしょうか。

今回のセミナーでは、

ハンマーが弦を打つまでの動きや、

アクション調整、

そしてハンマーの状態と音色の関係についても解説しました。

例えば、

ハンマーの状態によっては、

強く弾いたときだけ音が硬くなる、

音がこもってしまう、

音量の幅が出にくい、

といった現象が起こることがあります。

このような状態では、

演奏者がタッチを変えても、

なかなか思い通りの表現ができないこともあります。

だからこそ、

「弾く技術」と「ピアノを整える技術」

の両方が合わさることで、

より豊かな音楽表現につながっていくことをお伝えしました。


④ 実際に見て、聴いて、質問する参加型セミナー

ピアノ講師向けセミナー 講義風景

▲ 様々なメーカーのピアノ試弾しながら、先生方と一緒に学ぶ時間となりました

今回のセミナーは、

一方的に講義を聞くだけではなく、

実際のピアノを見て、

内部の構造を確認し、

音を聴き、

疑問に思ったことを直接質問していただく

参加型のセミナー

となりました。

ピアノ講師の先生方だからこそ感じている、

日頃のレッスンでの疑問や悩み。

そして、

「生徒にどう伝えたらいいのか」

「このピアノの状態は大丈夫なのか」

といった疑問についても、

技術者の視点からお話しさせていただきました。

普段はなかなか接点の少ない、

ピアノ講師とピアノ技術者。

しかし、

「より良い音楽を生徒の皆様に届けたい」

という思いは共通しています。

今回のセミナーを通じて、

演奏・指導・ピアノ技術、

それぞれの視点をつなぐことができたのではないかと感じています。


🎤 初開催を終えて

今回、グランドギャラリーとして初めてとなる

ピアノ講師・レスナーの皆様に向けた特別技術セミナー

を開催いたしました。

ピアノを「弾く」「教える」という立場から、

さらに一歩踏み込んで、

「ピアノそのものを知る」

という今回のセミナー。

普段見えないピアノの内部構造や、

タッチと整音の関係を知ることで、

今後のレッスンや生徒の皆様へのアドバイスにも、

新しい視点を持っていただけたのではないでしょうか。

ご参加いただいた先生方、

誠にありがとうございました。

グランドギャラリーでは、

これからもピアノ講師・レスナーの皆様にとって、

日頃のレッスンや指導に役立つセミナーを企画してまいります。

第2回の開催も、ぜひご期待ください!

🎹 ピアノ講師・レスナー様向け 紹介販売制度

グランドギャラリーでは、

ピアノ講師・レスナー様、調律師様向けに

紹介販売制度

をご用意しております。

生徒様やお客様で、

ピアノの買い替えやご購入をご検討されている方がいらっしゃいましたら、

ぜひグランドギャラリーをご紹介ください。

制度の詳細につきましては、

お気軽にお問い合わせください。

📱 最新情報・セミナー情報をLINEで配信中!

ピアノ講師・レスナー様、調律師様向けに、

展示情報・入荷情報・セミナー・技術研修会のご案内を

公式LINEにて配信しております。

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【調律師・技術者向け】
武内順一氏に学ぶ「大屋根」の役割と安全な開閉技術

グランドピアノの響きを左右する大屋根。
その音響的な役割から、開閉時の身体の使い方、
支え棒の扱いまで、技術者の視点から学びます。

武内順一氏

武内順一氏について

長年にわたりピアノ技術の第一線で活躍し、
国内外の著名演奏家やコンサートを支えてきた
日本を代表するピアノ技術者の一人です。

「ピアノトーク」シリーズでは、
ピアノの構造や音づくり、整調・整音など、
日々の技術業務にもつながるテーマを
技術者の視点からわかりやすく解説されています。

① 大屋根は「音量」だけではない――響きを左右する開閉の意味

グランドピアノの大屋根は、単にピアノ内部を保護するための蓋ではありません。
演奏時には、弦から放たれた音をどのように客席・室内へ導くかという、
音響上重要な役割を担っています。

武内氏の「ピアノトーク7」では、
グランドピアノの大屋根を開けることによって得られる
響きの違いについて解説されています。

大屋根を開けることで、ピアノ本来の響きを引き出す

グランドピアノは、大屋根を開けた状態で
豊かな響きが得られるように設計されています。

特に注目したいのが倍音の聴こえ方です。
ピアノの音は基音だけで構成されているわけではなく、
さまざまな倍音が重なり合うことで、
明るさや輝き、奥行きのある音色として感じられます。

大屋根を閉じた状態では、
こうした高次の響きが十分に室内へ放射されず、
結果として音の広がりや華やかさが失われることがあります。

技術者としてお客様のピアノを確認する際には、
「どのような状態で演奏されているのか」
という視点も重要です。

調律・整調・整音を適切に行っていても、
普段から大屋根を閉めたまま演奏していれば、
演奏者が本来の響きを十分に感じられていない可能性があります。

「音が大きいから閉める」だけではない、環境との関係

大屋根を閉める理由として、
「近所への音漏れが気になる」というケースがあります。

しかし、屋根の開閉だけで室外への音の問題を
すべて解決できるわけではありません。
建物の構造や窓、ドアなど、
部屋そのものの遮音性能も大きく関係します。

技術者としては、ピアノそのものだけを見るのではなく、
「どのような部屋で、どのような状態でピアノが使われているのか」
まで確認することが、お客様への適切なアドバイスにつながります。

▲ 武内順一氏「ピアノトーク7」


② 大屋根を「どう開けるか」――技術者自身が知っておきたい安全な操作

大屋根の開閉は、お客様だけでなく、
調律・整備の現場でも日常的に行う作業です。

しかし、大型のグランドピアノでは大屋根そのものに重量があり、
持ち方や身体の位置を間違えると、
手指や腰、関節などへの負担につながります。

武内氏の「ピアノトーク8」では、
腕力だけに頼らず、身体全体を使って
大屋根を安全かつスムーズに操作する方法が紹介されています。

ポイント① 「腕」ではなく「下半身」を使う

大屋根を持ち上げる際、
腕の力だけで引き上げようとすると、
必要以上に力がかかります。

膝を使い、身体全体を上下させるようにして
大屋根を持ち上げることで、
より少ない力で操作することができます。

特に最初の段階では、
いきなり全開まで持っていくのではなく、
まず半開程度まで安定させることがポイントです。

ポイント② 大屋根との距離を近づける

重量物を身体から離した状態で持つほど、
大きな力が必要になります。

大屋根のカーブに身体を近づけ、
両手を広げて支えることで、
より安定した状態で持ち上げることができます。

これは調律師が日常の作業で
身体への負担を減らすという意味でも、
参考になるポイントではないでしょうか。

ポイント③ 前屋根は中央から操作する

前屋根を開ける際には、
端を持って無理に持ち上げるのではなく、
中央の開閉部分を持って操作することが重要です。

端から持ち上げることで屋根に余計な力が加わり、
蝶番や固定部分などに負担をかける可能性があります。

日常的に扱う部分だからこそ、
「正しい持ち方・動かし方」を意識することが
ピアノを長く良い状態に保つことにもつながります。

ポイント④ 支え棒は、屋根を安定させてから操作する

大屋根を持ち上げながら、
同時に支え棒を操作するのは危険です。

まず大屋根を所定の位置まで持ち上げ、
安定した状態を作ってから支え棒を操作します。

支え棒を受け皿に入れる際には、
屋根との位置関係を確認しながら、
無理な姿勢にならないよう注意します。

ポイント⑤ 支え棒と大屋根の角度を確認する

支え棒を使用する際には、
大屋根と支え棒ができるだけ直角に近い状態になるよう、
受け皿の位置を確認することが重要です。

大屋根を安全に支えるためには、
単に「棒を入れればよい」のではなく、
屋根と支え棒の位置関係まで確認することが必要です。

▲ 武内順一氏「ピアノトーク8」

技術者だからこそ、実機で確認したい「大屋根」の違い

大屋根の開閉による響きの変化は、
実際のグランドピアノで聴き比べてみることで、
より明確に感じることができます。

グランドギャラリー岡崎では、
アップライトピアノ・グランドピアノ合わせて
150台以上のピアノを展示しております。

メーカーやモデルによる音色の違いはもちろん、
大屋根の開閉による響きの変化や、
タッチ・整調状態による違いなど、
実機を比較しながらご確認いただけます。

調律師・技術者の皆様の
視察・技術研究・情報交換を目的としたご来店も歓迎しております。

【調律師・技術者向け】
情報交換・学びのコミュニティ

✔ 調律・整調・整音について学びたい
✔ 技術者同士で情報交換したい
✔ セミナーや勉強会の情報を知りたい
✔ お客様への技術的な提案力を高めたい
✔ ピアノ購入を検討されているお客様がいる

調律師・技術者の皆様に向けて、
技術情報やピアノに関する情報、
勉強会・セミナーなどの情報を配信しています。

技術者同士のつながりを広げたい方、
日々の技術をさらに深めたい方は、
ぜひご参加ください。

※動画は武内順一氏による「ピアノトーク」シリーズをもとにご紹介しています。

🎹 第5回 調律技術研修会 開催レポート

実技・実技・実技!
参加者全員で学び合う「参加型研修会」を開催しました

📅 開催日
2026年7月16日

 

📍 会場
株式会社グランドギャラリー 本社 クリスタルホール

▲ 全国から調律師・レスナーの皆様にご参加いただきました。

✨ 今回の研修ポイント

✅ 実技中心の参加型セミナー

✅ 整音・ハンマーファイリングを徹底解説

✅ 基礎音階・タッチ調整を実践形式で学習

✅ 参加者同士で音色を比較しながら技術向上

🎹 実践と参加型の熱い1日

株式会社グランドギャラリー主催による「第5回 調律技術研修会」を開催いたしました。

今回のテーマは

『実技・実技・実技の一日』

講師の技術を見るだけではなく、
参加者全員が実際に調律・整音を行い、
それぞれの音を比較しながら学び合う参加型の研修会となりました。

実際に手を動かし、耳で違いを感じながら学べる内容に、
終始熱気あふれる一日となりました。


👨‍🏫 講師紹介

▲ 最高技術責任者 塩崎誉征氏による実演

講師は、

グランドギャラリー最高技術責任者 塩崎 誉征(しおざき たかゆき)

国家資格1級ピアノ調律技能士、
MPS(Master Piano Sales & Services)の資格を持ち、
調律歴50年を超えるベテラン調律師です。

「ピアノの音は心の声」

という信念のもと、
数多くのピアノを蘇らせ、
全国の調律師育成にも力を注いでいます。


🎵 研修内容ダイジェスト

① 整音とハンマーファイリングの極意

今回もっとも時間をかけて行われたのが
整音(せいおん)です。

「お客様が感動する音」を作るためには、
打撃音や雑音を抑え、
柔らかく美しい音色へ仕上げる技術が欠かせません。

特にハンマーのファイリングでは、

削り過ぎないこと。

素材本来の良さを残しながら、
必要最小限の加工で理想の音色へ近づける考え方について、
実演を交えながら詳しく解説されました。

💡 塩崎講師からのメッセージ

「整音は調律師にとって最も重要な仕事。
お客様の心を掴む音づくりこそが価値になります。」

▲ ハンマー調整・整音方法を実演


② 美しく響く基礎音階づくり

「4度の速さに注意した癒しの調律」

をテーマに、
中音域からの基礎音階づくりを参加者全員で実践しました。

さらに、

・ドロップ調整

・バックストップ調整

など、
ピアニストが求める繊細なタッチを実現するための
アクション調整についても詳しく学びました。


③ 正確な基礎技術と姿勢

調律では技術だけでなく、

姿勢・力の入れ方・工具の角度

も重要です。

無駄な力を抜き、
効率よくチューニングハンマーを扱う方法や、
低音域と高音域で異なる操作角度など、
普段見落としがちなポイントについても実践形式で確認しました。

▲ 実際に音を聴き比べながら技術を磨く参加者の皆様

🎤 まとめ

今回も全国各地から多くの調律師の皆様にご参加いただき、
誠にありがとうございました。

実際に手を動かし、
音を比較し、
参加者同士で意見交換を行うことで、
非常に内容の濃い研修会となりました。

グランドギャラリーでは、
これからも調律師の皆様の技術向上につながる研修会を定期的に開催してまいります。

次回の開催もぜひご期待ください。

🎹 調律師・レスナー様向け 紹介販売制度

グランドギャラリーでは、
調律師様・レスナー様向けに
紹介販売制度をご用意しております。

お客様でピアノをご検討中の方がいらっしゃいましたら、
ぜひ弊社ショールームをご紹介ください。

制度の詳細につきましては、
お気軽にお問い合わせください。

📱 最新情報・セミナー情報をLINEで配信中!

調律師様・レスナー様向けの

展示情報・入荷情報・技術研修会のご案内を

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【調律師・技術者向け】
武内順一氏のピアノトークを一挙紹介

調律・整調・整音からピアノの配置提案、アクション構造まで。
現場で役立つ知識を動画とともにご紹介します。

武内順一氏

武内順一氏について

長年にわたりピアノ技術の第一線で活躍し、
国内外の著名演奏家やコンサートを支えてきた
日本を代表するピアノ技術者の一人。

今回ご紹介する「ピアノトーク」シリーズでは、
技術者の視点からピアノの仕組みや音づくり、
整調・整音の考え方などをわかりやすく解説されています。

① 「調律・整調・整音」それぞれの役割とは?

一般のお客様は「調律=音程を合わせる作業」と認識されていることが少なくありません。
しかし実際には、
調律・整調・整音という3つの仕事によって、
ピアノ本来の性能が引き出されています。

お客様とのコミュニケーションの中で、
音色やタッチの好みを引き出すヒントにもなる内容です。


② 壁ピタ配置はもったいない?音響を活かす設置提案

アップライトピアノの多くは壁に沿って設置されていますが、
響板から放たれる豊かな響きを十分に活かせていない場合があります。

壁から少し離す、
コーナーに配置する、
上前板を開けて演奏するなど、
お客様へ提案できるアイデアが多数紹介されています。

グランドピアノのレイアウト提案についても参考になる内容です。


③ アップライトとグランドのアクションの違い

お客様から
「アップライトとグランドは何が違うの?」
と質問された経験はありませんか?

本動画では、
グランドピアノに搭載される
「レペティションレバー」の役割を中心に、
両者の違いをわかりやすく解説しています。

接客や販売の現場でも活用できる内容です。


④ 鍵盤の高さと深さを決める職人技

鍵盤の高さや深さは、
わずか0.1mm単位の調整によって決定されています。

パンチングペーパーによる調整や、
技術者の感覚に頼る部分など、
普段なかなか語られることのない裏側が紹介されています。

若手技術者の方にもぜひご覧いただきたい内容です。

動画で学んだ内容を実機で確認してみませんか?

グランドギャラリー岡崎では、
アップライトピアノ・グランドピアノ合わせて150台以上を展示しております。

動画内で紹介されている
アクションの違いや音色の違い、
整調状態によるタッチの違いなども実際に比較していただけます。

技術者の方の視察や勉強目的でのご来店も歓迎しております。

【調律師・技術者向け】
情報交換・学びのコミュニティ

✔ 調律・整調・整音について学びたい
✔ 技術者同士で情報交換したい
✔ セミナーや勉強会の情報を知りたい
✔ ピアノ購入検討されているお客様がいる

調律師・技術者の皆様に向けた情報発信や、
勉強会・セミナー情報などを配信しています。

同業者とのつながりを広げたい方、
技術をさらに深めたい方はぜひご参加ください。

※動画は武内順一氏による「ピアノトーク」シリーズをもとにご紹介しています。

はじめに

本記事では、お持ちのピアノの年式や価値を知りたい方、売却や購入を検討している方に向けて、製造番号の見方や人気モデルの特徴を分かりやすく解説します。特にヤマハ・カワイのピアノに焦点を当て、適切な価値判断ができる知識をお届けします。

ヤマハ・カワイピアノの魅力

ヤマハ

明るくクリアな音色が特徴で、音の輪郭がはっきりしています。軽やかなタッチで弾きやすく、初心者から音楽教室まで幅広く支持されています。デザインもモダンで設置しやすい点が魅力です。

モダンでスタイリッシュなデザインが豊富で、幅広い場面に調和します。

カワイ

深みのある柔らかな音色が特徴で、特に低音の豊かさに定評があります。しっかりしたタッチで表現力を重視する方に向いており、クラシック志向の演奏者に人気です。

製造番号の基本知識

ピアノの製造番号は、そのピアノの「戸籍」のようなものです。製造番号を調べることで、以下の重要な情報を知ることができます。

  • 製造年(年式)
  • モデル(機種)の特定
  • 価値判断の目安

製造番号の場所と確認方法

ピアノの製造番号は、メーカー名や機種名とともに本体に刻印されています。

アップライトピアノの場合

上部の蓋を開け、金色フレーム部分

グランドピアノの場合

大屋根を開け、鍵盤右上のフレーム

調律カードや保証書での確認

保証書や調律カードにも記載あり

ヤマハ・カワイの製造番号の特徴

ヤマハ

製造時期により音やタッチが変化します。

・昭和期:音・品質ともに評価が高く中古市場でも人気

・500万番台後半:やや落ち着いた音色傾向

・620万番台以降:明るさが回復

※古いモデルでは部品劣化(コードやフェルト)に注意

カワイ

プラスチックアクション採用が特徴で、湿度に強い一方、動作不良(スティック)が起こる場合があります。
人工皮革部品の劣化も確認ポイントです。

年式と人気モデル

ヤマハ代表モデル

・U1/U3シリーズ:定番アップライト。中古市場でも高需要

・Cシリーズ(グランド):バランスの良い音と表現力

インドネシア工場製造のヤマハピアノは「J」から始まる製造番号が特徴です。

カワイピアノ製造年早見表の例

・BLシリーズ:家庭用として人気の高い旧モデル

・Kシリーズ:現行主力。安定した音と構造

・GXシリーズ:高い表現力を持つグランド

製造番号と価値の関係

査定では以下が重視されます。

  • 製造年・モデル
  • 内部状態(響板・弦・アクション)
  • 外装・鍵盤の状態
  • 付属品の有無

一般的に新しいほど高値ですが、古くても状態が良ければ価値があります。

売却・購入前のポイント

売却時

・メーカー・モデル・製造番号

・内部の状態(響板・アクション)

・外装・鍵盤・ペダルの状態

・付属品の有無

購入時

・試弾は必須

・予算設定

・設置環境の確認

・アフターサービス重視

よくある質問

Q.古いピアノも売れる?

A.人気メーカーで状態が良ければ可能です。

Q. 故障していても大丈夫?

A.内容によっては買取可能です。

Q. 調律していなくても売れる?

A.問題ありません。査定で判断されます。

  • まとめ

    製造番号を確認することで、ピアノの年式・特徴・価値を正確に把握できます。これは売却時の適正価格判断だけでなく、購入時の安心材料にもなります。

    ピアノは長く使える楽器だからこそ、正しい知識を持つことでその価値を最大限に活かすことができます。ぜひ製造番号を活用し、ご自身のピアノとより良い付き合い方を見つけてください。

【グランドギャラリー公式ブログ】
プレイエル特集・ベーゼンドルファー特集のご案内(内部徹底解剖)&ボストン全サイズ展示中

いつもご覧いただきありがとうございます。株式会社グランドギャラリーです。現在グランドギャラリーでは、希少価値の高いピアノを含めた特集企画を実施しております。
本日はそのご案内と、現在の展示状況についてご紹介いたします。

■ プレイエル特集 開催中

フランスを代表する名門ピアノメーカー「プレイエル」。
その繊細で詩的な音色は、他のピアノにはない独自の魅力を持っています。

現在、複数台のプレイエルを展示しており、個体ごとの音色やタッチの違いを実際にご確認いただけます。

■ ベーゼンドルファー特集 開催中

ウィーンの伝統を受け継ぐ「ベーゼンドルファー」。
豊かな倍音と重厚な響きは、世界中の演奏家から高く評価されています。

グランドギャラリーでは複数モデルを展示しており、サイズや個体差による響きの違いも比較可能です。

■ ボストンピアノ 全サイズ展示中

現在グランドギャラリーでは、ボストンピアノを全サイズ展示しております。

同一シリーズでもサイズによってタッチや響きは大きく異なりますが、実際に弾き比べができる環境は限られています。

複数台の中から比較・選定が可能なため、お客様にとって最適な1台をご提案できる状態です。

■ 🎼第4回 調律技術研修会&国家技能検定調律実技合格研修会実施🎶

ご好評いただいております調律技術研修会の第4回開催が決定いたしました。

2026年5月24日(日)
10:30〜15:00
グランドギャラリー本社(岡崎)
10名限定・参加費無料

少人数制の実践型研修となっております。
参加をご希望の方は公式LINEよりご連絡ください。

■ 調律師・レスナー様向け 紹介販売制度のご案内

グランドギャラリーでは、調律師様・レスナー様向けに紹介販売制度をご用意しております。

例えば、

・お客様がピアノを探し始めたタイミング
・買い替えやグレードアップのご相談を受けた際
・機種選定に迷われている場合

などの場面で、ぜひ弊社ショールームをご活用ください。

事前にご相談いただければ、ご要望に応じたピアノの選定・準備も可能です。

■ 最新情報・セミナー予約はこちら

調律師様・レスナー様向けの入荷情報・展示情報・セミナー案内は公式LINEにて配信しております。

◆公式LINEのご登録はこちらから

◆QRコードを読み取りご登録も可能です。↓↓↓↓

プレイエルとは何か ― 歴史と構造から読み解くその本質

プレイエルは、1807年にフランス・パリで創業された歴史あるピアノメーカーです。
フレデリック・ショパンが愛用したことで広く知られ、その繊細で詩的な音色は現在でも特別な存在として語られています。

一方で、実際に現場で触れる調律師の視点から見ると、プレイエルは単なる「音色の美しいピアノ」ではなく、
構造そのものが現代ピアノとは大きく異なる楽器であることが分かります。

本記事では、歴史的背景とともに、構造・整調の観点からプレイエルの特徴を整理します。

歴史的背景と音楽的立ち位置

創業者イグナース・プレイエルは作曲家でもあり、音楽的感性を活かしてピアノ製造を開始しました。
19世紀のパリではエラールと並び称され、サロン文化を支える楽器として発展していきます。

  • エラール:力強さ・連打性能
  • プレイエル:繊細さ・表現性

この方向性の違いが、そのまま楽器構造の違いにも反映されています。

プレイエルの構造的特徴(現代ピアノとの違い)

アクション構造

プレイエルはシングルエスケープメント機構を基本としており、
現代ピアノのダブルエスケープメントとは挙動が異なります。

  • レペティション性能は限定的
  • ジャックとレットオフの関係がシビア
  • タッチへのダイレクトな反映が強い

そのため、整調のわずかな違いが演奏性に大きく影響します。

音色を構成する要素

  • 柔らかめのハンマーフェルト
  • 比較的短い弦スケール
  • 低めの張力設計
  • 軽量で反応の速い響板

これらの要素により、発音は軽やかで、減衰過程に独特のニュアンスが生まれます。
いわゆる「シンギングトーン」は、この構造の積み重ねによるものです。

 

現在展示中|プレイエル特集のご案内

現在、弊社ではプレイエルピアノの特集を開催しており、希少な個体を3台展示しております。

実際に弾き比べができる機会は非常に限られており、それぞれの個体ごとの音色の違いやタッチの個性を体感いただけます。

「文章や音源では分からないプレイエルの本質」を感じていただける貴重な機会ですので、ご興味のある方はぜひご来店・ご試弾ください。


▶ プレイエル在庫一覧を見る

 

まとめ

プレイエルは、1807年にフランス・パリで創業された歴史あるピアノメーカーであり、ロマン派時代の音楽界に大きな影響を与えてきました。創業者イグナツ・プレイエル、そして息子カミーユ・プレイエルの卓越した音楽的感性と技術力は、繊細で透明感のある「シンギングトーン」と、軽やかで反応の良い鍵盤タッチという、プレイエルならではの魅力を生み出しました。また、その優雅なデザインは、当時のサロン文化を象徴する芸術品としての価値を一層高めています。

現代のピアノとは異なる構造や音色を持つプレイエルは、特に弱音の表現力に優れており、一音一音の輪郭が明瞭で、詩的な響きを持つ点が大きな特徴です。こうした特性は、作曲当時の音楽的表現を追求するうえで非常に重要であり、多くのピアニストやクラシックファンから「幻の名器」として高く評価されています。

はじめに

ピアノは、ただの楽器ではなく、長く寄り添う“パートナー”です。
だからこそ、カタログや写真だけではなく、実際に音を聴き、触れて選ぶことがとても大切です。

近年はオンラインでの購入も増えていますが、最終的に「これだ」と感じられる一台に出会うためには、店頭での体験が欠かせません。本記事では、店頭でピアノを選ぶメリットと、後悔しない選び方のポイントを分かりやすく解説します。

店頭でピアノを選ぶ最大の魅力

店頭でのピアノ選びの一番のメリットは、「実際に弾き比べができること」です。

同じメーカー・同じモデルでも、ピアノは一台ごとに音色やタッチが異なります。特にアコースティックピアノは個体差が大きく、実際に触れてみないと分からない魅力があります。

また、
・音の広がり
・鍵盤の重さや反応
・ペダルの感覚

といった細かな違いも、体験することで初めて理解できます。こうした感覚は、写真やスペックでは決して分かりません。

ピアノの種類と特徴を知る

アップライトピアノ: コンパクトで家庭用として人気の高いタイプです。壁際に設置でき、省スペースでピアノのある生活を実現できます。初めての一台や趣味で楽しむ方におすすめです。

グランドピアノ:より豊かな響きと高い表現力を持つ本格的なピアノです。繊細なタッチコントロールや連打性能に優れており、上達を目指す方や本格的に演奏される方に適しています。

中古ピアノという選択肢

ピアノ選びでは「新品か中古か」も重要なポイントです。

中古ピアノは、コストを抑えながら高品質な一台に出会える可能性があります。しっかりと整備されたピアノであれば、新品同様に長く使用することも可能です。

選ぶ際は、
・整備・調整がしっかりされているか
・実際に試弾できるか
・保証やアフターサービスがあるか

この3点を必ず確認することが大切です。

ブランドごとの音の違いを知る

ピアノはメーカーごとに音の個性が大きく異なります。

例えば、
・明るく華やかな音
・柔らかく温かみのある音
・重厚で深みのある音

など、それぞれに特徴があります。

実際に複数のブランドを弾き比べることで、「自分が心地よいと感じる音」が見えてきます。これはスペックではなく、“感覚”で選ぶ部分です。

主要11のブランドを知ろう

ピアノメーカーは国内外に数多く存在し、それぞれに独自の音色や特徴があります。主要なブランドを知ることで、自分に合ったピアノ選びの幅が広がります。

国内ブランド(ヤマハ、カワイ、ディアパソン、アポロ 他)

ヤマハ(YAMAHA): 創業1887年。世界的に高い知名度を誇り、累計生産台数も世界トップクラスです。明瞭で華やかな音色が特徴で、クラシックからポップスまで幅広く対応します。軽やかなタッチで、初心者にも扱いやすい点が魅力です。

カワイ(KAWAI): 創業1927年。ヤマハと並ぶ日本を代表するメーカーです。太く深みのある柔らかい音色と、しっかりとした弾きごたえが特徴で、特にクラシックに適しています。

ディアパソン(DIAPASON): 創業1948年。日本の高い製造技術を背景に、少量生産で丁寧に作られるブランドです。繊細で透明感のある音色と滑らかなタッチが魅力で、現在はカワイが製造・販売を行っています。

アポロ(APOLLO): 東洋ピアノ製造のブランドで、小型ピアノ分野で高い評価を得ています。アップライトでありながら豊かな響きを持ち、柔らかく親しみやすい音色が家庭用として人気です。

海外ブランド(スタインウェイ、ベヒシュタイン 他)

スタインウェイ&サンズ(Steinway & Sons): 創業1853年。「世界三大ピアノ」の一つとして知られる最高峰ブランドです。圧倒的なダイナミックレンジとパワフルで豊かな音色が特徴で、世界中のコンサートピアニストから支持されています。

ベーゼンドルファー(Bösendorfer): 創業1828年。オーストリアの名門で、「世界三大ピアノ」の一つです。柔らかく深みのある“ウィーン・トーン”と呼ばれる音色が特徴です。

ベヒシュタイン(Bechstein): 創業1853年。ドイツを代表するメーカーで、「世界三大ピアノ」の一つです。透明感のある澄んだ音色と、繊細な表現力が魅力です。

ボストン(BOSTON): スタインウェイ設計、カワイ製造のブランドです。独自のワイドテイル設計により、サイズ以上の豊かな響きを実現しています。

ホフマン(W. Hoffmann): ベヒシュタイン傘下のブランドで、品質と価格のバランスに優れています。安定した音色とタッチが特徴です。

シンメル(SCHIMMEL):ドイツ最大手メーカーの一つで、上品でバランスの良い音色とモダンなデザインが特徴です。小型ピアノにも強みがあります。

プレイエル(PLEYEL): 創業1807年。ショパンゆかりのフランスの名門メーカーです。現在は新品製造を終了しており、中古市場でのみ入手可能です。

それぞれの特徴と選び方のポイント

各ブランドは独自の音色の哲学と製造技術を持っています。
ピアノ選びではブランド名だけでなく、

・音色(明るい・まろやか・重厚など)
・タッチ(軽い・重い)
・デザイン性

を総合的に比較することが重要です。

可能であれば複数ブランドを試弾し、ご自身の好みや演奏スタイルに合った一台を見つけましょう。

店頭で確認すべきポイント

① 音色

自分が「好き」と感じる音かどうかが最も重要です。長く付き合うからこそ、直感も大切にしましょう。

② タッチ

鍵盤の重さや反応の良さは演奏のしやすさに直結します。無理なく弾けるかを確認しましょう。

③ 外観・デザイン

ピアノはインテリアとしての存在感も大きい楽器です。黒艶、木目、白など、お部屋との相性も考えることが大切です。

④ サイズと設置環境

ピアノは重量があるため、設置場所や動線も重要です。搬入経路や床の強度なども事前に確認しておきましょう。

インテリア性や設置場所のアドバイス

ピアノは楽器であると同時に、インテリアとしても大きな存在感を持ちます。

黒の艶出しだけでなく、木目や白など多様なデザインがあり、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶことで空間全体の印象が大きく変わります。

また、

・直射日光を避ける
・エアコンの風を直接当てない
・壁から少し離して設置する

といった工夫により、音や状態の維持にもつながります。

スタッフに相談する価値

店頭では、専門知識を持つスタッフに相談できるのも大きなメリットです。

・自分に合うピアノの提案
・設置場所のアドバイス
・メンテナンスや調律について

など、一人では分からない部分を丁寧にサポートしてもらえます。

ピアノ選びは決して安い買い物ではないからこそ、「相談できる環境」があることは非常に重要です。

購入後のサポートも重要

ピアノは購入して終わりではなく、その後のメンテナンスがとても大切です。

・定期調律
・修理対応
・保証内容

こうしたアフターサービスがしっかりしているかどうかで、長く安心して使えるかが変わります。

信頼できる店舗で購入することは、将来への安心にもつながります。

理想の1台に出会うために

ピアノ選びで後悔しないためには、次のポイントを意識しましょう。

・必ず複数台を弾き比べる

・音とタッチを実際に体感する

・専門スタッフに相談する

・アフターサービスを確認する

そして何より大切なのは、「自分が弾いていて気持ちいいかどうか」です。

 

まとめ

ピアノは人生を豊かにしてくれる特別な存在です。
だからこそ、実際に触れて、音を感じて、自分に合った一台を見つけることが大切です。

店頭での体験は、そのための一番確実な方法です。
一台一台異なる個性の中から、あなただけの“運命のピアノ”に出会ってください。

グランドギャラリーでは、多彩なピアノを実際に弾き比べていただける環境をご用意しております。
ぜひ一度、店頭でその違いを体感してみてください。

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お客様の声

                   

我が家に新しい響きをもたらしてくれました。

留学時代の恩師も、来日の際に弾きにいらして下さり、お墨付きを頂きました。グランドギャラリーでの出会いを大切にしていきたいです。

                       

東京都 スタインウェイ B211

さらに詳しく

専任スペシャリストがサポートします。リモート相談、ライブでピアノの音色と映像を確認できます。

グランドギャラリーの専任スペシャリストがピアノに関するお悩み事の解決をサポート。カテゴリー別でピアノ選びもカンタン。ご自宅に居ながら、ビデオ通話や動画を通じて、ピアノの状態や音色をご確認頂けます。

その他、技術、物流、税務など各部門のスぺシャリストがサポートします。

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